ウスバサイシンとは?カンアオイとの違いや増やし方のコツなどを紹介!

ウスバサイシンとは?カンアオイとの違いや増やし方のコツなどを紹介!

ウスバサイシンは日本の山林に広く分布している野草で、地面の近くにこっそりと花を咲かせる植物です。根には多くの有効成分が含まれており、漢方の「細辛(サイシン)」の原料としても利用されています。そんなウスバサイシンの特徴や育て方、増やし方のコツなどをご紹介します。

記事の目次

  1. 1.ウスバサイシンとは
  2. 2.ウスバサイシンの特徴
  3. 3.ウスバサイシンの育て方
  4. 4.ウスバサイシンの増やし方
  5. 5.ウスバサイシンの病気と害虫
  6. 6.まとめ

ウスバサイシンの増やし方

ウスバサイシンは比較的暑さや寒さに耐えられるのでどんどんと株が大きく成長していきます。花後に種を採取したり、新芽が出ている株を切り取ったりして簡単に増やせるのも魅力です。ウスバサイシンは「種まき」「株分け」「根伏せ」という3つの増やし方があります。それぞれの増やし方のコツや、適した時期などは以下のとおりです。

種まき

Photo by frontriver

5月に開花が終わると花後に種子がつきます。その種子を採取して赤玉土などの用土にまき、軽く土をかぶせて発芽を待ちます。1年かけてゆっくりと発芽するので、それまではしっかりと水を切らさないように管理するのがポイントです。

株分け

9月下旬〜10月上旬ごろに植え付けするときに、脇に子株が生えているようなら取り外して株分けを行います。3節ほどの長さで切り取ってから新しい用土に植えてください。

根伏せ

固くて元気な根茎を根ごと切り離します。必ず節の部分で切断するのが成功のコツです。赤玉土などの用土に根茎が埋まる深さまで挿してください。早いものだと半年で発芽するのが特徴です。

ウスバサイシンの病気と害虫

風通しの悪い場所で育てたり、多湿な環境が長く続くと病気や害虫被害を受けやすくなるため注意が必要です。ウスバサイシンのかかりやすい病気や害虫被害をご紹介します。

軟腐病

株元から茶褐色に変色し、どんどんと腐敗してしまう病気です。軟腐病にかかった部分は薬剤を散布しても治せないので、他の葉への感染を防ぐためにも早めに切り取って処分してください。そのまま放っておくと葉や茎が溶けたようになり悪臭を放ちます。

ナメクジ

Photo byMichel_van_der_Vegt

ナメクジは雨が降ったあとや、水やりをしたあとなどに発生しやすい害虫です。葉を舐めながら移動するので、ナメクジが通った部分は白くてネバネバとした液が残っている場合もあります。塩をかけて退治するイメージがありますが小さくなるだけなので、箸などを使って取り除いてください。

カイガラムシ

カイガラムシは硬い殻をもっている害虫で、5月〜7月に発生しやすく集団で寄生する場合もあります。汁を吸って成長するため、ウスバサイシンが枯れてしまう恐れがあるので注意しましょう。殺虫剤が効きにくいので、ガムテープなどに貼りつけて駆除するか、歯ブラシなどを使って払い落としてください。

まとめ

ウスバサイシンの育て方や増やし方、よく似たカンアオイとの違いなどをご紹介しました。草丈も大きくなりすぎず、地面に近い場所でこっそりと花を咲かせる控えめな植物です。育て方も簡単で、グランドカバーとしても利用できる魅力もあります。そんな素敵なウスバサイシンをぜひ育ててみてくださいね。

Alisa.
ライター

Alisa.

よろしくお願いします。

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