山菜の種類⑬~⑮
⑬つくし
基本情報
呼び名 | すぎな・ずいな・つくしんぼ |
収穫時期 | 3月~6月初旬 |
採取できる地域 | 北海道~九州 |
生えている場所 | 土手・河原・道ばた |
おすすめの食べ方 | 天ぷら・山菜ごはん・佃煮など |
アク抜きの方法 | 沸騰した重曹入りの水で茹で冷水にさらす |
つくしは、春を告げる代表的な食材の1つで、全国各地に自生しています。スギナと地下茎でつながっていることから、植物学上はスギナと同じ分類です。ほろ苦さやシャキシャキ感が特徴で、はかまと頭を取り除いた茎の部分だけを食べます。
⑭トリアシショウマ
基本情報
ボタニ子
呼び名 | ヤマナ・アワボ |
収穫時期 | 4月~6月 |
採取できる地域 | 北海道~中部地方 |
生えている場所 | 山地・草原・林道 |
おすすめの食べ方 | 和え物・お浸し・天ぷらなど |
アク抜きの方法 | 沸騰した塩水で茹で、冷水にとる |
トリアシショウマは、若芽の形が鳥の足に似ています。麻と同じように葉が伸びることから、漢字で「鳥足升麻」と表記されたのが名前の由来です。葉が開く前の若芽は、アクやクセが少なく、さまざまな料理にあいます。シャキシャキした食感も楽しめます。
⑮根曲り竹(ネマガリタケ)
基本情報
呼び名 | 姫竹(ひめたけ)・クマザサ・コウライザサ |
収穫時期 | 5月初旬~6月 |
採取できる地域 | 北海道~関東北部 |
生えている場所 | 林道の笹やぶ・山間部 |
おすすめの食べ方 | タケノコご飯・刺身・煮物など |
アク抜きの方法 | なし |
根曲がり竹は笹の若芽で、細くて小さく、かわいらしい姿の山菜です。歯触りや香りがよく、アクも少ないため、山菜シーズンに人気の高い食材です。新鮮なものは生の状態で、刺身として食べられます。熊も大好物なため、採りに行く際は十分に注意してください。
山菜の種類⑯~⑱
⑯ハンゴンソウ
基本情報
呼び名 | ハンゴンソウ |
収穫時期 | 4月~5月 |
採取できる地域 | 北海道~本州中部 |
生えている場所 | 沢沿い・山野の湿地 |
おすすめの食べ方 | 煮物・塩漬け・天ぷらなど |
アク抜きの方法 | 沸騰した塩水で茹で、皮をむき水にさらす |
ハンゴンソウは夏に黄色いきれいな花を咲かせます。山菜として楽しめるのは、葉が完全に開いていない若芽の状態のものです。程よい苦みやフキのような香り、シャキシャキ感が特徴です。20cm~30cmの草丈のものが食べごろとされます。大きくなりすぎたものは根元が硬いため、先端の柔らかい部分を採取しましょう。
ハシリドコロとの見分け方
ハンゴンソウです。
こちらはハシリドコロです。ハシリドコロは誤って食べると、嘔吐や下痢、幻覚症状などを引き起こす有毒植物に分類されています。ハンゴンソウとよく似ているため注意が必要です。見分け方のポイントは、葉の形と香りです。ハンゴンソウの葉は鳥の羽のように3~7枚に裂け、ウドのような渋い香りがします。ハシリドコロの葉は卵型で、香りはありません。
⑰フキノトウ
基本情報
呼び名 | バッケ |
収穫時期 | 2月~5月 |
採取できる地域 | 日本全国 |
生えている場所 | 山間部・平地 |
おすすめの食べ方 | お浸し・天ぷら・煮物・フキノトウ味噌など |
アク抜きの方法 | 沸騰した重曹入りの水で茹で、一晩水にさらす |
フキノトウは雪解けと共に姿を見せる、春を知らせてくれる代表的な食材で、ほろ苦い独特の風味が特徴です。鮮度が重要で、時間が経つとエグミや苦みが強くなってしまいます。新鮮なうちに食べるのがおすすめです。つぼみが固く閉じ、花芽が葉で隠れているものが食べごろです。
ハシリドコロとの見分け方
芽吹いたばかりのフキノトウとハシリドコロは、とてもよく似ています。ハシリドコロは有毒植物に分類されているため、見間違いには注意しましょう。見分け方のポイントは、芽に毛があるかないかです。フキノトウには産毛が見られますが、ハシリドコロには毛がありません。
⑱わらび
基本情報
呼び名 | シトケ・コブシナ・ホドロ |
収穫時期 | 4月~5月 |
採取できる地域 | 日本全国 |
生えている場所 | 草原・山中・雑木林 |
おすすめの食べ方 | ナムル・お浸し・天ぷら・炊き込みご飯など |
アク抜きの方法 | 重曹入りのお湯に浸し、半日~1日置く |
わらびは、春を告げる山菜の1つで、葉が開く前の若芽の部分を食べます。山菜の中でも、アクが非常に強いため、必ずアク抜きをしてから食べましょう。独特の風味と心地よい歯ざわりが楽しめ、どんな料理にもなじみやすいのが特徴です。わらびの根のでんぷんからは、わらび餅の原料のわらび粉が採れます。
まとめ
日本には多くの種類の山菜があります。それぞれが独特の香りや味を持ち、春には欠かせない食材とされています。自分で採る山菜の味は格別ですが、毒性の強いものも紛れているため、見分け方に注意が必要です。山菜の種類を知っていると、自然に触れるのが楽しくなります。春にはぜひ山菜探しに出かけてみてくださいね。
写真の右から2番目がトリアシショウマだよ!