育て方⑤剪定
アメリカンブルーの美しさ楽しむために、必ず剪定しましょう。きちんと剪定することによって、花壇の縁取りやグランドカバー、脚付きの寄せ植えプランター、ハンギングバスケットなどにぴったりの株に育ちます。
摘心
アメリカンブルーは、枝の先端にひとつだけ花を付けます。枝数が少ない苗を購入したときは、草丈5cm~10cmのところで摘心をして、脇芽を伸ばして枝数を増やしましょう。枝の先端を切らないと脇芽は伸びてきません。剪定に不安を感じるかもしれませんが、アメリカンブルーは丈夫なため、脇芽を伸ばしてこんもりした株になります。
切り戻し剪定
アメリカンブルーは、枝ばかりが伸びて花が咲かないことがあります。そのような場合は思い切って、株のバランスをみながら適当な位置で切り戻しましょう。2週間くらいすると枝が整い、また花をつけるようになります。切り戻しを繰り返し株の形を整えて、たくさんの花を咲かせるようにしましょう。鉢植えを冬に屋内に取り込むときは、株の半分くらいで切り戻しておいてください。
育て方⑥病気と害虫
病気
風通しが悪くなり、湿気がこもりがちになると、灰色のカビが発生する場合があります。これを防ぐために花がらをまめに摘み取りましょう。株は夏にかけてどんどん大きくなるため、春の植え付け時に株の間を開けるように植え、風通しと水はけをよくするようにしてください。
害虫
真夏〜9月の乾燥時に、葉の裏側にハダニが発生することがあります。ハダニは風通しの悪さによって発生するため、密集した枝を剪定したり、夕方に葉水を与えて株の温度を下げたりするようにしてください。
育て方⑦冬越しのやり方
暖かい地方であれば、アメリカンブルーは屋外での冬越しが可能です。耐寒性はないため、霜が降りるところでは冬越しは難しいでしょう。目安としては気温が5℃より低くなる地方では、冬は枯れてしまうと考えてください。鉢植えで育てている場合は、屋内に取り込みます。庭植えの場合は、株を鉢上げして移して屋内で冬越しをさせるとよいでしょう。
アメリカンブルーの増やし方
アメリカンブルーを増やして、たくさんの株を育ててみませんか?ここでは3つの増やし方をみていきましょう。
種まき
アメリカンブルーの種は、一般には販売されていません。エボルブルスの仲間では花が咲いた後に実ができ、この実の中に種ができます。市販されているアメリカンブルーの株から種を採ることは難しいかもしれません。もし種取りに成功した場合は翌年の春、3月〜4月上旬に種まきをしてみましょう。
株分け
アメリカンブルーの株分けは、3~4月に行うのがよいでしょう。市販の大きめの株を購入したら、注意深く手で分けて、そのまま用土に植え付けてください。冬越しした株も同様に行います。植え替えたときには、メネデールを与えるとよいでしょう。
挿し木による増やし方
アメリカンブルーの挿し木は、5月~9月に行いましょう。切り戻した枝を使うのもおすすめです。
挿し木の手順
- 長さ7cm~10cmの茎を切る
- 用土に挿すため、枝の下の方の4cmくらいまでの葉を切り落とす
- 切り口を斜めに切り直し、メネデールに15分〜30分ほど浸ける
- 挿し木用の植木鉢などに動かないように挿す
- 2週間ほどで発根し、植え替えが可能になる
アメリカンブルーの花言葉
アメリカンブルーの花言葉は「あふれる想い」「清潔」「清涼感」「二人の絆」です。また、アメリカンブルーは7月6日の誕生花です。
素敵な花言葉で、プレゼントにもおすすめです!
まとめ
アメリカンブルーは春から秋までの長い期間、どんどん成長して青くかわいらしい花を咲かせる草花です。這うようにして成長する株は、花壇やハンギングバスケット、寄せ植えなどに利用されます。育て方や日々の手入れ、増やし方も簡単です。ぜひ、アメリカンブルーを育ててはいかがでしょうか。
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出典:写真AC