ノースポールの育て方②種まき
ノースポールの発芽には15~20°Cくらいの気温が適しています。種まき時期は地域により多少の違いはありますが、9~10月頃がよいでしょう。種は小さいため、重ならないよう注意しつつポットなどにばら蒔きをします。種がかくれるくらい土をかぶせた後、水を与えましょう。時々間引きを行い、本葉が3枚くらいになったら一本立ちにします。
一本立ちとは
- 複数の種を発芽させた後、一番よい苗だけを残し他は摘み取ってしまうことです。
ノースポールの育て方③植えつけ
植木鉢や地面への植え替え時期は、本葉が4~5枚になった頃です。1株を鉢植えにする場合は6号鉢くらいの大きさがおすすめです。地面に植えつけるときには、日当たりのよい場所に株と株との間を20~25cmくらい離すようにして植えつけます。
ノースポールの育て方④水やりと肥料
庭植えであれば水やりは基本的には必要ありません。鉢植えにした場合は、土の表面が乾いていたら、たっぷりの水を与えるようにします。ノースポールは開花している時期が長いため、10~5月に緩効性化成肥料を与えるとよいでしょう。
ノースポールの育て方⑤切り戻し剪定と花がら摘み
大きくなり過ぎたときには切り戻し剪定をします。切り戻し剪定とは、伸びすぎてしまったところを切り落とし、きれいに整える作業のことです。この作業をすることにより、新たな茎が伸び、たくさん花が咲くようになります。また、風通しがよくなり蒸れを防ぐことができます。
切り戻し剪定の時期
ノースポールの切り戻しに適した時期は3~4月頃です。1/2~1/3くらいの高さになるよう切り詰めます。つぼみや花がついているところもあり心配になるかもしれませんが、しばらくするとそれ以上の花が咲くようになるので大丈夫です。傷んでいる葉や枯れた葉なども取り除くようにしましょう。
花がら摘み
花がら摘みも大切な作業です。種がつくと株に負担がかかるため、枯れた花は早めに摘み取るようにします。新たに種まきから育てる予定がある場合には、花が咲き終わる5~6月頃に種を採取するのがおすすめです。
ノースポールの育て方⑥病害虫
蒸れた状態にあると立枯病や灰色かび病が発生することがあります。風通しがよくなる工夫を施し、予防しましょう。害虫の被害としては、アブラムシやネキリムシ、ヨトウムシなどによるものがあります。アブラムシはつぼみや新芽につきやすいため、時々観察して防除するようにします。ネキリムシとヨトウムシは、昼の間土の中にいるため、食害をうけた株元を掘り駆除します。
まとめ
ノースポールは冬から春の終わり頃まで長期間咲き続け、見る者の目を楽しませてくれます。また、鉢植えも地植えもできるため育てる場所が限定されない点も魅力です。元気に育てるためには蒸れを防ぐための工夫が必要ですが、とても育てやすい植物ですので初心者の方にもおすすめです。
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