赤シソと青シソは同じ場所に植えてはいけない?その理由を解説!

赤シソと青シソは同じ場所に植えてはいけない?その理由を解説!

シソは古くから日本で親しまれてきた和のハーブです。シソは家庭菜園でも人気ですが、赤しそと青じそは同じ場所に植えてはいけないという説があります。この記事では、赤と青のシソが一緒に植えてはいけないといわれる理由について解説していきます。

記事の目次

  1. 1.食卓に彩を与えるシソ!
  2. 2.赤と青のシソは一緒に植えてはいけない?
  3. 3.別種のシソを一緒に植えてはいけない理由
  4. 4.赤と青のシソを混植するなら育て方に注意!

食卓に彩を与えるシソ!

出典:写真AC

さわやかな香りを持つシソは、代表的な和のハーブのひとつです。日本では古くから香味野菜として食卓に彩りを与えてきました。ビタミンやミネラルを豊富に含み、食中毒予防などにも効果があるとされています。丈夫で育てやすいため、家庭菜園でも人気です。一年草ですが、こぼれ種で増えて翌年以降も自然に生えてくることがありますよ。

ボタニ子

ボタニ子

シソは葉の色に関係なく漢字では「紫蘇」と書き、紫色の蘇る草という意味を持つよ。

ボタ爺

ボタ爺

シソに含まれるペリルアルデヒドという香り成分は、食中毒予防の効果があるとされておるんじゃ。

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赤しそと青じその違い

赤しそとは

Photo bymarsraw

赤しそは、濃い赤紫色の葉を持ちます。色素成分シソニン(ポリフェノールの一種)などを含み、梅干しの色付けや柴漬け、ゆかり、シソジュースなどに使われます。梅干しを漬ける6~8月ごろが旬で、その時期を逃すとなかなか手に入りません。抗酸化作用や抗アレルギー作用などさまざまな効能を持つといわれ、漢方にも用いられています。

ボタニ子

ボタニ子

漢方では赤しその葉を乾燥させたものを「蘇葉」や「紫蘇葉」と呼び、発汗・健胃などの作用を持つとされているよ。

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青じそとは

出典:写真AC

青じそは赤しその変種で、緑色の葉を持ちます。大葉や青しそとも呼ばれ、刺身のつまやてんぷら、炒めもの、ドレッシングなど幅広い料理に活用されます。赤しそとは違い、一年中スーパーや青果店などで購入可能です。なお、青じそは赤紫色の色素成分シソニンをほとんど含みません。一方で、赤しそよりもβカロテンが豊富で栄養価が高いといわれています。

荏胡麻も青じそと同じ種類ですか?見分け方を教えてください。

荏胡麻はシソ科の植物ですが、青じそとは別の種類です。見分け方は葉の形をよく見ることで、青じそは葉のギザキザが尖っていて荏胡麻はやや丸みがあります。風味も少し違います。

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青じそは香味野菜や刺身のつまとしてよく利用される和製ハーブです。ところが大葉とも呼ばれていることや、特徴や育て方といった情報など、よく分からない部分が見られます。今回は青じその特徴や大葉との違い、育て方や増やし方などについてまとめてみました。

赤しそと青じその違い

  • 【葉の色】赤しそは赤紫色、青じそは緑色である
  • 【成分】赤しそは色素成分シソニン(ポリフェノール)を、青じそはβカロテンをより豊富に含んでいる
  • 【流通時期】赤しそは6~8月、青じそは一年中出回っている
  • 【主な使用用途】赤しそは梅干しの色付けや薬として、青じそは刺身のつまなど幅広い料理に使われている
ボタニ子

ボタニ子

赤しそと青じそは成分などにも違いがあるから、うまく使い分けるとよさそうだね。

ボタ爺

ボタ爺

どちらも栄養豊富でさわやかな香りがするハーブじゃが、薬効を期待するなら赤しそ、栄養価で選ぶなら青じそがおすすめじゃ。

コンパニオンプランツとしてのシソ

Photo by Matoken

シソのような香りの強いハーブはよくコンパニオンプランツとしても使われます。コンパニオンプランツとは、一緒に育てることでよい影響を与える植物の組み合わせのことです。例えば、なすやピーマンのそばにシソを植えると、シソの香りで害虫被害が減るとされています。ほかにも、シソはさまざまな植物のコンパニオンプランツとして植えられることが多いです。

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赤と青のシソは一緒に植えてはいけない?

出典:写真AC

種を取るなら同じ場所に植えてはいけない

赤しそと青じそは両方を育てて用途に応じて使い分けると便利ですが、同じ場所に植えるのは避けたほうが安心です。特に種を取ったりこぼれ種で増やしたりする予定なら、一緒に植えると大きな問題が生じることもあります。なお、赤しそと青じそを両方栽培しても、種を取らずに一年だけ育てたり、十分に離して植えたりする場合には問題ありません。

別種のシソを一緒に植えてはいけない理由

理由①交雑するから植えてはいけない

出典:写真AC

赤しそと青じそを同じ場所に植えると簡単に交雑します。交雑したシソは食べても問題ありませんが、風味が落ちて色の鮮やかさも損なわれます。さらに一度交雑してしまうと、もとの赤しそや青じそには戻れません。交雑を防ぐためには赤しそと青じそを同じ場所に植えないでください。

理由②大繁殖するから植えてはいけない

出典:写真AC

シソはもともと生命力の強い植物ですが、交雑すると生命力がさらに強くなります。その結果、大繁殖してほかの植物を枯らしてしまう可能性があります。特に地植えで育てている場合には、増えすぎて手がつけられなくなるかもしません。大繁殖してからでは遅いため、赤しそと青じそを交雑させないよう注意しましょう。

赤と青のシソを混植するなら育て方に注意!

出典:写真AC

赤と青のシソを一緒に植えると、交雑して品質が落ちたり大繁殖したりする可能性があります。しかし、シソはコンパニオンプランツとしてもよく用いられ、実は赤と青のシソも一緒に植えるとよい影響を与え合うといわれています。このように赤と青のシソを混植することにはメリットもあるのですが、もし混植するなら種を取らず(交雑させず)一年草として育てましょう。

ボタニ子

ボタニ子

赤と青のシソは寄ってくる害虫の種類が違うから、一緒に植えるとお互いの害虫被害を抑えられるといわれているよ。

ボタ爺

ボタ爺

そうはいっても交雑して種を作ってしまうのが心配なら、一緒に植えないほうがよいかもしれんのう…。

ボタニ子

ボタニ子

シソは種を取ろうとしなくても、自然にこぼれ種でも増えていくから要注意だね。

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しましま
ライター

しましま

植物を好きになったきっかけは、15年くらい前にたまたま駅でもらった花の種を植えてみたことです。それ以来、観葉植物の栽培とアロマテラピー(AEAJアロマテラピー検定1級)が趣味です。ここ数年はベランダで家庭菜園も楽しんでいます。

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