フィカスプミラの育て方
観葉植物のフィカスプミラを枯れることなく丈夫に育てるには、土、水、肥料、日当たりのバランスが大事です。栽培方法も地植え、鉢植え、水栽培など複数存在するので、それぞれにあったやり方を行うようにしましょう。ここでは、育て方を5つの項目に絞って解説します。
育て方①土
市販の観葉植物の土を使う
おすすめは観葉植物の土です。高温多湿が好きな植物ですが、水はけが悪いと根腐れして枯れることもあります。保水性だけでなく、排水性のバランスが重要です。また、有機質成分が多いとキノコが生えることもあるので、家の中に置きたいなら無機質成分の土を使うといいでしょう。
地植えで育てるなら腐葉土を加える
地植えするときは、まず赤玉土と腐葉土(堆肥)を配合して土作りします。作業は植え付ける日の7~14日前に行い、土を馴染ませておくのがポイントです。地植えすると何かあったときに植え替えるのが大変なので、その場所の日の当たり具合も朝日~夕日、春夏秋冬でどうなるか確認しておくといいでしょう。
ボタニ子
よく混ぜて、ふかふかな状態にしてあげるといいですよ。
水で育てることも可能
フィカスプミラの栽培方法はほかにもあり、ハイドロカルチャーや水栽培でも育てられます。ハイドロカルチャーはハイドロボールを土の代わりに使用します。もう1つの水栽培は、茎を水へつけて根を生やして栽培するやり方です。両者とも、室内で栽培するのに適しています。
育て方②日当たり
日当たりのよい場所を好む
日当たりのよい場所を好む観葉植物です。しかし、夏の直射日光は強すぎて葉焼けするため、避けるようにしましょう。また、日中の気温も40度を超えるなど、あまりにも暑すぎる日は涼しいところへ移動します。暑すぎると、葉焼けや水分が乾きすぎて枯れることもあるので、気をつけてください。
ボタニ子
寒冷紗で遮光すれば、葉焼けを防げます。遮光率は日当たり具合や環境にあわせて調節しましょう。
日当たりが悪いと徒長する
日当たりの悪いところで育てると、葉焼けを防ぐ代わりに徒長する可能性があります。植物が光を求めて茎が伸びてしまい、葉と葉の間がスカスカになるので、注意しましょう。光にしっかり当たると徒長そのものは止まりますが、すでに徒長してしまったところは剪定で切り戻し、仕立直しするしかありません。
育て方③植え替え
植え替えに適した時期は5~7月
植え替えはよく生長する時期に行います。行うのに適した時期は5~7月ですが、7月に入ってしまうと暑さで余計な体力を取られるため、できるなら5~6月中がおすすめです。もし、7月に入ってから行いたいときは、極力涼しい日を選んで行いましょう。植え替えするときは、根を傷つけないよう丁寧に行うのが大切です。
1年に1度の頻度で植え替える
植え替えは1年に1度のペースでするのが理想です。しかし、大きめのプランターで栽培している場合はこの限りではありません。小さめの鉢植えで栽培していると根詰まりしやすいので、年1度のペースでしたほうがいいでしょう。植え替えしたあとは1回水やりして、新しい土に馴染ませてあげてください。
ボタニ子
植え替えするときは、肥料も忘れずに加えましょう。
育て方④水やり
乾燥気味にはせず適度な水やりをする
水やりは乾燥気味にならないよう、こまめに行います。とはいえ、与えすぎると根腐れすることもあるので、植物の状態を確認するのが大切です。秋も過ぎて気温が下がってきたら、水やりのペースを下げましょう。冬はあまり生長しないので、この時期だけは乾燥気味に管理します。しかし少なすぎると葉が落ちるので注意が必要です。
葉水は病害虫と乾燥予防にもなる
葉水は葉が乾燥するのを防ぐほか、害虫がつくことも防げます。とくに葉の裏側や茎の根元に害虫がつきやすいです。葉が乾燥すると、チリチリになってどんどん葉が落ちるので気をつけてください。最後には水分不足で枯れることもあります。冬場は空気が乾燥しているので、毎日欠かさず葉水するといいでしょう。
育て方⑤肥料
液体肥料と固形肥料を与える
肥料は液体と固形どちらも必要です。肥料を与えると、耐寒性や耐暑性を高められるので、より健康的で立派な苗にできます。液体肥料は週に1回、固形肥料は月に1回を目安とし、パッケージに記載されている量を与えましょう。与える時期は春~秋までで、冬は控えて問題ありません。
バランスのよい化成肥料を選ぶ
肥料は、チッ素・リン酸・カリのバランスが整っている化成肥料を選びます。化成肥料は成分量が揃っているので、バランスよく栄養が届きます。とくにチッ素が多い肥料を与えると、葉や茎が丈夫になりすぎて斑が消えやすくなるので注意しましょう。元肥でも追肥でも使いやすいのはマグァンプKです。
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続いては、増やし方や冬越し方法について解説していきます!
出典:写真AC