甘茶の特徴
甘茶にはさまざまな効能や効果があるといわれており、飲料としてだけではなく、生薬としても人気があります。甘茶の原料となるアマチャは、日本が原産地の種であるため、中国のイメージがある生薬の中でも珍しい、純粋な日本産です。
①甘い味
気になる甘茶の味ですが、麦茶に砂糖を入れたような味わいだ、といわれることが多いです。甘みが非常に強いため、初めて飲んだ際は驚かれるかもしれません。独特な甘さがあるため、毎日飲み続けることが難しい場合は、レモンを入れたり、炭酸を加えたりなど、アレンジティーにして召し上がると、飽きがこなくていいかもしれませんね。
甘茶が甘い理由
甘茶には、「フロズルチン」と「イソフィロズルチン」と呼ばれる成分が含まれています。この成分が甘みの理由です。葉を乾燥させることではじめて甘くなり、その甘さは砂糖の主成分であるショ糖の400倍、人工甘味料の主成分であるサッカリンの2倍あるといわれています。しかし、その甘さに反してカロリーはゼロなので、ダイエット中の方にはうれしいお茶といえるでしょう。
②ノンカフェイン
緑茶や紅茶などのチャノキからできるお茶には、カフェインが含まれていますが、甘茶には含まれておりません。そのため、お子さまからお年寄りまで、幅広い方に安心してお召し上がりいただけるお茶のひとつです。甘茶の甘い味わいは、おやすみ前の飲み物としてもぴったりですね。
③ノンカロリー
前述の通り、甘さを強く感じる甘茶ですが、ノンカロリーであることも大きな特徴のひとつです。ダイエット中の方や、糖尿病の方で、甘みが欲しいときのお茶としてもお召し上がりいただけます。
甘茶の効果効能
主な効果・効能
甘茶には、「甘茶メタノールエキス」と呼ばれる成分が含まれており、この成分は、体にとってさまざまな効果・効能があるといわれています。期待されている効果としては、抗アレルギー作用や抗菌作用、抗酸化作用、胃粘膜保護作用などです。また、花粉症などのアレルギー性疾患や、アトピー性皮膚炎に対しても高い効果があるといわれています。
甘茶と甜茶の違い
同じように、甘いお茶で知られる「甜茶(てんちゃ)」と甘茶の違いについてご紹介します。甜茶とは、木の葉で作られている甘いお茶の総称です。そういう意味では、甘茶は甜茶の一種ということになります。現在市場に流通している甜茶は、バラ科やブナ科など、さまざまな種類の葉を独自の配分で混ぜて作られた、ブレンド茶を指すことがほとんどです。
出典:写真AC