シモツケソウの育て方①準備
栽培カレンダー
植え付けや植え替えは、休眠から覚めて芽出し後の春が適期です。また、増やし方は生育期に株分けをかねて植え替えをする方法が簡単です。
シモツケソウの入手方法
山野草の専門店やホームセンターでも、植え付けに適した時期(春)になると苗が出回りますが、特定の苗がほしいときはネットショッピングが便利です。
必要な資材(植え替え・植え付け)
適した用土
- 山野草の培養土(配合済で手軽)
- 配合する場合…鹿沼土中粒4:鹿沼土小粒4:赤玉土小粒2または軽石小粒2
乾燥防止について
シモツケソウは乾燥に弱い植物なので、夏の季節は根元を敷きわらやマルチング材でおおってあげましょう。葉が薄めの植物なので、乾燥するとちりちりになり枯れる可能性があります。
シモツケソウに適した環境
シモツケソウは、草丈も大きく育った場合でも1mくらいなので庭に地植えしてもよいですし、鉢で育てれば小さくまとまるので育てやすい山野草です。真夏の直射日光は苦手で、葉が枯れこむことがあるので注意が必要です。
庭植えでの育て方
山野草の多くは春から夏にかけての日ざしが強い時期は、木漏れ日か半日陰になる場所での栽培が適しており、落葉樹の下に植え付けるのが庭植えの場合はよいです。落葉樹の下ですと、秋から冬は充分日ざしを浴びることができ、丈夫な株に育ちます。
鉢植えでの育て方
よい条件で庭植えできないときは、鉢植えにチャレンジするのがよいでしょう。鉢植えにすると日ざしの管理が容易になり、夏の季節に株を弱らせることがありません。シモツケソウの鉢植えは、あまり大きくなることなくコンパクトにまとまります。鉢増しをかねた増やし方ができ、風情ある山野草の寄せ植えも楽しめます。
シモツケソウの育て方②日常の手入れ
シモツケソウは春の芽出し(芽が展開してくること)から葉が展開してくるころは、よく日にあてて育てます。梅雨明けから秋の彼岸のころまでは、半日陰で午前中の朝日があたる場所がよいです。蒸れも嫌いますので、ゆるく風が渡る場所が最適です。
水やり
芽が出て、葉が展開してくる時期は生育期なので1日に1回はたっぷりと水をあたえます。鉢植えの場合は、水切れは枯らしてしまうので注意が必要です。庭植えの場合は、夏場の極端に乾燥している時期は、午前中の朝早めにたっぷりと水やりをします。
肥料
肥料が不足すると株が小さくなり、花付きも少なくなります。また肥料過多ですと株が必要以上に大きくなります。芽出し後は置き肥をして、月に1度くらい液体肥料を与えてあげましょう。
剪定
シモツケソウの美しさは風にゆれる花房なのですが、あまり葉が混み合うと蒸れて虫がついたり、梅雨時にうどん粉病が発生したりすることがあります。花芽を切るといけないので、花後に混み合った枝をすかし剪定します。
シモツケソウの日常の手入れ
- 生育期は、鉢植えの場合は秋の彼岸まで1日1回の水やり
- 肥料は置き肥と月に1度の液体肥料を施す
- 混み合った枝の剪定は花後に行う
ボタニ子
シモツケソウの増やし方は植え替えのときにかんたんにできるの!次のページで、植え替えと増やし方、シモツケソウの群落地をご紹介します。
出典:筆者作成