スイートバジルの鉢植えでの育て方
ここからは、スイートバジルの育て方について紹介します。スイートバジルは丈夫ですが寒さに弱い植物です。暖地なら地植えも可能ですが、冬の時期は室内に移動できる鉢植えやプランターで育てるほうが無難でしょう。鉢植え・プランターでの育て方を中心に紹介していきます。
鉢植えでの育て方①栽培環境
スイートバジルは、とにかく光を好む植物です。地植えはもちろん、鉢植えやプランターで育てる場合も、必ず日当たりのよい場所を確保しましょう。室内栽培の場合でも、窓辺のような日当たりのよい場所で管理してくださいね。ただし、強い日差しに当たると葉焼けしてしまったり、しおれたりします。放置していると枯れる原因にもなりかねません。夏は半日陰で管理しましょう。
用土
スイートバジルが好むのは、水もちがよく有機質をたっぷりと含んだ肥沃な土壌です。自分で作る場合は、赤玉土(小粒)7:腐葉土3で作った土に、少量の苦土石灰と化成肥料を混ぜ、1週間寝かせて馴染ませましょう。鉢植えやプランターの場合は、市販のハーブ用培養土でもOKですよ。
地植えの場合は、土に完熟堆肥や腐葉土を混ぜ込んで、1週間ほど寝かせておきましょう。
鉢植えでの育て方②植え付け
スイートバジルの植え付けは、たくさん育てたいなら種まき、少しだけ育てるなら苗植えがおすすめです。種まきも苗植えも、4月~6月が適期です。また、スイートバジルの種は20℃以上にならないと発芽しません。植え付け時は必ず暖かい日を選びましょう。
種まきの手順
- 鉢・プランターに土を入れ、種同士が重ならないように種まきする。スイートバジルの種は光がないと発芽しないので、土は被せない
- 発芽するまで、土が乾燥しないように管理する
- 双葉が生えてきたら1回目の間引き。成長の悪い苗を間引いていく
- 本葉が2枚~3枚生えたら2回目の間引き。鉢植えの場合は6号鉢に1株、プランターなら3株~4株を目安にする
地植えの2回目の間引きは、株同士の間隔15cm以上が目安だよ。
間引いた小さな苗は、料理に利用できますよ。無駄なく使いきりましょう。
苗植えの手順
- 苗よりも大きな植穴を掘って、中心部に苗を置く
- 苗の周囲に土を入れて安定させ、水やりして土を落ち着かせる
- 植え付けの目安は、鉢植えは6号鉢に1株、プランターは2株~3株
地植えにする場合は、苗同士の間隔を20cm~30cm空けて植えようね。
鉢植えでの育て方③水やり・肥料
水やり
スイートバジルは乾燥が苦手なハーブです。特に水切れを起こしやすい夏は注意しましょう。しかし反対に水をやり過ぎると、葉がしおれてしまいます。鉢植えも地植えも、土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりするのが基本です。
肥料
まずはスイートバジルの植え付け時に、元肥として緩効性肥料を土に混ぜ込みます。その後、追肥として5月~9月の生育期間中に、月に1回のペースで油粕を置き肥するか、7日~10日のペースで薄めに希釈した液体肥料を与えましょう。スイートバジルは肥料が少ないと、下葉が黄色くなって枯れていくため注意が必要です。
鉢植えでの育て方④病気・害虫対策
スイートバジルは病気には強いですが、害虫に注意が必要です。特に注意すべき害虫は、アブラムシ、ハダニ、ヨトウムシでしょう。発見次第捕殺が基本です。大量発生した場合は、天然成分配合の殺虫剤で駆除しましょう。
次ページは「スイートバジルの簡単レシピ3選」です。
出典:写真AC