マコモダケの効能
豊富な栄養成分を含んでいるマコモダケは、食べるだけでさまざまな効能が得られるスーパーフードでもあります。特にマコモダケの栄養成分には女性に起こりやすい体の不調を改善する効能があるため、体の内側から健康になりたい人におすすめです。
①おなかの調子を整える
マコモダケは栄養成分が豊富に含まれていますが、中でも全体の40%を占めているのが食物繊維です。食物繊維は腸のお掃除をしてくれる栄養成分なので、腸の中にたまった老廃物を体の外に排出する効能があります。そのためマコモダケは、便秘が気になる人や野菜不足が気になる人におすすめです。
②免疫力アップ
マコモダケに含まれるビタミン類は体の中で作ることができない栄養成分なので、意識してとるようにしないと不足しやすいです。そんなビタミン類は免疫力を高める効能があるため、病気になりにくい身体づくりができます。ただしマコモダケのビタミン類は水溶性なので、意識してとるようにするのが効能を高めるコツです。
③アレルギー体質の改善
マコモダケはイネ科の植物ですが、イネ科植物にみられるアレルゲンをほとんど含んでいません。重症の場合は症状が現れることもありますが、軽症・中症であればアレルギー反応を起こしにくい特徴があります。そのため海外でもマコモダケは、アレルギー改善に効能があるスローフードとして注目されています。
④体内浄化
体の中にたまった老廃物をすっきりと体の外に出してくれるのが、マコモダケに含まれるカリウムの効能です。しかもカリウムには利尿作用の効能もあるので、体の中の余分な水分を排出し体の中をすっきりとさせてくれます。さらにむくみなどにも効能があるので、足や顔のむくみが気になる人におすすめです。
体内浄化にはまこも茶がおすすめ
体内浄化の効能をアップさせるには、継続してマコモダケをとるのがポイントです。ただしマコモダケは収穫の旬が限られているので、マコモダケの葉を煎じたマコモ茶を飲む方が栄養成分を継続してとりやすくなります。マコモ茶はお店で購入もできますが、マコモダケの葉を適度な大きさにカットし乾煎りすれば自作もOKです。
⑤善玉菌を増やす
マコモダケには多くの栄養成分が含まれているおかげで、体の中にたまった悪い要素を浄化してくれる効能があります。浄化作用は腸内でも発揮され、腸内の悪玉菌をやっつけ浄化してくれるため、結果として腸内の善玉菌が繁殖しやすい環境になります。
マコモダケの栽培方法
草丈が人の背丈を超えるマコモダケの栽培方法は、稲の栽培方法と基本的に同じです。そのため通常は家庭菜園で挑戦できる野菜ではありませんが、栽培方法や管理のコツ・病気の対策などがわかれば、プランター栽培での家庭菜園も可能です。そこで家庭菜園におすすめなマコモダケのプランター栽培の方法を紹介します。
①プランターと土の準備
容量の大きなプランターがない場合はオイル缶でも代用OK!
マコモダケは水耕栽培が主流のイネ科の植物なので、プランターで栽培する場合も水耕栽培がおすすめです。たっぷりと水を張るのが栽培のコツなので、プランターの容量は20ℓ以上あるものを選んでください。粘土質の土をプランターの半分よりもやや多めに入れ、肥料と水を加えて全体をまんべんなく混ぜます。
②植え付け
プランターでマコモダケを栽培する場合は、種ではなく苗を使います。準備しておいた土に苗の根が隠れるように植えますが、マコモダケの草丈は最大2mまで成長するので、植え付けの際は1つのプランターに1苗を目安にしてください。苗を植えたら5cm前後を目安に水を張ると、植え付け終了です。
③水やり
水の浄化作用があるマコモダケなのでプランターの水を入れ替える必要はありませんが、水の管理は毎日行います。水が少ないと成長が鈍くなるので、常に水が張った状態をキープしてください。植え付けから1週間もすると根が定着するので、定着後は水の管理に気を付ければOKです。
④追肥
マコモダケは土の栄養が不足すると実が大きくならないので、定期的に追肥をする必要があります。追肥には有機系の肥料がよいのですが、庭やベランダなどで栽培する場合はにおいが気になるので、化学肥料でもOKです。なお花の旬である夏~秋は栄養を多く欲しがるので、栄養不足にならないように管理しましょう。
⑤病気対策
病気に強いのがマコモダケの特徴ですが、イネ科植物の病気・黒穂病の原因となる黒穂菌が寄生するため、収穫時期が遅れると実に黒い斑点(場合によっては黒く変色)が現れるので注意してください。さらにマコモダケの実はニカメイチュウの好物なので、ニカメイチュウの食害にも注意しましょう。
⑥収穫
花の開花時期が終わるとマコモダケの根元の茎が膨らんでくるので、葉鞘が薄い緑色に色づき始めたら収穫のタイミングです。大きく育つまで収穫を待つのもよいですが、タイミングが遅くなると黒穂菌の斑点が現れ見た目が悪くなるので、初心者の場合は葉鞘の緑が濃くなる前に収穫しましょう。
豊富な食物繊維がおなかの調子を整えてくれる。