山菜の種類⑦~⑨
⑦クサソテツ
基本情報
呼び名 | 青こごみ・コゴメ・本こごみ・ガンソク |
収穫時期 | 5月上旬~6月中旬 |
採取できる地域 | 日本全国 |
生えている場所 | 崖下・道路沿い・水源の近く |
おすすめの食べ方 | 天ぷら・サラダ・お浸しなど |
アク抜きの方法 | なし |
クサソテツはアクやクセが少なく、下処理が簡単で食べやすいです。山菜シーズンには、採れたてのものなら、生でもそのまま食べられ、独特の歯触りやぬめりを楽しめます。見た目もかわいく、観賞用としても人気です。成長が速いため、食べごろを見逃さないように注意しましょう。
⑧クレソン
基本情報
呼び名 | ミズガラシ・オランダガラシ |
収穫時期 | 3~5月 |
採取できる地域 | 日本全国 |
生えている場所 | 池・小川・河川敷・沼 |
おすすめの食べ方 | お浸し・和え物・添え物・天ぷらなど |
アク抜きの方法 | なし |
クレソンは、ヨーロッパ原産の水生植物です。繁殖力が旺盛で、あちこちの川や沼に群生しています。ピリッとした辛味と、さわやかな香りが魅力です。旬は春ですが、丈夫な植物のため、通年収穫を楽しめます。西洋では肉の油っぽさを緩和する野菜として、料理の添え物によく使われています。
⑨コシアブラ
基本情報
呼び名 | アブラギ・ゴンゼツノキ・ゴンゼツ |
収穫時期 | 4月~5月 |
採取できる地域 | 北海道~九州 |
生えている場所 | 里山の山間部・林道脇・登山道 |
おすすめの食べ方 | 和え物・天ぷら・お浸しなど |
アク抜きの方法 | 沸騰した塩水で2~3分茹で、冷水にとる |
コシアブラは山菜の女王と呼ばれ、山菜の王様「タラノメ」と並んで、春の訪れを知らせてくれる食材です。枝の先に芽が出始めたばかりのものは「葉筆(はふで)」と呼ばれ、香り高くさわやかな苦みとコクが魅力です。あまり日持ちがよくないため、香りを大事にするためにも、新鮮なうちに早めに食べましょう。
山菜の種類⑩~⑫
⑩山椒(サンショウ)
基本情報
呼び名 | サンショウ |
収穫時期 | 4月~6月 |
採取できる地域 | 北海道~九州 |
生えている場所 | 林・藪(やぶ) |
おすすめの食べ方 | 佃煮・天ぷら・添え物など |
アク抜きの方法 | なし |
山椒は葉と実を楽しめ、どちらも香りがよいのが特徴です。山椒の葉は「木の芽」と呼ばれ、香りや形、彩りもよく、日本料理の添え物として好んで使われます。アク抜きの必要はありません。木の芽の旬は4月~5月です。実は佃煮や、乾燥させて香辛料にすることで、香りと一緒にピリッとした辛味も楽しめます。実の旬は5月~6月です。
⑪ゼンマイ
基本情報
呼び名 | ゼンメ |
収穫時期 | 3月中旬~6月 |
採取できる地域 | 日本全国 |
生えている場所 | 里山や山道の脇・湿った場所・急な斜面 |
おすすめの食べ方 | ナムル・炊き込みご飯・お浸しなど |
アク抜きの方法 | 下記参照 |
ゼンマイは、先端のくるりと巻いた形と独特の風味や歯ごたえが特徴の、山菜シーズンを代表する食材です。産毛が多く、葉が広がっていない10~20cmほどの新芽が食べごろです。女ゼンマイと男ゼンマイの2種類がありますが、採取するなら、おいしい女ゼンマイを選びましょう。アクが非常に強いため、しっかりとアク抜きしてください。
アク抜きの方法
- 沸騰したお湯に重曹(ゼンマイ1kgに小さじ1)を入れ、ゼンマイを入れて再加熱する
- 沸騰直前で火を止め、落し蓋をして冷めるまで放置する
- 水を交換し1晩そのまま漬けておく
- アクが強ければ、水を変え3を数日繰り返す
⑫タラノメ
基本情報
呼び名 | タランボ・オニノカナボウ・タラッポ |
収穫時期 | 3月~4月初旬 |
採取できる地域 | 日本全国 |
生えている場所 | 里山・林道 |
おすすめの食べ方 | 和え物・炒め物・天ぷらなど |
アク抜きの方法 | 沸騰した塩水で茹で、冷水にとる |
タラノメは山菜の王様と呼ばれ、ほのかな苦みともっちりした食感が魅力です。山菜シーズンの春には、タラノメ目当てに山菜採りに行く人が多いほど、人気の食材です。日本各地の山野に自生していますが、あまりの人気の高さから、栽培も盛んに行われています。食べる部分はタラノキの新芽の部分です。
ヤマウルシとの見分け方
タラノメです。
こちらはヤマウルシです。タラノメを採取に行った際、初心者が間違いやすいのがヤマウルシです。ウルシの樹液に触れてしまうと、かぶれて湿疹や腫れなどの症状を引き起こします。見分け方のポイントは、芽と木の幹です。ヤマウルシは芽の状態のときに、茎まで赤み掛かっています。木の幹にトゲがあるのがタラノメで、ないのがヤマウルシです。
ボタニ子
次も山菜の種類を紹介していくよ!
出典:写真AC