マコモダケの食べ方
さまざまな効能があるマコモダケは、食べ方のバリエーションも豊富です。食感がよくても味や香りの主張が強い食材だと食べ方も限定されますが、マコモダケは食感も主張しすぎずほかの食材の味や香りを邪魔しないので、いろいろな食べ方が楽しめます。
食べ方によってうまみが増すこともある
生食もOKなマコモダケなので、料理する場合もしっかりと中まで火を通さなくても美味しく食べられます。さらに料理法によっても食べ方・楽しみ方が変わるのも特徴です。例えば素焼きにする場合も、葉鞘ごと素焼きすればジューシーな甘さが楽しめますが、実だけを素焼きすると甘み・香りに香ばしさも加わります。
マコモダケのおすすめ料理
素材本来の味を楽しむ食べ方だけでなく、異なる食感の野菜と組み合わせる食べ方も人気のマコモダケは、料理初心者から上級者まで料理のレベルを問わず使えるおすすめの食材です。ただし旬の時期が短いので、初心者はマコモダケの旬である秋に調理するとよいでしょう。
①生食
生食にする方法は、マコモダケ特有の食感がストレートに楽しめる食べ方です。あくもないため大きめにカットしてもおいしいですし、ほかの旬野菜と一緒に細目にカットしてサラダにする方法ならマコモダケが初めての人でも食べやすいです。
わさび醤油も生食におすすめ
短冊切りにして甘みのあるもろみ味噌に和える食べ方も生食ではおすすめですが、もろみ味噌のうまみのほうが強すぎてしまい、マコモダケ本来の美味しさが半減してしまいます。そこでマコモダケを生食するなら、斜め切りしてわさび醤油を添える食べ方がおすすめです。
②素焼き
栄養成分を損なうことなく美味しいマコモダケを料理するなら、素焼きにする食べ方がおすすめです。葉鞘のまま素焼きにすれば水分が外に逃げ出さないため、ジューシーさが楽しめます。さらに縦半分にカットしてから素焼きにすれば、おしゃれなおもてなし料理になるのでおすすめです。
③炒め料理
油との相性がよいマコモダケは、葉鞘をはがし中の白い実だけを使う炒め料理がおすすめです。タケノコのような食感があるので細切りにすればチンジャオロースにもできますし、分厚くカットして旬の野菜と一緒に中華風の炒め料理にする方法も人気があります。
沖縄ではチャンプルー料理が定番
秋が旬のマコモダケですが、沖縄ではほぼ1年中スーパーの店頭に並んでいるので、沖縄料理の定番であるチャンプルー料理(食材を油で炒める食べ方)にマコモダケを使うことがよくあります。細目にカットして使うこともありますが、大きめにカットしてボリュームをアップさせる方法も沖縄の家庭料理では人気です。
④米料理
秋が旬の食材は香りがよいものが多いので、炊き込みご飯にする方法は定番の食べ方です。そのため秋が旬のマコモダケも、炊き込みご飯にすると香りが存分に楽しめる美味しい一品料理になります。シンプルに塩だけで味付けする方法もおすすめですし、ほかの秋野菜と一緒に炊く方法もおすすめです。
⑤漬物
どんな食材とも相性がよいマコモダケですが、シンプルに食べるのであれば漬物にする方法もおすすめです。本格的な漬物にするならぬか漬けがおすすめですが、浅漬けにすれば短時間でも作れます。さらにマコモダケの漬物を細かく刻んでご飯に混ぜたり、チャーハンにしたりする食べ方もおすすめです。
まとめ
栄養が豊富で体の不調を整えるさまざまな効能をもつマコモダケですが、一般的に旬の時期は秋の1か月程度しかないので産地以外では手に入りにくい野菜です。ただしマコモダケは実のほかにも種子や葉も食べられるうえに栄養価も豊富なので、野菜・種子・葉をうまく組み合わせて健康維持に活用してみてはいかがですか?
出荷時期が短いだけで、食べ方のバリエーションは豊富。