似た花との違い
ミヤコグサには、一見しただけでは見分けるのが難しい植物があります。ここでは、ミヤコグサに似た植物とその見分け方について紹介します。
セイヨウミヤコグサ
セイヨウミヤコグサとは、ヨーロッパ原産の外来種でマメ科ミヤコグサ属の多年草です。日本には牧草として持ち込まれたとされていて、戦後に自生しているのが発見さた帰化種に分類されています。現在では日本全土に分布していて、道端や海岸などでよく見られます。見た目がミヤコグサにそっくりで同一視されることもよくある植物です。
見分けるポイント
ミヤコグサとの大きな違いは、茎や葉やがくの部分に毛が生えていることです。また花の数がミヤコグサよりも多く、枝先に3~7個の花を放射状に咲かせるのも見分けるポイントです。草丈が高く、花の大きさもミヤコグサより少し大きいという違いもあります。
ウマゴヤシ
ウマゴヤシは、ヨーロッパ原産の外来種でマメ科ウマゴヤシ属の植物です。秋に芽が出て枯れることなく冬を越し、花が咲き終わったら枯れてしまう1・2年草です。日本には江戸時代に牧草として持ち込まれ、後に日本各地で帰化しました。現在は日本全土の道端や海岸、空き地などに分布しています。花期は3月~5月で、ミヤコグサによく似た黄色の小さな花を咲かせます。
見分けるポイント
ミヤコグサとの違いは、花がかなり小さいところです。葉は3小葉からなるクローバーのような形で、葉の縁がギザギザしています。また、種の形が全く違っていて、2~3回巻いた5~8mmのやや平らな円形で縁にとげがあるのが特徴です。
まとめ
ミヤコグサは群生して咲くかわいらしい花で、野草好きの人たちに人気が高く近年はSNSなどでもよく見られます。身近にある植物のため、見つけたら写真に撮ったりよく似た花との違いを観察したりするのはいかがでしょうか。
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