世界の国花【北アメリカ・南アメリカ3選】
①アメリカ合衆国の国花
アメリカ合衆国の国花は、制定されていません。しかし州の花として定めているものがあります。ハワイ州のハイビスカスや、ニューヨーク州のバラなどです。アラバマ州の椿やジョージア州のアザレア、フロリダ州のオレンジの花などは国樹(国木)ともいえます。
③カナダの国花
カナダでは、サトウカエデが国樹(国木)に制定されています。カナダの国旗の真ん中に描かれている葉っぱがサトウカエデです。カナダ東部の原産地で取れるメープルシロップはカナダの特産物です。
③ブラジルの国花
ブラジルの国花はイペーです。落葉高木で、国樹(国木)ともいえます。南米原産で、ブラジルでよくみられる花木です。ブラジルでは黄色い桜とも呼ばれます。イペーにはピンクや白もありますが、中でも黄色はブラジルを代表する国樹(国木)とされています。
世界の国花【アフリカ5選】
①エジプトの国花
エジプトの国花はスイレンです。スイレンがエジプトを代表する花に選ばれたのは、太陽が昇ると開花し、夜には閉じる性質があるからといわれています。太陽のように放射線状に広がる花は、古代エジプト太陽神ラーの象徴としているかのようです。
②南アフリカの国花
南アフリカ共和国の国花はキングプロテアです。枝の先にボリュームのある花を咲かせるアフリカ原産の花木で、常緑低木なことから国樹(国木)ともいえるでしょう。南アフリカは、流行のネイティブプランツの宝庫で、個性的なプロテアは切り花でも人気です。
③ガーナの国花
ガーナの国花はナツメヤシです。ヤシ科の常緑高木で、ガーナの国樹(国木)といえます。ナツメヤシの果実はデーツと呼ばれ、ガーナの主要な食品のひとつです。
④エチオピアの国花
エチオピアの国花はカラーです。南アフリカ原産の多年草で、エチオピアでは「リリー・オブ・ザ・ナイル」とも呼ばれます。カラーという名前は、尼僧の白い衿に似ていることからつけられました。
⑤マダカスカルの国花
マダカスカルの国花はポインセチアです。ポインセチアはクリスマスのイメージですが、マダカスカルの国民の心を象徴する植物とされています。花に見える部分は苞(ほう)で、中の粒が花です。
世界の国花【オセアニア2選】
①オーストラリアの国花
オーストラリアの国花は、ゴールデンワトルです。黄色いふわふわの花で、日本人はミモザ、アカシヤと呼んでいます。オーストラリア先住民のアボリジニが食料や薬に使っていたため、オーストラリア人にとってなじみの深い花です。
②ニュージーランドの国花
ニュージーランドの国花はコファイです。コファイは、ニュージーランドの全土でみられるニュージーランド原産の花木です。春に釣り鐘状の黄色い花を咲かせます。日本の桜のような春の訪れを告げることから、ニュージーランド人に愛されてきました。
国花は国民の心に根付くもの
国花や国樹には、原産地、あるいは国民の心を象徴する花が選ばれています。国として公に決まっていなくとも、慣習的に人々の心に根付いていれば、それは国花といえるようです。海外旅行をすることがあったら、その国の国花や由来を調べてみると面白いかもしれませんね。
出典:BOTANICA