ほったらかしでも毎年咲く花(球根植物)
タカサゴユリ
植えた覚えがないのに、いつのまにか咲いているタカサゴユリは、こぼれ種でどこかから飛んできて根付いたものがほとんどでしょう。一時的にあちらこちらで見られますが、連作障害が出やすいため数年で姿を消すのが特徴です。一部では特定外来生物とされる反面、園芸店でも流通しています。
分類 | ユリ科ユリ属:球根植物 |
別名 | タイワンユリ、ホソバテッポウユリ |
原産地 | 台湾 |
花期:花色 | 8~10月:白 |
特徴:用途 | こぼれ種で大繁殖する。連作障害あり:切り花 |
アガパンサス
アガパンサスは、民家の庭や公園などの花壇だけでなく、街路樹の根元などでも多くみられます。乾燥気味に管理すれば、地植えの場合は5~10年ほど放置していても毎年花を咲かせる強健種です。
分類 | ムラサキクンシラン科アガパンサス属:球根植物 |
別名 | ムラサキクンシラン(紫君子蘭) |
原産地 | 南アフリカ |
花期:花色 | 5月下旬~8月上旬 |
特徴:用途 | 常緑性と落葉性の品種がある:グランドカバー |
ムスカリ
庭の花壇の縁取りに最適なムスカリ。花が終わると地上部は枯れますが、翌春に賑やかに新芽を出します。群生させると見ごたえがありますが、春に咲くように一年草の下にあらかじめ植え付けておくのもよいですね。
分類 | キジカクシ科ムスカリ属:球根植物 |
別名 | グレープヒヤシンス |
原産地 | 地中海沿岸地方、西アジア |
花期:花色 | 3~5月中旬:白、ピンク、黄、紫、青 |
特徴:用途 | 初心者向け:グランドカバー、寄せ植え |
スズラン
香水の原料として知られるスズランは、かわいらしい花姿から人気の高い花です。見た目に反して生命力は強く、耐寒性、耐陰性にすぐれています。花と根には毒性があるので取り扱いには注意してください。
分類 | キジカクシ科スズラン属:球根植物 |
別名 | 君影草(きみかげそう) |
原産地 | ヨーロッパ、東アジア、北アジア |
花期:花色 | 4~5月:白 |
特徴:用途 | 芳香あり:シェードガーデン、香料 |
スイセン
1万を超える品種のあるスイセンは、野生で育つものもあるほど丈夫な花です。花後は茎から切って構いませんが、葉は次回の開花のために光合成を続けているので、完全に枯れるまで待ってから切るとよいでしょう。
分類 | ヒガンバナ族スイセン属:球根植物 |
別名 | セッチュウカ(雪中花) |
原産地 | 地中海沿岸地域(イベリア半島中心) |
花期:花色 | 11月中旬4月:白、黄色、橙、複色 |
特徴:用途 | 芳香あり:切り花 |
ハナニラ
丈夫な花として知られるハナニラは、道端でよく見かけられる植物のひとつです。名前の「ニラ」は、花の香りではなく葉や球根を傷つけたときに匂う香りからきており、花自体には甘い香りがあります。
分類 | ネギ科ハナニラ属:球根植物 |
別名 | イフェイオン、ユニフロルム |
原産地 | 南アメリカ |
花期:花色 | 3~4月:白、ピンク、黄、青 |
特徴:用途 | 地植え向き:花壇 |
アマドコロ
斑入りの葉が涼し気なアマドコロは、初夏にあまり目立たない小さな花を咲かせます。花の期間は短いのですが、葉は庭ではもちろんのこと、フラワーアレンジメントでもよく使われるカラーリーフとしても大活躍です。
分類 | キジカクシ科ナルコユリ属:球根植物 |
別名 | ナルコラン(鳴子蘭) |
原産地 | 日本、朝鮮半島、中国 |
花期:花色 | 5月中旬~下旬 |
特徴:用途 | 落葉性:カラーリーフ、切り花 |
ギボウシ
海外のガーデニングでも人気のあるギボウシは、冬期は地表部が枯れてなくなりますが、春には年々芽吹く数が増えていくことを実感できるでしょう。庭の花壇にひとつあるとフォーカルポイントにもなるおすすめの逸品です。
分類 | キジカクシ科ギボウシ属:球根植物 |
別名 | ホスタ |
原産地 | 日本、東アジア |
花期:花色 | 7~8月:白、ピンク、紫 |
特徴:用途 | 品種が多い:カラーリーフ、グランドカバー |
ほったらかしでも成長するたくましい花々
ガーデニングの大変な作業として、毎日の水やり、定期的な追肥、手間のかかる花がら摘みや剪定、といったものがあげられます。そんな手間のかかる作業を省略しても成長する植物は、ガーデナーの心強い味方となってくれることでしょう。ほったらかしでもたくましく成長する花々には驚かされるばかりといえます。
出典:写真AC