アレッタとは
「アレッタ」という名前だけ聞くと、洋風のおしゃれな野菜のようなイメージがあるかもしれませんが、アレッタは国内で生み出された栄養満点の野菜です。ケールとブロッコリーから作られており、スティック状にしたブロッコリーや、菜の花のような見た目をしています。炒め物や和え物、パスタやスムージーなど、おいしいレシピもいろいろあります。
アレッタの基本情報
分類 | 野菜 |
登録年 | 2011年 |
出荷年 | 2015年 |
収穫時期 | 10月〜3月(産地によって異なる) |
旬の時期 | 3月〜4月 |
栽培地域 | 三重県、群馬県、埼玉県、滋賀県 |
アレッタの名前の由来
アレッタの元となっている野菜はケールとブロッコリーです。ブロッコリーの原産地はイタリア、ケールの原産地はトルコのため、外国風のおしゃれなネーミングになるように「アレッタ」と名付けられました。また、三重県で開発されたため「三重菜」や「三重菜花」という名前でも流通しています。
アレッタの栄養素
アレッタは栄養豊富で、からだに優しい健康野菜としても親しまれています。美肌効果が期待できる「カロテン」がブロッコリーの約3倍も含まれているのが魅力です。また、骨粗しょう症の予防につながる栄養素「ビタミンK」も豊富で、女性に人気のスーパーフードとしても注目されています。そのほかのアレッタの栄養素は以下のとおりです。
食物繊維 | カルシウム |
ルテイン | 葉酸 |
ミネラル | ナイアシン |
メラトニン | カリウム |
アレッタの効果・効能
栄養満点のスーパーフードアレッタは、たくさんの効果・効能が期待できます。ケールは青汁の材料としても利用されており、ブロッコリーはビタミン豊富な緑黄色野菜としても知られています。栄養価の高い2つの野菜から作られている、アレッタの効果や効能は以下の通りです。
- ガンや動脈硬化の予防
- 皮膚や粘膜を健康に保つ
- 神経系の働きを促進
- うつや総合失調症の軽減
- 新陳代謝の改善
- 骨粗しょう症の予防
- 美肌効果
アレッタの産地
三重県の育苗会社で開発されたアレッタですが、現在では三重県のほかにも群馬県や埼玉県、滋賀県などでも栽培されています。2015年に初出荷されましたが、アレッタを栽培している農家が少ないため全国のスーパーで購入するのは難しく、基本的には通販で購入するのがおすすめです。
アレッタの旬
アレッタは6月〜7月にかけて種まきを行い、翌年の春頃に収穫できる野菜です。旬の時期は3月〜4月で、この時期のアレッタは葉がやわらかく、甘みが強いといわれています。アレッタは、ケールのようにクセが強くないので、生食や青汁にしてもおいしく食べられるのが魅力です。
アレッタの特徴
アレッタは三重県で2011年に誕生しました。市場に出回りはじめたのは2015年のため、まだまだ少ししか流通しておらず「幻の野菜」ともいわれています。アレッタを産直市場やスーパーで見かけたときは、ぜひ購入してみてはいかがでしょうか?アレッタの見た目や味の特徴についてご紹介します。
見た目
アレッタはブロッコリーとケールをかけあわせた野菜ですが、見た目はブロッコリーを細くしたような形をしているのが特徴です。つぼみがついている時期は菜の花にも似ているため「三重菜花」とも呼ばれています。アレッタはブロッコリーよりも細い茎に、ケールを小さくした葉がついているようなイメージです。
開花時期には黄色の花を咲かせる
2月〜5月にかけて、アレッタは小さくてかわいらしい黄色い花を咲かせます。咲き姿は菜の花そっくりで、花がついた状態でも料理に使えるため、おひたしや炒め物に彩りを添えたいときにもおすすめです。
味
青汁によく加工されているケールは、独特な苦味があるので苦手な人もいるかもしれません。しかし、アレッタはその苦味が緩和されており、生で食べてもほんのりと甘いのが魅力です。茎は下茹でするとほどよい食感が楽しめ、つぼみの部分は菜の花のようにやわらかく、どんな料理にもよくあいます。
アレッタを食べてみよう
アレッタは加熱をしなくてもそのまま食べられ、アクや臭みがないのが特徴です。また、カロリーが低く栄養満点なため、スーパーフードとしても親しまれています。そんなアレッタの購入方法や下処理、調理方法や保存の仕方について見ていきましょう。
購入方法
アレッタは三重県や群馬県などの限られた土地でしか栽培されていないため、全国のスーパーなどにはあまり流通していません。三重県産のものは名古屋市場に出回る場合もありますが、通販を利用すると確実で、気軽に購入が可能です。アレッタは、100g約300円〜400円ほどで購入できます。
下処理
アレッタは生でそのまま食べられますが、土がついている場合があるのでしっかりと水洗いしてから食べてください。また、軽く茹でてたり、傷んでいる葉を取り除いたりしておくと、味や見た目がよくなります。下茹でする時間は2分〜3分ほどでじゅうぶんです。あまり長く茹ですぎると、茎のシャキシャキとした食感がなくなってしまうので注意しましょう。
調理方法
生食の場合は、水で土や汚れをよく洗い流し、マヨネーズやドレッシングをかけるだけでアレッタのサラダが簡単に作れます。また、軽く湯通しすると食感がよくなり、さらにおいしく食べられます。揚げ物や炒め物、おひたしなどさまざまな調理方法ができる万能野菜です。また、ミキサーにかけてスムージーや青汁など、飲み物にもアレンジできます。
保存方法
アレッタは乾燥に弱い性質があるため、保存する場合はラップやジッパーつき保存袋などを使用して、しっかりと密閉するのがポイントです。そのままの状態で保存する場合は、株ごと新聞紙に包み、冷蔵庫に縦向きで保存してください、カットしてから保存する場合は、切り口をラップで包んだあと、さらにジッパーつき保存袋に入れて冷蔵庫で保存しましょう。
長期保存するには冷凍がおすすめ
冷蔵保存の場合は3日〜4日ほどしか保存できないので、長期間保存がしたい場合は冷凍保存しておきましょう。冷凍する場合は下処理をしておくと、解凍しなくてもそのまま料理に使えて便利ですよ。アレッタを固めにさっと茹でて水気を切り、食べやすい大きさに切ってから重ならないように保存袋に入れていきます。粗熱が取れてから、冷凍庫で保存してください。
アレッタのおすすめの食べ方
アレッタはサラダやおひたし、パスタやスムージーなどさまざまな料理に利用できます。下茹でしてから使う場合は「流水で粗熱を取らない」のがポイントです。冷水に当ててしまうと葉が水っぽくなるので、おいしさが半減します。下茹でしたあとは、ざるにあげて冷ましてから料理に使用してください。
食べ方①おひたし
- 鍋にたっぷりとお湯を沸かし、アレッタを2分〜3分茹でる
- ざるにあげて粗熱をとる
- しっかりと水気をきり、しょう油とゴマを和えれば完成
食べ方②サラダ
- アレッタをさっと茹でるか、生で食べる場合はよく洗い汚れを落とす
- 食べやすい大きさに切り、皿に盛りつける
- カブやトマトなどお好みの野菜をトッピングする
- ドレッシングやマヨネーズをかけて完成
食べ方③パスタ
- アレッタとベーコンを3cmほどに切り、オリーブオイルで炒める
- パスタを時間通りに茹でる
- パスタの上にアレッタとベーコンをのせて完成
食べ方④スムージー
材料(2人分)
- アレッタ10g
- バナナ100g
- りんご100g
- 水100cc
- 牛乳50cc
作り方
- アレッタ、バナナ、りんごをミキサーに入れる
- 水と牛乳を加えてミキサーにかける
まとめ
アレッタは栄養価の高い野菜同士をかけあわせて作られているので、「新種野菜」や「スーパーフード」ともいわれ、注目度の高い野菜です。生産地域が限られているため、あまり市場で見かける回数の少ないアレッタですが、通販を利用すれば気軽に購入できます。栄養満点の新種野菜アレッタを、ぜひ味わってみてくださいね。