コーンフラワーの使い方
コーンフラワーは、アメリカからメキシコにかけての北部アメリカで多く利用されている食材です。特に、タコスやコーンブレッドなどには欠かせません。日本ではあまりなじみがない食材ですが、水を吸って伸びが良くなる性質を知れば、ぐっと使い方の幅が広がります。また、粘りが出づらく簡単にパリッとしあがるため、和食にも利用されています。
トルティーヤ作りに欠かせない
トルティーヤは、コーンフラワーの生地を伸ばして丸く焼き上げたものです。大きく分けて、コーンフラワーだけを使ったものと、小麦粉を加えたものの2種類があります。メキシコ料理には欠かせない食べ物で、特にタコスはメキシコの国民食です。タコスは、トルティーヤの中に野菜や肉類を包み、ピリリと辛いサルサやアボカドを使ったワカモレなどのソースとともに食べる料理です。
トルティーヤチップスで作るナチョス
トルティーヤの人気の食べ方のひとつに、放射状に切り分けてから揚げたトルティーヤチップスがあります。このトルティーヤチップスに、チーズをかけて焼き上げ、トッピングを載せたものが、ナチョスです。アメリカ南部からメキシコにかけて人気の料理で、ファーストフードとしてもよく食べられています。日本でも、ビールのおつまみなどで人気です。
アメリカのお母さんの味コーンブレッド
コーンブレッドは、コーンフラワーを使った無発酵パンです。イースト発酵をする必要がないので、短時間で作れるため、主に朝食で食べられています。特にアメリカ北部では定番の食べ方で、お母さんの味の代表ともいわれています。食べるときにはたっぷりのバターやジャムを添えるほか、チリコンカンなどと一緒にも食べられています。
アメリカンドッグの生地もコーンフラワー
縁日の屋台などで定番のアメリカンドッグにも、実はコーンフラワーが使われていました。アメリカではコーンフラワーが普及しているため、串に刺したソーセージにコーンフラワーで作った生地をつけて揚げたのがはじまりなのです。現在日本では、多くのメーカーが小麦粉を使ったアメリカンドッグを作っています。
天ぷらやお好み焼きにも使われている
コーンフラワーは、グルテンを含まないため粘りにくい性質があります。そのため水に溶いてもだまになりにくく、天ぷらの衣などに使うことで手軽にカリッと仕上げることができます。また、お好み焼きやドーナッツの生地を軽く仕上げることもできるため、市販のミックス粉などの用途でも利用されています。
もうひとつのコーンフラワー
これまで紹介したコーンフラワーとは別に、コーンフラワーと呼ばれる植物もあります。こちらはヤグルマギクという別名を持つ花で、濃い青紫が特徴的な花です。麦畑の近くに多く生えていたことが由来となっています。日本では主にガーデニングで使われる他、ハーブティーとしても多く利用されています。不調軽減に効能を示すといわれており、主にブレンドティーに使われています。
疲れ目などに効能あり
ヤグルマギクにはアントシアニンが豊富に含まれているため、濃い青色をしています。そのため、疲れ目に高い効能があるといわれています。またヤグルマギクには、桜などに含まれるクマリンという香り成分が多く含まれています。これは口臭予防に高い効能を示し、特にミントと一緒にブレンドするとさっぱりとした後口になります。
まとめ
コーンフラワーは、硬い品種のとうもろこしを乾燥させ、ひいて粉にしたものです。小麦粉と違いグルテンを含まないため、伸びがよくほろっとした仕上がりの生地ができあがります。アメリカやメキシコなどではよく利用されており、特にメキシコ料理では欠かせないトルティーヤの材料でもあります。コーンフラワーの特徴と使い方を知ることで、より美味しく手軽に料理を作ることができます。
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出典:写真AC