千日紅(センニチコウ)の育て方!種まきから開花までのコツをご紹介!

千日紅(センニチコウ)の育て方!種まきから開花までのコツをご紹介!

千日紅は、開花時期が長く鮮やかな色が退色しにくい花です。ドライフラワーにしたり、かわいらしく寄せ植えしたりでき、栽培は比較的簡単です。園芸初心者でも育てやすいといえます。この記事では、千日紅の概要や品種、実際育てた栽培日記や栽培のコツを紹介します。

記事の目次

  1. 1.千日紅(センニチコウ)とは
  2. 2.千日紅の品種
  3. 3.千日紅の育て方【栽培スケジュール】
  4. 4.千日紅の育て方【栽培日記】
  5. 5.コツを押さえて千日紅栽培に挑戦!

千日紅の育て方【栽培スケジュール】

千日紅の栽培では、住んでいる地域によって種まきから開花時期がずれます。発芽温度に達しないと無事に育つことが難しいため、地域の気温の推移を把握しておくことをおすすめします。

千日紅の育て方【栽培日記】

Photo byJayjordanbaquiran

千日紅の育て方のポイントを、実際に育てた画像とともに紹介します。今回は種まきから始めています。発芽・育苗の管理がしやすい育苗ポットを用意するのがおすすめですよ。

栽培者プロフィール

Mippy88です。

  • ガーデニング経験年数:2年の素人です
  • 千日紅の栽培経験:なし
  • 栽培地:首都圏エリア
  • コメント:あまり花の栽培は得意ではありません。家族で園芸を楽しんでいます!

①種まき

今回はサカタのタネから販売されている種を使います。切り花用混合と書いてあるため、少し草丈が大きくなるのかと考えました。

かなり細かく小さい種のため、まくときは風に注意してください。

育苗ケースにガーデニング用の土を入れたら、1つのスペースに2粒ずつ種をまきます。種をまいたら、土をかぶせてたっぷり水を与えます。発芽するまで、毎日水やりしましょう。

種まきのポイント

  • 飛ばされる可能性があるため風に注意する
  • 育苗ケースではなく小さめのポットに種まきしてもOK
  • 発芽するまで毎日水やりをする

②発芽

種まきから19日目に発芽しました。寒い日も続き、発芽しないかと思いましたが、かわいらしい赤紫色の芽が出ています。

種まきから約1カ月半、次から次へと発芽し順調に育っています。寒い日や急激な雨もあり、生育がややのんびりのようです。

発芽のチェックポイント

  • 発芽適温20~25℃のため、適温であれば本来は7~10日で発芽する
  • あまりにも外気温が低い場合は、室内に入れる
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③育苗ポットに植え替え

種まきから約2カ月目、育苗ケースでは窮屈そうだったため、少し大きめのポットに植え替えました。この頃、育苗ケースの半数の苗が弱っていました。そのため植え替え時に少量の化成肥料を混ぜて様子を見ることにします。

ポット同士の植え替えのポイント

  • 育苗ケースは苗が取り出しにくかったため、ポットに種まきがおすすめ
  • 新しいポットに移す際、元気がなかったら土に化成肥料を少しだけ混ぜる

④定植

種まきから約2カ月半、たくさんまいたはずの種でしたが、苗はこれだけになってしまいました。タイミングがあわなかったためなかなか定植できず、もう咲いてしまいそうです。急いで花壇に植え替えることにしました。

日当たりのよい場所にポットより少し大きめの穴を掘り、化成肥料を少し混ぜて植え付けます。

何株か植えるときは、大きくなることを想定して株間を15cm以上開けましょう。

ボタニ子

ボタニ子

特に「ちなつ」のように横に広がる品種は、株間を広めにとったほうが安心ね。

植え付けをしたら、たっぷり水を与えます。千日紅は乾燥に強く多湿に弱いため、定植後は乾いたら水を与える程度で問題ありません。

定植のポイント

  • 化成肥料を与えすぎると葉茎ばかり育つため要注意
  • 日当たりのよい乾き気味の場所に定植する
  • 株間は15cmほどあける(ちなつのような品種はもう少し広めでもOK)
ボタニ子

ボタニ子

育った苗が少なかったら、地植え鉢に寄せ植えではなく小さな鉢に寄せ植えしてもいいね…。

⑤病害虫対策

花壇に植え替えて数日後、なんと葉が病気にかかったしまいました。「斑葉病(はんようびょう)」の症状に似ていたため、急いで病気の葉を取り除きました。

千日紅の病害虫

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千日紅は病害虫に強い花ですが、雨が多いと「赤さび病」にかかることがあります。夏の高温乾燥時期にはハダニが発生するため殺ダニ剤で駆除しましょう。また筆者が栽培した千日紅のように、斑葉病にかかることもあります。斑葉病にかかったまま放置すると、あっという間に枯れてしまうため水やり時に葉のチェックをしましょう。

⑥開花

トラブルこそあったものの種まきから約3カ月、ようやく開花しました。下の方にも蕾がたくさんついています。

濃い紫色も開花しました。こちらも下の方に小さな蕾がついています。

白い千日紅も咲きました。真っ白というより、少し薄い青や緑が入っているような印象でした。

種まきから約3カ月弱、最初に咲いた薄いピンク色の花は、脇芽からどんどん花がついてかわいらしくなってきました。

⑦摘芯・切り戻し

Photo byCarlottaSilvestrini

摘芯

千日紅に一番花が咲いたら、摘芯すると、脇芽が増えて花数が増えます。今回は開花まで時間がかかったため摘芯していませんが、花数を増やしたい場合はぜひ摘芯をしましょう。

切り戻し

Photo by NakaoSodanshitsu

6月~10月、花が咲きおわり花がらが目立ってきたころや、真伸びしてしまったときに切り戻します。草丈の1/2~1/3ほどの長さに切りそろえると、新芽が出て花数が増します。摘芯は一番花だけを取りますが、切り戻しは茎全体を切る作業です。一度開花させてから切り戻しをすることで新たな花を楽しめるため、必須作業といえます。

コツを押さえて千日紅栽培に挑戦!

出典:写真AC

千日紅栽培のコツのまとめ

  • 種まきは、暖かくなったころにすると発芽が早い
  • 発芽するまでは水を切らさず毎日水やりをする
  • 肥料を与えすぎると茎葉ばかり成長するため規定量を守る
  • 病気になったらすぐに対応する
  • 花数を増やす場合は摘芯、切り戻しをする

千日紅は季節を問わずに楽しめ、開花時期が長く日本の夏の気候に適しています。比較的手間がかからずにかわいらしい花がたくさん咲くため、寄せ植えや花壇のポイントにぴったりです。開花したらドライフラワーやハーバリウムに活用できますよ。また背丈の高いキバナセンニチコウの園芸品種なら、宿根多年草で毎年咲いて楽しめます。コツを押さえてぜひ千日紅栽培にチャレンジしましょう。

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Mippy88
ライター

Mippy88

イヤイヤ期に突入した娘の育児をしながらの簡単菜園、ガーデニングを試行錯誤中。 趣味は料理、家事、園芸、DIY、掃除、写真、裁縫などなど…

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