育て方③用土
水はけのよい用土が適します。地植えは植え付ける場所の土に腐葉土を混ぜて水はけをよくしましょう。鉢植えは、水はけのよい市販の草花用土が使えます。自分でブレンドする際は赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜたものに、1割ほど川砂を混ぜて使いましょう。
育て方④肥料
成長の時期にあたる4月~7月に、緩効性の化成肥料(粒タイプ)か、草花用の液体肥料を施します。粒タイプの肥料は根本近くに置き肥し、液体肥料は幹のそばに挿して与えましょう。成長期に与えることで樹木の成長が促進され、葉のつきもよくなります。秋から冬にかけて成長期と同じように与えてしまうと、葉の色が悪くなる恐れがあります。冬季は肥料を中止するか、与えすぎないよう注意しましょう。
育て方④植え付け
植え付ける場所の土を盛り上げて少し高くします。地面に傾斜がつくことでより水はけがよく、生育に適した環境になります。
ボタ爺
ボタニ子
モクビャッコウは植え付ける場所に石灰をまくと、植樹後の育ちがよくなるといわれています!
育て方⑤植え替え
植え替えは2年に1回の頻度でおこないます。植えたままにしておくと根が詰まり、水はけが悪くなるため、定期的な植え替えで幹をリフレッシュさせましょう。
育て方⑥幹の手入れ
枯れた枝やしおれた葉、成長期に伸びすぎた枝などはハサミで切り落とします。とくに、しおれた葉は見た目の悪さや腐れの原因になるので、こまめな手入れで取るようにしましょう。樹形が大きく乱れたときは、新芽がでる前に刈り込んで整えます。
モクビャッコウの冬越しの仕方
温暖な地域はそのまま外で冬越しできますが、霜や凍結の恐れがある寒い地域では対策が必要です。以下の方法で冬越し対策をします。
- 地植え…ビニールなどをかけて簡易のハウスを作り、地面をワラや枯葉などでマルチングすると霜や凍結が防げます。
- 鉢植え…日の当たる暖かい軒下などに移動して管理します。
モクビャッコウの増やし方「挿し木」
増やし方①挿し木の時期や枝の選び方
モクビャッコウは「挿し木」で増やせます。適した時期は5月~6月です。挿し木には、前の年に芽吹いて成長した枝の先端部分を使います。花芽がついた枝は花が咲くとそれ以降成長が止まるので、挿し木には使えません。
増やし方②挿し木のやり方
手順は以下のとおりです。
- 先端から約10cmほどの長さで、枝を切ります。
- 先端についている葉だけを残し、切り口側についている葉は取り除きます。
- 水を入れたコップなどに枝を挿して、2時間~3時間ほど水を吸わせる水揚げ作業をします。
- 挿し木用の土(市販品も可)を用意し、枝を挿して半日陰に置きます。
- 発芽までは土が乾かないよう、湿った状態をキープしましょう。
まとめ
美しいシルバーリーフをもつモクビャッコウは、花壇や寄せ植えのアクセントにぴったりの植物です。樹木は常緑性のため1年を通して葉が楽しめ、冬には愛らしい黄色い花が観賞できます。モクビャッコウの栽培管理では、置き場所と水やりの仕方がポイントです。コツを押さえて、美しい葉色を長く楽しんでくださいね!
栽培のコツ
- 置き場所…一年を通してよく日の当たる場所に置きましょう。
- 水やり…降雨のみでじゅうぶんです。用土はやや乾かし気味に管理しましょう。
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植え付ける場所に石灰をまくと、自生地のサンゴ岩と同じようなカルシウムを含んだ環境に近づくぞい。