ダチュラとはどんな花?原産国・香りなどの特徴や開花時期をご紹介!

ダチュラとはどんな花?原産国・香りなどの特徴や開花時期をご紹介!

「ダチュラ」は別名「チョウセンアサガオ」とも呼ばれる、エキゾチックな魅力たっぷりの美しい花です。原産国や香りといった特徴や、開花時期について解説します。ダチュラは根や葉・つぼみなどに強い毒性があるので、誤食には注意が必要です。

記事の目次

  1. 1.ダチュラとは
  2. 2.ダチュラの特徴
  3. 3.ダチュラの開花時期
  4. 4.ダチュラの毒性
  5. 5.ダチュラの品種
  6. 6.ダチュラの育て方
  7. 7.毒性に注意してダチュラを育てよう

ダチュラの品種

出典:写真AC

品種①アメリカチョウセンアサガオ

名前のとおり、北米南部を原産とする品種です。全体的に短くてやわらかい毛でおおわれているのが特徴で、がっしりとした太い茎をもちます。開花の時期は7月~9月で、よい香りの純白の花を咲かせます。花径は10cm程度、草丈は大きいものでは2mにもなります。

品種②パープルクイーン

パープルクイーンの花は、内側が白く外側が濃い紫色をしています。花は15cm程度の二重咲きで、先端がとがっていることが特徴です。草丈は50cmほどのコンパクトなものから、180cmを超えるものまでありますよ。しっとりとした色合いが、ミステリアスな雰囲気です。

品種③ヨウシュチョウセンアサガオ

ヨウシュチョウセンアサガオ(洋種朝鮮朝顔)は、明治時代になって日本に渡来した品種です。夏~秋にかけて、薄紫色の花を咲かせます。夕方に開花した花が翌朝にはしぼんでしまう、「一日花」の性質をもちます。やわらかい色合いが美しい品種ですが、ほかの品種同様に毒性は強いため注意が必要です。

ダチュラの育て方

育て方①栽培環境

出典:写真AC

ダチュラ栽培には、温かくて日照量の多い環境が最適です。たっぷりと日の当たる、風通しのよい場所に植えましょう。夏に旺盛に生育し、次から次へあざやかな花が見られますよ。用土は市販されている草花用培養土を使うのが便利です。赤玉土と腐葉土を配合したものでもよく育ちます。

育て方②水やり・肥料

出典:写真AC

ダチュラは成長・開花にたくさんの水分を必要とします。特に鉢植えは乾燥しないように、表土が乾いたらその都度たっぷりと水を与えましょう。庭植えはしっかり根付いたあとは、自然に降る雨だけで十分です。肥料は鉢植えの場合、生育中は月1回の置き肥を行います。週1回の液体肥料でもよいでしょう。庭植えはやせ地でも育ちますが、追肥をしたほうが花付きはよくなります。

育て方③植え付け・植え替え

出典:写真AC

ポット苗の植え付けには4月~6月が適しています。小さめの株で構わなければ、7月に入ってから植え付けても問題ありません。また、種からの栽培も可能です。前年の秋に収穫した種を春まで乾燥貯蔵しておき、4月~5月にまきます。ポットにまいて育苗してから移すほうが確実ですが、花壇に直接まいても構いません。寒さに弱く一年草として扱うことがほとんどで、植え替えは不要です。

育て方④害虫や病気への対処

出典:写真AC

ダチュラ栽培で注意すべき害虫は「ハダニ」です。乾燥が原因で発生するため、特に乾きやすい梅雨明け~夏は注意しましょう。見つけたらすぐに駆除してくださいね。また、ハダニは湿気が苦手です。ホースや霧吹きで葉裏に水をかけておくと、発生が抑えられますよ。非常に丈夫な植物のため、病気はほとんど見られません。

毒性に注意してダチュラを育てよう

出典:写真AC

さわやかな白や紫の花を咲かせるダチュラは、季節をあざやかに彩る美しい花です。チョウセンアサガオという別名のとおりアサガオによく似ていますが、アサガオよりも花径が大きい品種もあります。生い茂る葉からも生命力が感じられ、いかにも夏の花といった雰囲気ですね。庭や店先の雰囲気をエキゾチックに演出しますが、強力な毒性があるのもダチュラの特徴です。誤って口にしないように、看板や囲いで注意喚起すると安心ですよ。

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おもち
ライター

おもち

幼少期、母とふたりでつくった小さな花壇が宝物でした。季節の移り変わりを色とりどりの花で知るのがとても好きです。

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