マタタビの効能・効果
効能①冷え性の予防・改善
マタタビに含まれている成分は人間にもよい効能をもたらします。アクチニジンやマタタビオールは血行促進作用を持つとされる成分です。血行促進作用によって血液循環がよくなるため、保温効果が高まり冷え性の改善効果も期待できます。特に冬の寒さが厳しい北日本では「食べる温泉」と呼ばれていました。
就寝前にマタタビ茶を飲むと、体が温まってぐっすり眠れますよ。
就寝前のマタタビ茶は、冷え性を撃退できるうえによく眠れるから、疲労回復効果の向上も期待できるんだよ。
効能②健胃・消化促進
マタタビに含まれている成分アクチニジンは、タンパク質の分解酵素です。さらにアクチニジンはタンパク質を分解するだけではなく、消化吸収を助ける働きも持っています。そのため消化不良を防ぎ、胃の健康を守る効果が期待できるのです。
効能③生活習慣病の予防・改善
マタタビには、体の調子を整える働きを持つビタミン類が含まれています。特にお茶やわさびの代用品になる新芽は、強い抗酸化作用を持つビタミンAとビタミンCを豊富に含む部分です。抗酸化作用でガンや動脈硬化などの原因となる活性酸素を撃退するため、生活習慣病の予防や改善効果も期待できます。
マタタビに含まれている成分ポリガモールには利尿作用があります。体内にたまっている余分なナトリウムを排出してくれますよ。
余分なナトリウムが排出されることで、生活習慣病の原因となる高血圧の予防効果が期待できるんだ。むくみにも効果的だよ。
効能④疲労回復・滋養強壮
マタタビの成分アクチニジンやマタタビオールが持つ血行促進作用は、体を温めて冷え性を改善するほか、疲労で機能が低下した筋肉組織の回復を早めるといわれています。さらに神経の機能を高め、精神に安定をもたらす働きがある成分マタタビ酸の効果で、精神的ストレスも軽減されるため、精神面の疲労回復効果も期待できるでしょう。
効能⑤鎮痛
マタタビの虫えい果から作られる生薬「木天蓼」は鎮痛剤として用いられてきました。神経の機能を高め、精神を安定させる効能があるマタタビ酸や、血行を促進し、体を温める効果を持つアクチニジンの相乗効果で、神経痛などの痛みをやわらげる効果が期待されるからです。
効能⑥猫の病気予防
マタタビの人間にとってよい効能は、じつは猫にもよい効果をもたらします。マタタビの成分は猫に興奮や恍惚感を与えますが、一方で活動を活発化させるため、ストレスを軽減して食欲を増進させる効果が期待できるといわれています。また、猫用グッズとして販売されているマタタビ入りのおもちゃは、猫が夢中になってかじったり、蹴ったりすることで脳に刺激を与え、老化防止効果が期待できます。
マタタビは猫に強い効果をもたらすぶん、扱い方を間違えると危険です。マタタビを与える時期や量は、専門家に相談しましょう。
猫の食欲不振は、何らかの病気が原因という可能性もあるから、様子がおかしい場合は早急に獣医さんに診せようね。
マタタビの種類・仲間
種類・仲間①キウイフルーツ
キウイフルーツは、マタタビ科マタタビ属の落葉つる性植物でマタタビの近縁種です。1906年にニュージーランドで誕生しました。中国原産種のオニマタタビを品種改良したもので、現在も品種改良が進められています。基本種の「グリーンキウイ(ヘイワード種)」のほか、果肉が黄色い「ゴールドキウイ」、日本で選抜育成された高糖度の「レインボーレッドキウイ」などが生まれました。
種類・仲間②サルナシ
サルナシ(猿梨)はマタタビ科マタタビ属の落葉つる性植物で、マタタビの仲間にあたります。原産地は中国とされていますが、日本でも古くから山地で野生種が自生していました。日本で自生していた歴史は古いものの、野生種の生育地域が高冷山間地であったため、人工栽培の歴史は浅い植物です。名前も猿などの山に住む動物たちがよく食べていたことに由来しています。
マタタビの購入方法
マタタビ(メス木、雌木)《果樹苗》
参考価格: 1,650円
マタタビは茶や薬用酒、猫用グッズなど、さまざまな商品が販売されていますが、苗木も販売されています。マタタビの苗木の植え付けの適期は11月~4月です。マタタビは雌雄異株の植物のため、雄株、雌株、両性花をつける両性株があります。購入の際は確認しておきましょう。
おすすめ度 | ★★★☆☆ |
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マタタビは人間にも効能がある植物
猫の大好物として有名なマタタビは、じつは人間にとってよい薬効成分を含む薬用植物でもあります。猫に対しても、正しい用法・用量で利用すれば、猫の健康維持に役立つでしょう。日本の山地で野生種が育っているため、栽培も比較的容易な植物です。家族の健康維持やガーデニングと、用途に応じて上手に取り入れましょう。
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出典:写真AC