マコモダケの特徴
イネ科の植物であるマコモダケは、黒穂菌の影響で肥大した根元の部分を食べる野菜です。秋に旬を迎えるマコモダケは栄養価も高く特筆すべき効能も多いのですが、収穫できる時期が約1か月と短いため、産地でも「収穫時期が短い秋の旬食材」といわれています。
①食感
マコモダケの食感はしゃきしゃき感があるため、生食にもぴったりな野菜です。マコモダケの食感のたとえとして名前が挙がるのがタケノコですが、マコモダケの食感はタケノコほど強くなく、加熱するとタケノコよりもアスパラガスに近いです。そのためしゃきしゃき感の強さは「タケノコ>マコモダケ>アスパラガス」です。
②味
生食でも味に癖がないのが、マコモダケの特徴です。そのためいろいろな食材といっしょに料理してもおいしいマコモダケですが、生食にすると本来のほんのりとした甘みが感じられます。さらにマコモダケは過熱すると甘みが引き出されるので、生食のほかにも素焼きや炒め料理に人気があります。
香りもほんのりと感じられる
秋が旬の食材の多くは味だけでなく香りも強いのが特徴なのですが、秋が旬のマコモダケは味・香りともにあまり主張しません。ただしよく観察すると、ほんのりとした香りがします。甘みが味の特徴にあるマコモダケなので香りも甘さが特徴で、例えるならトウモロコシの香りを薄くしたような印象です。
③産地
東アジア・東南アジアが原産国のマコモダケなので、東アジアに属する日本も有名な産地の1つです。イネ科の植物でもあるので稲作が行われている地域では基本的に栽培ができますし、油との相性がよくいろいろな食べ方ができる万能野菜なので、油を使う料理が多い中国にも多くの産地があります。
ワイルドライスの産地は海外
アメリカの原住民族・インディアンが主食としていたワイルドライスはマコモダケの種子ですが、野菜として栽培している日本のマコモダケとは品種が違います。しかもワイルドライスとなる品種は輸出の制限があるため、日本での栽培は原則できません。
稲作が盛んな日本では、全国各地にマコモダケの産地がある。