アグラオネマの増やし方
アグラオネマは株分けや挿し木による増やし方が一般的です。株分けや挿し木で増やした個体はクローンなので、親株と同じような外観の株を得られます。高い湿度を維持すれば、挿し木からの発根が促され、生存率をあげることができます。新しい成長点や茎の途中からの発根が見られるか、こまめに観察しましょう。
植え替え時に株分けする増やし方
成長した株を植え替えるとき、株元に新しい成長点ができて芽が伸び出していることがあります。このような新しい芽を、根まで切除しないように親株から切り離して植え替えます。
ボタニ子
株分けすれば、根詰まりも解消できるね。
ボタ爺
このとき剪定して株の形を整えよう。
挿し木での増やし方
葉がついた茎を長さ10cmくらい切り取って挿し木にします。発根と新芽の成長に養分が回るように、すでに展開している葉は半分にカットしてください。維管束に気泡が入らないように挿し木を水に浸けて、切れ味のいいカミソリで茎の断面を斜めにカットします。その後は速やかに培養土に挿すか、湿ったミズゴケで茎の断面を覆いましょう。挿し木から発根するまで数ヶ月かかるため、チャック付き袋などで保温・保湿し乾かないようにしてください。
取り木での増やし方
挿し木は発根せずに枯れてしまうこともあるので、あらかじめ茎から発根させておく「取り木」という方法がおすすめです。水槽や衣装ケースなど湿度の高い環境でアグラオネマを育てていると、茎の途中から発根することがあります。発根した箇所の少し下を切断すれば、すでに根の生えた状態で植えることができ生存率が上がります。
植え付け後の育て方
小さい子株や挿し木は吸水能力が低いので、乾燥には細心の注意が必要です。ミズゴケやティッシュに水を吸わせて、チャック付き袋の中に入れて育てると乾燥を防げます。ミズゴケにカビがついていないかこまめに確認してください。
ボタニ子
この時点では、まだ肥料を与えないでね!
新しい葉が展開し始めたら、株のサイズに合った鉢に植え付けましょう。株が成長し、黄色い葉が見られるようになったら、緩効性の固形肥料を与えてください。
まとめ
本記事では一般的な育て方・増やし方を解説しました。ただしアグラオネマ属は20種類以上あり、園芸品種はさらに膨大な数にのぼります。それぞれの種類・品種に適した育て方を知るため、即売会などの機会も利用してみてください。冬越しというハードルを超えて、暮らしの彩にアグラオネマを添えてみませんか。
アグラオネマの育て方・増やし方
- 屋外に出さず、室内管理。乾燥と凍結に気をつけよう。
- 表面が乾き始めたら水をたっぷり。
- 冬越し中は温室で保温。蒸れないようにこまめに換気を!
- 根詰まりしたら植え替え。
- 水やりのときに葉をチェック。傷んでいたら剪定しよう。
- 株分け・挿し木・取り木で増やそう。
出典:著者作成