フウロソウの病気と害虫
高温多湿が苦手なため梅雨時期などの雨が多い季節は、病気や害虫被害を受けやすくなります。そのため、風通しのよい場所で育てたり、雨に長く当たらないようにしたりと対策が必要です。フウロソウのかかりやすい病気や害虫被害をご紹介します。
軟腐病
軟腐病にかかると、地面に近い部分から茶色く変色していくのが特徴です。放っておくと腐敗がひどくなり、悪臭を放つようになります。軟腐病にかかった部分は薬を散布しても治せないので、他の部分への感染を防ぐためにも早めに切り取り処分してください。
ナメクジ
ナメクジは雨が多い時期や水やりをしたときなどに発生しやすく、葉や茎を舐めながら移動します。ナメクジの通ったあとは白くてネバネバした粘液がついている場合があります。塩をかけても小さくなるだけで駆除はできないので、箸などでつまんで引き剥がしてください。
フウロソウの種類
フウロソウはフウロソウ属に分類される植物です。園芸品種は約430種類ほどあり、色や大きさだけでなく多年草や一年草、常緑性や落葉性など性質もさまざまです。個性豊かなフウロソウの品種をいくつかご紹介します。
アメリカフウロ
アメリカフウロは名前のとおり、アメリカが原産の品種です。植物全体が細かい毛に覆われており、特にガクの部分には毛が密集しています。5月〜6月に開花し、花後は2cmほどの果実をつけます。この果実が5つに分かれて弾け、種子をばらまいて増えていくのが特徴です。
アケボノフウロ
アケボノフウロは鮮やかなネオンピンクの花を咲かせます。草丈は20cmほどで、こんもりとドーム型に成長するので花壇に植えると見応えのある咲き姿が楽しめます。アケボノフウロは常緑性です。耐暑性が強いので夏場に枯れる心配が少ないといわれています。そのため初心者にも育てやすく人気があります。
ヒメフウロソウ
花に模様が入っているのが魅力的な品種です。落葉性に分類され、冬が近付くと葉の色が茶色く変化し、やがて落葉します。ヒメフウロソウの花の大きさは2cmほどで、フウロソウの中でも小柄でかわいらしい花を咲かせます。
まとめ
フウロソウの育て方や上手な管理のコツ、増やし方や種類などをご紹介しました。種類がたくさんあるので、色や性質など自分好みのフウロソウを見つけるのも楽しいですね。夏の暑さにさえ注意すれば比較的簡単に育てられる植物です。可憐な咲き姿のフウロソウをぜひ育てて見てくださいね。