オリーブの鉢植えでの育て方!植え方から管理のコツまで詳しく解説!

オリーブの鉢植えでの育て方!植え方から管理のコツまで詳しく解説!

オリーブは、葉に銀色の光沢があるきれいな植物です。手間は少しかかりますが育て方は比較的簡単で、収穫目的だけでなく鉢植えにしてインテリアにするのも人気です。今回は、苗木や植木鉢の選び方~収穫までのオリーブの鉢植えでの栽培方法を、手入れのコツとともに紹介します。

記事の目次

  1. 1.オリーブの鉢植えでの育て方【栽培スケジュール】
  2. 2.オリーブの鉢植えでの育て方【準備~土作り】
  3. 3.オリーブの鉢植えでの育て方【植え付けと植え替え】
  4. 4.オリーブの鉢植えでの育て方【日常管理】
  5. 5.オリーブの鉢植えでの育て方【剪定と仕立て方】
  6. 6.オリーブの鉢植えでの育て方【人工授粉~収穫】
  7. 7.オリーブを鉢植えで栽培してみよう!

オリーブの鉢植えでの育て方【日常管理】

置き場所

オリーブは日光を好むので、室内でも屋外でも一日を通して日当たりのよい場所で管理しましょう。オリーブは地中海沿岸原産の植物であり、15℃~22℃の暖かい環境でよく育ちます。暑さにも寒さにも比較的強いですが、-10℃を下回ったり霜が降りたりする日が続くと枯れる危険性が高まります。冬は屋外ではなく室内での管理がおすすめです。

ボタニ子

ボタニ子

植え付け直後の苗木は、根の張りが浅く弱りやすいよ。直射日光に当てるのは避けて、半日陰の場所に置いてね!

水やり

春~秋

Photo byannawaldl

春~秋にかけては、土表面が乾燥して白っぽくなったタイミングで、たっぷりと水を与えましょう。基本的に毎日水やりする必要はありません。あまり水を与え過ぎると根腐れを起こすため注意してください。ただし、真夏の日差しが強い時期は土が乾燥しやすくなります。様子を見ながら気がけて水やりしましょう。

Photo bywuny

冬はオリーブの休眠時期にあたるため、あまり水を必要としません。土表面が乾いてもすぐに水やりせず、2~3日待ってから水を与えてください。タイミングが難しいようであれば、指を土に5cmほど挿して湿り気具合を確認しましょう。指先に湿り気を感じるようであれば、あと数日待ってから水やりしてください。

追肥

夏肥(なつごえ)

Photo byJing

土の量が限られている鉢植えでは、成長を促すためにも夏肥が重要です。適期は6月です。施肥量は、8号鉢に対して化成肥料を約10gを目安に調整してください。オリーブは夏の間に枝を勢いよく伸ばします。秋に果実をたくさんつけるためにも、夏のうちにしっかりと肥料を与えて、充実した枝に育てましょう。

ボタ爺

ボタ爺

夏の暑さを乗り切るためにも、夏肥は重要な役割を果たすんじゃ。しっかりと与えるんじゃよ!

秋肥(あきごえ)

Photo byHans

オリーブの実が収穫を迎える11月に向けて、実を大きく育てるためにも10月に秋肥を施しましょう。施肥量は、8号鉢で化成肥料を約8gを目安に、植木鉢の大きさにあわせて調整してください。結実時には株に負担がかかりやすく、その負担を軽減するためにも秋肥は大切です。

夏になっても葉が少ない状態が続きます。葉が少ないままでも実はつきますか?

葉が少ない原因には「水のやりすぎ」「土壌が酸性に傾いている」「日当たりが悪い」「肥料不足」などが挙げられます。そのままでは実つきも悪くなるため、環境を整える必要があります。特に葉が茂る時期である夏になっても葉が少ないのであれば、肥料不足の可能性が高いです。窒素を含む肥料を与えて葉を育てましょう。

害虫対策

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オリーブには虫がつきにくいですが、オリーブアナアキゾウムシには注意が必要です。オリーブアナアキゾウムシは4月~11月にかけて発生する害虫で、幼虫が枝や幹の内部を食害します。枝や幹の表面に穴があり、その周りに木くずが出ている場所があれば、そこにいる可能性が高いです。樹皮をはがして捕殺しましょう。薬剤散布も効果的です。

病気対策

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オリーブは病気にかかりにくい植物ですが、強いて挙げるならば炭そ病に気をつけましょう。炭そ病は主に7月~11月に発生する病気で、葉や果実に黒や灰色の斑点が現れるのが特徴です。カビが原因の病気のため、水の与え過ぎに気をつけ、通気性の確保に努めましょう。ひどいようであれば、薬剤散布もおすすめです。

オリーブの鉢植えでの育て方【剪定と仕立て方】

なぜ剪定が必要なのか

鉢植えのオリーブの剪定の主な目的は「高さ調整」です。オリーブは常緑高木樹であり、剪定しないで伸ばし続けると10m以上に育つものもあります。限られたスペースでオリーブを楽しむためにも、きちんと剪定をしましょう。オリーブは1年で数10cm以上も枝を伸ばすので、樹形を整える意味でも剪定が必要です。

ボタニ子

ボタニ子

剪定すると風通しもよくなるし、木全体に日が当たりやすくなって成長促進にもつながるよ!病気や害虫予防にも効果的だよ!

剪定のやり方

剪定の適期は、気温が15℃以上を保てるようになる3月~4月ごろです。寒い時期や暑い時期に剪定すると、枝や幹への負担が強く枯れる原因になるため避けましょう。主枝候補の枝を4~5本残して、ほかの枝は切り落とします。「絡み合っている」「細い」「内向きに生えている」「下向きに伸びている」ような枝を選んで切り落としてください。

ボタ爺

ボタ爺

剪定には、清潔で切れ味のいい剪定バサミを使うんじゃよ!切り口を保護する癒合剤も忘れずに用意するんじゃ!

オリーブの剪定方法を詳しく紹介!適切な時期・タイミング・切り方は?のイメージ
オリーブの剪定方法を詳しく紹介!適切な時期・タイミング・切り方は?
平和の象徴として家庭円満、夫婦円満を願い、庭のシンボルツリーとしても人気のオリーブ。樹齢が長く、大きく育つので剪定が必要になってきます。そんなオリーブを手入れするのに最適な時期やタイミング、切り方など、剪定の仕方について詳しくご紹介します。

オリーブの仕立て方

仕立て方①丸みを持たせて

オリーブの仕立て方の中でも人気なのは、葉が丸く集まるように整える方法です。剪定時に主幹の下のほうについている枝を切り落とし、スッキリとした幹に整えましょう。剪定の時期は3月~4月ですが、葉の部分を丸く整える程度の剪定をしたい場合は、真冬を避けて5月~10月の間にしても構いません。

仕立て方②のびのびと

主幹から伸びる枝数を調整しながら、好みのスタイルに仕上げるのもおすすめです。本来の樹木らしくのびのびとした様子は、周りに元気な印象を与えます。全ての枝を残すと見た目も通気性も悪くなるため、枝数は4~5本程度にとどめるのがポイントです。

オリーブの鉢植えでの育て方【人工授粉~収穫】

人工授粉

オリーブの鉢を2つ並べて置いておくだけでも、風や蜂によって受粉されることもありますが、実つきが悪いときには人工授粉させましょう。適期は5月~6月です。片方の鉢の花から筆を使って紙コップなどに花粉を集め、もう片方の鉢の花にこすりつけるだけです。雨の日や強風の日には受粉しにくいため、晴れの日に済ませてください。

摘果

オリーブは実を豊富につける年とほとんどつけない年を繰り返す「隔年結果(かくねんけっか)」しやすい植物ですが、摘果をすることで毎年実を楽しめます。実がつき始めたら、1枝に3~4個残してほかの果実を摘み取りましょう。枝に実がなりすぎると一つひとつの実の成長が悪くなるため、適度な摘果がおすすめです。摘果の適期は7月~8月です。

収穫

オリーブの収穫時期は10月~12月ごろです。オリーブは実が熟すとともに、緑色から紫色へと変色します。しっかりとした食感とオリーブ特有の風味を楽しみたい方は緑色のときに、軟らかな歯ざわりと熟成した香りを楽しみたい方は紫色になってから収穫しましょう。収穫のやり方は簡単で、実をつまんでまっすぐに引っ張るだけです。

オリーブを鉢植えで栽培してみよう!

出典:写真AC

オリーブの栽培はやや手間がかかりますが、鉢植えでも比較的簡単に育てられます。観賞用としてはもちろん、実を楽しめる点も魅力です。屋外でも室内でも育てやすく、インテリアとしても重宝します。ぜひおしゃれな樹木「オリーブ」を、鉢植えで栽培してみてくださいね。

Anna
ライター

Anna

大きなお庭のある暮らしに憧れながら、バルコニーでひっそりガーデニングを楽しんでいます。

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