朝倉山椒の増やし方
朝倉山椒は、6月頃または9~10月頃に挿し木で増やします。種まきからも増やせますが、収穫まで育てるためには4年ほどかかってしまうため挿し木から増やすほうが育てやすいです。土の温度が25℃くらいの時期に、前年に伸びて硬くなった枝を挿し穂に使いましょう。10日~2週間ほどすると発根して安定します。
挿し木の手順
- 前年に伸びた若い枝を選び、10~15cmほど斜めに切り取ります。
- 上のほうの葉を数枚残し、他の葉を切り落とします。
- 切り口を水に1時間ほど浸けて水を吸わせます。
- 切り口に発根剤を塗り、小粒赤玉土に挿します。
- 霧吹きで水やりをし、土が乾かないように日陰で管理します。
- 発根したら、鉢に植え替え半日陰に置きましょう。
朝倉山椒と普通の山椒との違い
朝倉山椒は、雌雄同種の性質をもった山椒のため、1株の木で実をつけます。しかし普通の山椒は、実がならない雄株と実をつける雌株にわかれているため、両方の苗木を隣り合って植え付けなければ結実しません。これを雌雄異株といいます。また見た目の違い以外にも異なる点があります。朝倉山椒と普通の山椒との違いを表で比べてみましょう。
朝倉山椒と普通の山椒の6つの違い
朝倉山椒 | 普通の山椒 | |
雄株と雌株 | 雌雄同株 | 雌雄異株 |
棘の有無 | 無 | 有 |
実の大きさ | 大粒 | 小粒 |
香り | 強い | 弱い |
味 | まろやかな辛味 | しびれる辛味 |
朝倉山椒はツンとならない、まろやかな辛味が特徴です。しびれる強い辛味が苦手な人にも食べやすいでしょう。また普通の山椒は鋭い棘があるため少し触れるだけでも注意が必要ですが、朝倉山椒には棘がほとんどないため扱いやすい違いがあります。
まとめ
朝倉山椒は、食卓に春の息吹を知らせてくれる植物です。青々とした木の芽とフルーティーな香り、やさしい辛味が食材の旨みを引き出してくれます。棘がなく1本の木で実をつける栽培しやすい品種です。鉢植え栽培のポイントをおさえ家庭で育ててみませんか?
2つの山椒には6つの違いがあります。比べてみると違いがわかります。