葉牡丹の育て方を解説!植え替え・寄せ植え・お手入れのコツは?

葉牡丹の育て方を解説!植え替え・寄せ植え・お手入れのコツは?

葉牡丹は、花のような形の赤紫色やクリーム色の葉が人気の植物です。花が少ない冬の花壇や正月飾りの寄せ植えなどにもよく用いられます。葉牡丹の育て方は難しくなく、種からも苗からも育てられます。育て方や管理の方法を覚えて、ガーデニングに取り入れてみましょう。

記事の目次

  1. 1.葉牡丹の概要
  2. 2.葉牡丹の栽培カレンダー
  3. 3.葉牡丹の育て方【種まき~育苗】
  4. 4.葉牡丹の育て方【植え付け】
  5. 5.葉牡丹の育て方【管理・手入れ】
  6. 6.葉牡丹の育て方【病害虫対策】
  7. 7.葉牡丹の育て方【増やし方】
  8. 8.葉牡丹の種類
  9. 9.葉牡丹で冬の庭も華やかに!

葉牡丹の育て方【管理・手入れ】

置く場所

出典:写真AC

葉牡丹は日当たりのよい場所で育てます。耐寒性があり、冬も屋外に置きますが、寒風が常に吹きつける場所はできるだけ避けてください。雪の多い寒冷地では、玄関ポーチなどに置くとよいでしょう。

室内でも育てられますか?

日当たりを好み、寒さで葉が発色する葉牡丹は、室内栽培は向いていません。色づいたのちに数日間室内に置くことは可能です。玄関や窓際に置き、直接暖房にあてないでください。暖かいと、春のように花を咲かせようとして葉形が乱れます。いつまでも室内に置かないほうがよいですね。

水やり

Photo by sorarium

鉢植え・庭植えともに、植え付けから根付くまではたっぷり水やりします。根付いたら、庭植えには水やりの必要はありません。鉢植えには土の表面が乾いたら、水やりします。

肥料

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肥料は植え付け時に緩効性肥料を施し、一年草として育てるなら追肥は不要です。生育が悪いときのみ、即効性の液体肥料を濃度を薄めて与えてください。10月以降に肥料を多く与えると、色づき具合が悪くなることがあります。多年草として育てるときは、5月~9月に追肥します。

窒素分が多いと発色が悪くなるため、元肥は成分配合の割合に気をつけてください。窒素・リン酸・カリウムの割合が同等の肥料がよいでしょう。

多年草としての管理

花茎切り

花が咲き終えて莢(さや)ができたら、花茎を切りましょう。花穂の根元近くで切り、下のほうの葉は残してください。下のほうから新しい葉芽が育ち、冬が近づくころに発色します。切り口が雨にさらされると腐りやすいため、乾くまで軒下に置くかアルミホイルなどで切り口を覆いましょう。

踊り葉牡丹仕立て

2年目以降も、春ごろに花茎を切っていきます。増えた茎と葉の形は踊っているように見えて、踊り葉牡丹と呼ばれています。全体のバランスを見て、新芽の数を整理しましょう。ユニークな踊り葉牡丹を作るなら、茎の長い種類がうってつけです。

植え替え

出典:写真AC

鉢植えは、花茎を切る春ごろに植え替えましょう。かたく回った根をほぐし、少し切って整え、新しい土に緩効性肥料を加えて植え替えてください。同じサイズの鉢でも問題ありませんが、踊り葉牡丹にして茎数が増えた場合は、安定させるために一回り大きな鉢に植えます。庭植えは、株が元気であれば植え替えの必要はありません。

草花用培養土か、赤玉土と腐葉土を6:4の割合で混ぜて使ってね。

そのほかの管理

葉牡丹は、一番外側の古い葉から少しずつ枯れてきます。黄色くなったり霜で傷んだりしたら、そのつど摘み取ってください。増えすぎた葉も摘んでよいため、見映えよく整えましょう。また、茎が長くなる種類や踊り葉牡丹には、支柱を立てると安定します。

葉牡丹の育て方【病害虫対策】

病気

出典:写真AC

株元が濡れた状態が続くと、べと病を発症することがあります。かび(糸状菌)がついて葉に黄色い斑点ができます。また、夏から秋の高温多湿時は、キャベツなどがかかる黒腐病にも注意してください。葉の先が黒く枯れる病気です。過湿にならないように気をつけましょう。

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害虫

アオムシ、コナガやヨトウムシの幼虫が葉牡丹の葉を食べます。早めに見つけて駆除してください。また、植え付け前の幼苗の頃には、ナメクジやアブラムシがやってくることがあります。食害を避けるために、育苗中は防虫ネットで覆いましょう。

殺虫剤を使うなら、食品由来成分でアオムシやアブラムシに効果のある「カダンセーフ」などがいいよ。

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葉牡丹の育て方【増やし方】

種を採取

葉牡丹は種を採って増やせます。花後に莢ができ、夏(6~7月ごろ)に莢が枯れて茶色くなると、はじけて種がこぼれます。莢がはじける前に種を採り、まいて増やしましょう。種まき適期は夏です。

いわゆる先祖返りで親品種が生えてくる場合があります。

挿し木

葉牡丹の増やし方には挿し木もあります。花茎を切って挿し穂を作りましょう。節が2~3節ある挿し穂を作り、水を吸わせてから水に濡らした土に挿します。挿し木用の培養土か、小粒・顆粒の赤玉土を使ってください。発根するまでの約1カ月間、乾かさないように管理しましょう。挿し木の適期は春~初夏です。

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葉牡丹の種類

丸葉系

出典:写真AC

葉のふちが丸い丸葉系は、よく流通している育てやすい種類です。江戸時代から作られていて、東京丸葉系ともいわれます。大阪丸葉系は、ちりめん系と丸葉系を交配させた葉のふちが少し波打つ種類です。「紅霧」「白霧」「白帆」などの品種があります。

ちりめん系

出典:写真AC

ちりめん系は、明治時代に名古屋で縮緬系ケールと交配した種類で、葉の縁が細かく縮れています。成長が緩やかで、鉢植え栽培向きです。主な品種は「赤ずきん」「白ずきん」などです。

切葉系

出典:写真AC

切葉系は、丸葉系とロシア産の切葉ケールの交配品種です。葉が細くて切れ込みがあり、切れこみの形状によって、サンゴ系やクジャク系とも呼ばれます。「紅孔雀」「ハーモニー」などの品種があります。

ミニ葉牡丹と高性種

出典:写真AC

葉の形以外に、小型のミニ葉牡丹や門松に使われるような大型、茎の長い高性の種類があります。「晴姿」は草丈約80cmほどの切り花用の丸葉系高性種、「スノードレス」はちりめん系矮性種です。

葉牡丹で冬の庭も華やかに!

出典:写真AC

秋から春まで楽しめる葉牡丹は、手ごろな価格で入手しやすく、育てやすい草花です。寄せ植えにしたり、たくさんまとめて植えたりすると、花が少ない冬の庭が華やかになりますよ。

Sandy
ライター

Sandy

家庭菜園など庭いじりを楽しんでいます。樹木も好きで、様々な木を植えては剪定に追われています。素敵な写真をシェアしてくださる方々に感謝です。

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