サンパチェンスの育て方
サンパチェンスは大鉢や地植えでよく株が張り、一株でも大きく育ち見ごたえがあります。寄せ植えよりも、色合いを考えて一鉢ごとに植えるのがよいでしょう。切り戻し剪定を、数回おこなうと大株に育ちます。夏の庭をトロピカルな雰囲気に仕上げるのに最適な花で、初心者でも育てるのが容易です。
育て方①栽培の環境
サンパチェンスは名前の通り太陽が好きな植物です。日当たりが悪いと花が咲かないこともあります。日当たりがよく、水はけと水もちがよい場所で育てます。斑入りのサンパチェンスは日焼けをすることがあるので、午前中から昼過ぎまで日が当たる場所を選ぶと葉の美しさも保てます。
育て方②植え付け・植え替え
サンパチェンスは苗を購入して植え付けます。3月の後半の時期に苗が購入できるようになります。寒さには弱く生育に最適な温度は15~30℃なので、お気に入りの苗を早めに購入した場合は、室内か保温のポットをかぶせて育てます。特に地植えで植え付けるのにおすすめの時期は4月後半がよいでしょう。
植え付け:鉢植え
鉢植え栽培の注意点は、最初から大鉢に植え付けないことです。サンパチェンスは株張りが大きいので、最終的には30cmくらいの鉢で栽培します。最初の植え付は15~18cm位の鉢に植え付けます。鉢が大きいと用土も多くなり、植え付けた直後で根が張っていない苗は、水を吸いきれずに根腐れして枯れることがあります。
植え付け:地植え
地植えにする場合は植え付ける1週間前くらいに、植え付け場所の土を軽く耕して緩効性肥料をすきこみます。日当たりと風通しのよい場所に、株間を60cmくらい離して植え付けます。葉が多くなり、しっかりと根付くまでは水やりは欠かせません。
植え替え:鉢植え
鉢植えは前述の植え付けのところに記述したように、最初の植え付けは小さな鉢でおこないます。根が張り、葉が鉢いっぱいになるころに、切り戻し剪定をして大鉢に植え替えます。およその目安は、最初の植え付け後1か月後くらいに植え替えます。
植え替え:地植え
地植えは植え替えの必要はありません。
育て方③用土
サンパチェンスは長い期間花を咲かせるので、用土も栄養があるようにすることが大切です。
鉢植えの用土
草花用の培養土は、あらかじめ緩効性の肥料が加えられているので、そのまま使用できます。自分で用土を配合するときは、赤玉土(小粒)5:腐葉土2:完熟たい肥3と緩効性肥料を混ぜましょう。
地植えの用土
植え付ける場所に、腐葉土か完熟たい肥を1㎡あたり2~3kgと、緩効性肥料をすきこみます。植え付けの1週間前におこない、なじんでから苗を植えます。
育て方④水やり
サンパチェンスの水やりは乾いたらたっぷりと行うのが基本です。地植えの場合と鉢植えでは少しちがいます。
鉢植えの水やり
用土が乾いたら、鉢底から水が流れるようにと水やりをするのが基本です。植え付け後2週間くらいは、まだ根が張っていないので土が軽く湿る程度の水やりを心がけます。特に鉢を最初から大きくしているときは、あまり湿らせると根腐れをします。夏場に株が大きくなったら、水切れをしないようにたっぷりとあたえます。
地植えの水やり
地植えの場合は植え付け後2週間程度は水やりをします。その後は雨水で大丈夫ですが、夏にはあまり土が乾ききりしおれてしまう前に水やりをしましょう。
育て方⑤肥料
サンパチェンスの開花時期は春~秋までと長いので、肥料不足になると花付きが悪くなります。肥料不足にならないように、緩効性肥料と液体肥料の併用で定期的に肥料を施します。
緩効性肥料
- 鉢植えの培養土には緩効性肥料があらかじめ入っていますが、植え付け後1か月から月に1度緩効性肥料を根元から離したところに置き肥しましょう。
- 地植え(花壇植え)も月に1度株元から離したところに肥料を埋めます。
液体肥料
- 鉢植え・地植え共に植え付け後2週間後から、1週間に1度水のかわりに規定の濃度でうすめた液肥をあたえます。
ボタニ子
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