赤いキウイ「レッドキウイ」とは
レッドキウイとは、真ん中が赤いキウイの総称です。当初はニュージーランド、シンガポールなど限定された地域のみで発売されていましたが、その人気の高さから世界的販路を広げつつあります。
真ん中が赤いキウイ「レッドキウイ」の味と特徴
味と特徴①真ん中が赤いキウイ
いくつか品種があるレッドキウイですが、すべてに共通する特徴は「真ん中が赤いキウイ」であることです。グリーンやイエローのキウイは定番で、ヘルシーなビタミンカラーが魅力ですが、レッドキウイは、断面が真っ赤に染まっています。
レッドキウイの赤はアントシアニン由来
レッドキウイの鮮やかな色は、アントシアニンと呼ばれる色素です。アントシアニンはブルーベリーやぶどうなどに豊富に含まれており、高い抗酸化作用があるとして長年多くの人から注目されています。
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味と特徴②糖度が高い
レッドキウイの特徴は、鮮やかな見た目だけではありません。一般的なグリーンキウイやイエローキウイと比べて糖度が高く、甘さを強く感じられます。糖度は平均で17度ほどで、追熟させたものは20度です。甘い果物としてあげられるぶどうは平均糖度17度、メロンは14度、ももは13度であることからしても、いかにレッドキウイが甘いかが想像できますね。
グリーンキウイ・イエローキウイの糖度
グリーンキウイ・イエローキウイの一般的な糖度は15度前後です。一般的なキウイでも熟せば十分甘く、さわやかな味わいを楽しめますが、糖度20度にもなるレッドキウイはそれを上回る驚きの甘さといえるでしょう。
味と特徴③酸味が少ない
レッドキウイから、強い甘さを感じる理由の1つに酸味の少なさがあげられます。糖度が高いうえに、酸味が一般的なキウイよりも低いため、甘さを感じやすいのでしょう。
味と特徴④産毛が少ない
レッドキウイは、グリーンキウイなどと比べて皮の産毛が少ないのも特徴です。きれいに皮を剥いても、どうしてもわずかな産毛が残ってしまい、口当たりが悪くなることがありますね。レッドキウイは産毛が少なく、ツルリとした見た目で、チクチクしたキウイの食感や手触りが苦手な人にもおすすめです。
味と特徴⑤酵素が少ない
キウイには「
味と特徴⑥熟しやすく流通量はわずか
レッドキウイは、追熟しやすく、実崩れを起こしやすいという弱点があります。そのため、貯蔵可能期間が短く、流通量は少ないのが現状です。産地も一般的なキウイに比べると圧倒的に少なく、希少な果物といえます。販売当初は、グリーンキウイの5倍の価格で販売されていたこともあったほどです。
幻のキウイと呼ばれることも
レッドキウイは、流通量の少なさと口コミ数が相まって、「幻のキウイ」とまで呼ばれています。世界的なキウイの生産・販売会社「ゼスプリ」が2020年頃から販売開始し、テレビでも特集されたことで、日本におけるレッドキウイの知名度があがりました。日本のキウイ農家もレッドキウイの育成に取り組んでいますが、生産量・流通量は未だ圧倒的に少なく「幻のキウイ」といえるでしょう。
味と特徴⑦旬が短い
レッドキウイの旬は短く、9月下旬~10月上旬です。1か月にも満たない時期が旬であることも販売数が少なる原因といえます。秋とともに始まるレッドキウイの販売を、毎年心待ちにしている人もいるほどです。
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キウイを上手に追熟させる方法はこちらの記事が詳しいですよ。
真ん中が赤いキウイ「レッドキウイ」の種類
レッドキウイは、真ん中が赤いキウイの総称です。レッドキウイと呼ばれる果実をつける有名な品種は3つあります。
レッドキウイの種類①ゼスプリレッド
「ゼスプリレッド」は、世界的有名キウイ生産会社「ゼスプリ」が販売する品種です。「ベリーのような自然な甘み」をキャッチフレーズに、日本でも販売が始まっています。テレビで取りあげられたこともあり、「真ん中が赤いキウイ」を有名にしたキウイともいえるでしょう。価格は、1玉150円前後で、やはりほかのキウイと比べて高価です。
レッドキウイの種類②紅妃
紅妃(こうひ)は、日本で誕生した真ん中が赤いキウイです。中国から導入した品種から選抜し、作りあげられました。通常のキウイよりも一回りほど小さなサイズですが、甘さが強く、味のよさから人気があります。紅妃の産地は少なく、販売開始とともに売り切れることも珍しくありません。
レッドキウイの種類③レインボーレッド
レインボーレッドも、紅妃と同様に日本で誕生した品種です。通常のキウイよりも一回り小ぶりなサイズですが、強烈な甘さと風味のよさが特徴といえます。低温でも追熟しやすいため、販売経路が限定的です。
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真ん中が赤いキウイ以外の品種について詳しく知りたいからはこちらをご覧ください。
レッドキウイの入手方法
入手方法①スーパー・デパート
低温でも追熟しやすく、生産地も限られるため、レッドキウイが店頭に並ぶことは珍しいといえます。しかし、人気の高さから少しずつ販路は広がっており、スーパーなどで見られることもあるようです。価格も少しずつ下がりつつあるので、見かけた際はぜひ手に取ってみてくださいね。旬の時期などにはデパートの贈答用コーナーでも見かけますよ。
入手方法②道の駅
ニュージーランドのイメージが強いキウイですが、実は日本国内でもキウイの栽培はおこなわれています。日本のキウイ農家がレッドキウイの栽培に乗り出すケースも増加傾向で、栽培地近隣の道の駅で見かけることもあるかもしれません。
キウイ生産量日本一は愛媛県
国産キウイの生産量トップは愛媛県です。温暖な気候をいかして育てられた愛媛県のレインボーレッドは、質がよく大玉なのが特徴といえます。愛媛県のほかにもキウイは静岡県、福岡県などで栽培されているので、訪れた際は道の駅をのぞいてみましょう。レッドキウイが販売されているかもしれません。
入手方法③通販
レッドキウイを店頭でなかなか見つけられないときは、通販の利用がおすすめです。生産量が少なく、事前予約が必要なこともありますので、通販サイトをチェックしてみましょう。1箱あたり8~9玉で価格は3,000円前後が多く、贈答用にも人気です。
入手方法④栽培
キウイは日本でも栽培可能で、自宅でも育てやすい果物です。レッドキウイもほかのキウイと同じく、苗木が通販やホームセンターで販売されています。苗木育成からチャレンジしてみるのもおすすめです。キウイは一度実がつきだすと、毎年収穫できますよ。
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キウイの育て方や剪定の方法について詳しく解説した記事はこちらです。
真ん中が赤いキウイ「レッドキウイ」を要チェック
真ん中が赤いキウイ「レッドキウイ」は鮮やかな色と強烈な甘さが特徴で、パティスリーからも人気です。キウイは無骨な見た目に反して、切ると目に飛び込んでくるビタミンカラーが魅力の1つでしょう。そんなキウイカラーに新たにレッドが加わったとなると見てみたいものですね。店頭で見かけた際はぜひ購入してみましょう。
アントシアニンの健康効果について解説した記事はこちらからどうぞ。