手入れのいらない庭木6位マサキ
続いては生け垣でおなじみのマサキです。古くから日本の庭で、生け垣として親しまれている常緑樹ですので、目にしたことがある方も多いことでしょう。マサキは生け垣としての庭木をお探しの方、実がなる木がいい方、そこまで大きくならない木を探している方におすすめの庭木です。
マサキの特徴
マサキは昔から日本で親しまれており、江戸時代から品種改良が行われています。斑入りのものや、低木のもの、新葉が黄色のオウゴンマサキなど、様々な種類があります。花は薄緑色の控えめな花ですが、赤に近いオレンジ色の実を冬につけます。一年中つややかな緑の葉が美しい常緑樹です。
マサキの育て方
マサキは耐暑性も耐寒性も強く、初心者でも育てやすい庭木です。海の近くに自生していることもあり、海風や大気汚染にも比較的強い樹木です。日当たりがよい場所を好みますが、半日陰でも充分に育ちます。病害虫を防ぐため、風通しをよくしてあげたほうがよいですが、目隠しの生け垣として利用している場合はそこまでたくさん刈り込めないので、剪定のバランスが少し難しいでしょう。
手入れのいらない庭木7位ミモザ(銀葉アカシア)
第7位は、ミモザ(銀葉アカシア)です。黄色の鮮やかな花が美しく、花屋さんなどで売っていてもおしゃれな印象があります。イタリアでは3月8日に女性にミモザの花を贈る風習もあります。(ただし、ヨーロッパで「ミモザ」という場合はフサアカシアを指すことが多い)おしゃれな洋風のガーデニングのお庭に、ぴったりのシンボルツリーになることでしょう。
ミモザ(銀葉アカシア)の特徴
ミモザの特徴は、早春に咲く黄色のふわふわした鮮やかな花です。また銀葉の名の通り、銀灰色の美しい葉も特徴の1つです。ヨーロッパでは春の訪れを告げる花として知られ、フランスでは「ミモザ祭り」というお祭りも開かれます。近年、日本の花屋さんでも目にする機会が増えてきました。5~10m程度の大きさになる、常緑高木です。
ミモザ(銀葉アカシア)の育て方
ミモザの幹は比較的柔らかく曲がりやすいので、支柱や添え木で支えてあげるとよいです。耐寒性はありますが、耐えられるのは-5℃程度までですので、関東より北の地域では鉢植えのほうがよいでしょう。数ある庭木の中では比較的手間のかからないほうですが、今回ご紹介するランキング中では手をかける必要があると言えます。ただ手間に見合った美しい花が見られるでしょう。
ボタニ子
手入れのいらない庭木8位コニファー
第8位はコニファーです。コニファーは常緑の針葉樹です。コニファーとは針葉樹の総称のことで、世界に数万の品種と500近い種類があるといわれています。生け垣やシンボルツリーにぴったりの木です。
コニファーの特徴
コニファーは針葉樹の総称で、杉やひのき、松なども含みます。しかし園芸の世界では、ヨーロッパから入ってきた品種だけを示すことも多いです。たくさんの品種があり、ムーングロウ・エメラルド・ブルーアイスなどおしゃれな名称の種類があります。生け垣で人気のある樹木です。品種が多いため、葉の色や大きさも様々で、低木の種類もあります。
コニファーの育て方
コニファーは日向が好きですが、ある程度の日陰でも生育可能です。基本的には耐寒性があり、乾燥に弱い特徴があります。品種にもよりますが暑さには弱いので、夏の暑い時期の剪定は避けましょう。クリスマスツリーとして利用している方も多く、洋風のガーデニングの庭の雰囲気に合います。
手入れのいらない庭木9位ソヨゴ
ソヨゴは赤い実が美しい、常緑広葉樹です。手入れが簡単で、昔から庭木として人気があります。名前の由来は、葉のなる音からきており、風にそよぐと「そよそよ」と心地よい音をたてます。赤い実と緑の葉のコントラストが美しい庭木です。ソヨゴは漢字では「冬青」と書き、冬でも緑の葉が楽しめます。
ソヨゴの特徴
ソヨゴは赤い実がかわいらしく、実を楽しみたい方にぴったりの庭木です。ただし、ソヨゴは雌雄異株の植物です。実を楽しみたい場合は、雌株を購入するように気をつけましょう。雄株・雌株両方植えると実のつきがよくなります。初夏に白くて小さい控えめな花を咲かせます。赤い実は10~11月頃になり、鳥が好んで食べます。
ソヨゴの育て方
ソヨゴは耐寒性や耐暑性もあり、生長が遅くそこまで大きくなりません。あまり場所をとらないので、庭が狭い場合も植えやすいです。日当たりがよい所や明るめの日陰で育ちます。強い乾燥は苦手で、水が好きです。剪定もそこまでする必要はなく、あまり手間のかからない庭木です。
手入れのいらない庭木10位沈丁花(ジンチョウゲ)
最後の第10位は、沈丁花です。春の訪れを告げてくれる、とてもよい香りがする花を咲かせます。低木でまとまりやすいので、大きい木は植えられない方や、場所が限られるけれどどうしても庭木が植えたい方などにぴったりです。また香りのよい植物を楽しみたい方にも向いているでしょう。
沈丁花(ジンチョウゲ)の特徴
沈丁花の特徴はなんといってもその香りでしょう。早春に小さくて可愛らしい白い花から、とてもよい香りをふりまいてくれます。また常緑低木でそこまで大きくならず、まとまりやすい庭木です。生長が遅いので、手入れも比較的簡単です。低木なので、小さめの庭木をお探しの方におすすめです。
沈丁花(ジンチョウゲ)の育て方
沈丁花は半日陰を好み、そこまで日当たりがよい必要はありません。水を吸い上げる力が弱く、極端な乾燥は嫌います。沈丁花の樹形は、半球形の形に自然となりますので、そこまで剪定の必要はありません。ガーデニング初心者にも向いている庭木です。耐寒性はそれなりにありますが、関東よりも北の地域では鉢植えにして、冬は家の中にしまってあげたほうがよいでしょう。
まとめ
今回は「手入れのいらない庭木10選」をお送りしました。お庭のガーデニングに合う庭木は見つかりましたか?花を楽しむ、実を楽しむなどご自身の目的に合った庭木を探してみてください。「手入れのいらない」とは言っても、樹木は生き物ですので、全く手を入れず放っておいても育つわけではありません。今回紹介したものは比較的手入れは簡単なものばかりですが、植えた場合は可愛がって育ててあげてくださいね。
次は、おすすめの庭木8位から紹介するよ!