「草もの盆栽」を作ろう
盆栽は植え込む植物によって、5つの種類に別れていることをご存知でしょうか。「松柏」「雑木」「花もの」「実もの」そして「草もの」です。「BONSAI」は欧米の方にも、人気がありますね。
山野草の寄せ植えが「草もの盆栽」
ダイモンジソウは石付けにした盆栽仕立てや、苔玉に仕立てるのも和の雰囲気がありおすすめです。山野草の盆栽仕立ては季節ごとの管理がしやすく、石や苔で趣も感じられます。山野草だけでなく、イワヒバや小型のランの仲間も草もの盆栽に人気があります。
草もの盆栽におすすめの植物
草もの盆栽はひとつの植物だけでなく、数種類の植物を組み合わせても作れます。湿度を好むセキショウやシダ類、丈夫で育てやすい笹や苔類が、ダイモンジソウとの相性がよくおすすめです。和風の鉢に寄せ植えするだけでも、盆栽のような雰囲気を簡単に楽しめます。
ダイモンジソウの品種紹介
ダイモンジソウには品種改良で生まれた華やかな種類の多い園芸品種と、地域性豊かで可憐な原種系品種があります。それぞれの種類から代表的な品種を、SNSの画像からご紹介します。
園芸品種
伊予白翠(イヨハクセン)
長く切れ込みの入った純白の花びらが特徴です。花びらの数が多い八重系のダイモンジソウです。
孔雀(クジャク)
切れ込みの入ったピンク色の花びらが特徴で、花びらの数が多い八重系のダイモンジソウです。
秋葉(アキバ)
小さめの赤い花が特徴で、秋咲きの中でもやや早めに花が咲き始める品種です。
瀬の雪
花びらに切れ込みの入った白花が特徴で、大輪系の見応えのあるダイモンジソウです。
桃石水(モモセキスイ)
ダイモンジソウの中でも、桃色の大輪系の花が特徴です。他にも「口紅」や「桃太郎」など、やさしいピンク系のダイモンジソウは人気があります。
原種系品種
団扇大文字草(ウチワダイモンジソウ)
本州から九州の山間地にある岩場などに生えているダイモンジソウです。葉の形が天狗の団扇に似ていることが、名前の由来といわれています。
深山大文字草(ミヤマダイモンジソウ)
本州の中部から北海道にかけて、やや標高の高い地域で見かけられます。草丈が20cm前後の、小柄なダイモンジソウです。
屋久島大文字草(ヤクシマダイモンジソウ)
屋久島の標高1000m以上の場所に生える固有種です。独特の切れ込みが入った葉の形が特徴で、草丈は10cm前後の極小型のダイモンジソウです。
まとめ
ジンジソウの花とダイモンジソウの花。
— 六甲高山植物園 (@rokkoalpine) October 6, 2019
「人」に見えるから人字草。
「大」に見えるから大文字草。
同じ仲間。
共に咲いています。 pic.twitter.com/8I1mnPa5is
「大」の字に似たかわいい花を咲かせる山野草、ダイモンジソウをご紹介しました。地域で開催される「秋の山野草展」では、鉢植えにしたダイモンジソウが見かけられます。ダイモンジソウと草花を寄せ植えした「草もの盆栽」を楽しみましょう。