種の採り方と保存方法
ひまわりは一年草なので冬越えはしません。次の年もひまわりを育てるために種を採ったり、そのまま終わらせてしまいます。種を上手に採る方法と採った種を保存するときのコツを紹介します。
採取する方法
茎が茶色く葉や花も枯れて種が黒くなったら、種が採れる時期です。花首から切り取ってベランダなどで陰干しをし、花粉が全てなくなった状態にまでよく乾燥させます。そうしておくことで園芸用の手袋や軍手などをしておすだけで、種がポロポロ落ちるように採れていきます。向日葵をたくさん栽培して採る時は、目の粗い網に押し付けてこすると簡単に採取できます。
保存する方法
保存するときは種をもう一度、しっかり陰干ししてから瓶などに入れて、冷蔵庫などの冷暗所に保存しておきましょう。乾燥させておくことがカビを発生させないコツです。食用ひまわりの種の場合は、殻をむいて中身をそのまま食べることもできますが、中身だけが市販されているのでそれを食べるほうが簡単です。
ひまわりの簡単な育て方(プランター)
プランターで栽培するひまわりの種類
庭ばかりでなく、プランターでガーデニングをしている人もいます。庭がなくてもひまわりを育ててみたい人はいるでしょう。もちろんプランターでもひまわりは栽培できます。「矮性ヒマワリ」や「ミニひまわり」とよばれる種類なら、プランターいっぱいにひまわりを咲かせられるのです。その種類をいくつかご紹介します。
- ひまわり小夏:丈25cm、枝分かれする
- ひまわりスマイルラッシュ:40cm、枝分かれする
- ひまわりビックスマイル:丈50cm
プランターでの簡単な育て方
育て方のコツを知ればガーデニング初心者でも上手に育ちます。ただ、肥料をあげすぎると肥料焼けすることもあり、ミニではなく普通のサイズにまで育ってしまう場合もあります。生育も早く種類によっては最短で45日くらいで咲くものもあります。気をつけるのは、地植えと違い土に水分を保つのが難しいことです。朝夕の2回水やりをしましょう。
秋や冬に咲くひまわりを知っていますか?
夏の花というイメージのあるひまわりですが、秋から冬にかけてひまわりが見られる場所もあります。ひまわりは発芽や生育の温度の条件さえ合えば、季節を問わず咲いてくれます。そこで秋や冬のひまわりとして、観光名所になった地域がいくつかあるのでご紹介します。
九州の秋咲きひまわり
大分県国東市の「ひまわりエコふぁーむ」
大分県の国東市の「ひまわりエコふぁーむ」は食用ひまわりを栽培し、ひまわり油を製造販売している企業ですが、ひまわり畑は自由散策できるように解放されています。
佐賀県みやき町「山田ひまわり園」
山間地の棚田を活かして切り開いた畑で栽培されています。11月の1ヶ月間「ひまわり祭り」が開催され、秋の花サルビアの赤い花とひまわりの黄色のコントラストも一緒に楽しめます。
冬咲きのひまわりが見られるところ
神奈川県寒川町のひまわり
神奈川県の寒川町では年に3回のひまわり畑が楽しめます。種をまく時期をずらしながら「5月・8月・12月」の3回咲かせています。花の終わりのころには、「ひまわりの摘み取り会」が開催され、参加費100円で一人3本まで摘むことができます。(参考情報:2019年12月現在)
愛知県知多半島「観光農園花ひろば」のひまわり
季節の花々が広大な敷地に咲くことで人気の「観光農園 花ひろば」です。ミュージシャン秦基博さんの大ヒット曲「ひまわりの約束」で、ミュージックビデオのロケ地にもなった場所として有名になりました。12月末まで楽しめ、花摘みもさせてもらえます。
まとめ
ガーデニング初心者でも育て方さえわかれば、庭があれば大輪のひまわりを、庭がなくてもプランターなら簡単で上手にミニひまわりが育ちます。そして、種が採れたら毎年、ひまわりの咲く庭として人気が出るかもしれません。また、秋や冬でも向日葵が見られることもわかりましたので、ひまわりを求めてぜひ足を運んでみてください。
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出典:筆者撮影