ユーカリの観葉植物としての育て方【置き場所~水やり】
置き場所
高樹なので日当たりが大切
ユーカリはもともと高樹で上部から日陰を作るものがない場所が自生地なので、日当たりのよい場所を好みます。室内で鉢植えを育てる場合は、日当たりのよい窓際での管理が大切です。南東の方角に窓がある環境で栽培すると、冬でも日当たりがよいため育てやすいでしょう。梅雨、湿度の高い夏、冬以外は屋外で日光浴もおすすめです。
自生地は砂漠に近い環境
一部の品種をのぞきユーカリの自生地は、乾燥が激しいオーストラリアのタスマニア州です。そのため湿度の高い日本の気候には、あまり合わない植物といえるでしょう。ユーカリを観葉植物として枯れることなく育てるには、用土の乾燥を促す風通しが大切です。室内で育てる場合は窓を開けたり、気候がよい時期には外気に触れさせたりする栽培法がおすすめです。
水やり
ユーカリは乾燥気味に育てるのがコツなので、水やりの回数は少なめです。育てている品種や大きさによって違うため、何日に1回という決まったタイミングはありません。苗や株、用土のようすをよく見て、育てているユーカリにあった水やりをしましょう。
春~秋にかけては乾いてからたっぷりと水やり
春~秋にかけては、用土がしっかりと乾いて数日してから水やりします。中の空気を押し出して新しい空気と入れ替えるイメージで、鉢底からあふれるほどたっぷり与えます。鉢皿に残った水は、根腐れの原因になるので捨てましょう。気温が25℃以上になる暑い時期の水やりは、涼しい朝夕がおすすめです。
冬は水やりの回数を減らす
ユーカリは冬の時期は休眠期に入るため活動が鈍くなり、水の吸い上げも遅くなります。完全に用土が乾いてから水やりするのは春~秋と同じですが、葉が若干しんなりするまで待ちましょう。水やりの回数は減らしますが、葉っぱが枯れる場合は葉水を与えます。冬の水やりは、暖かい日の午前中がおすすめです。
ボタニ子
ボタ爺
割りばしや竹串を用土に挿しておくとよいぞ。引き抜いてみて乾いていたら、用土も乾いているという目安になるの。
ユーカリの観葉植物としての育て方【肥料~増やし方】
肥料
基本的にユーカリに肥料は必要ありません。肥料を与えたい場合は、3月~9月にかけて2ヵ月に1回緩効性化成肥料を置き肥で与えるか、薄めた液肥を2週間に1回水やりの代わりに与えましょう。ただし、ハーブや草花のように目立った効果はないので、肥料は必要ないということを念頭に置き、ごほうびであげるくらいにしておきます。
植え替え
ユーカリは成長が早い品種が多く、砂漠気候に適して根張りも強い植物です。乾燥が好きな植物ではありますが、根詰まりを起こすと給水できずに枯れる原因にもつながります。2年~3年に1回くらいのペースで植え替えをしましょう。植え替えの際には黒くなった根や不要な根は取り除き、一回り大きな鉢に植え替えます。
ボタニ子
植え替えは真夏や冬を避けて、春や秋にするとよいわ。
摘芯・剪定
ユーカリを観葉植物のように育てるには、摘芯や剪定がかかせません。摘芯は新芽を切り樹形をきれいに保つために必要で、上にばかり伸びるのを防ぎ脇芽の発芽を促します。剪定は大きくなり過ぎた枝をカットしたり、混みあった枝を切ったりすることで風通しのよい状態をつくります。
増やし方
ユーカリの増やし方は挿し木で、適期は6月~7月です。ユーカリは発根しにくいため挿し木は難易度が高く失敗することもありますが、何本か挿し木用の枝を用意しておくと成功率があがるでしょう。ユーカリは通販サイトなどで入手できますが、安価なものではないので自分で増やせると楽しいですね。
用意するもの
- よく切れる剪定ばさみかカッター
- 水
- 発根誘発剤
- 挿し木用の用土
- 割りばし
挿し木の方法
- 元気のよい葉がきれいな枝を選んでハサミかカッターで切る
- 葉は上部の2枚~3枚残して下部のものは落とす
- 挿し口は斜めに切る
- 数時間水揚げさせてから発根誘発剤をつける
- 湿らせた挿し木用の用土に割りばしを挿して穴をあけて挿し穂を挿す
- 用土を乾かさないようにして日陰で管理する
- 数カ月して発根したら水はけのよい用土へ植え替える
観葉植物としておすすめのユーカリ4種
①ユーカリ・ポポラス(マルバユーカリ)
ポポラスの葉は丸い形をしており、葉の付き方に規則性がないためナチュラルなやわらかい雰囲気があります。丸い葉は風水的に調和を呼ぶとされています。人の集まるリビングに置いたり、香りが強くないので寝室に置いたりするとリラックスできます。風水的には玄関と相性がよいため、玄関の外におくと良縁を運んでくれるでしょう。
②ユーカリ・グニー(コマルバユーカリ)
グニーの葉は小さく丸い形をしており、成長すると長細い葉になるのが特徴です。葉はさわやかなミントの香りがします。耐暑性耐寒性が強い品種なため育てやすく、ユーカリ初心者に向いています。メジャーなユーカリなので、通販などでの購入が可能です。グニーは室内でも育てられるので、寒冷地でも冬越えができます。
③ハートリーフユーカリ
ハートリーフユーカリは名前のとおり、かわいらしいハート型の葉が特徴です。マットな白緑色~青緑色をしているので、カラーリーフとして飾れます。丸やハート型の葉は風水的に東南の方角と相性がよく、人間関係や恋愛に良縁を運んでくれるでしょう。ユーカリは木の気が強いので、水の気が強い北の方角の部屋とも相性がよいです。
④レモンユーカリ(ユーカリ・シトリオドラ)
レモンユーカリは、レモンにミントを足したような香りがすがすがしいユーカリです。香りが豊かなので、スピリチュアルアロマやポプリなどに利用されます。葉の形は先が尖っており、風水的には丸い葉のユーカリよりも強い木の気をもちます。防御の力が強いため玄関に置くと、邪気が入ってくるのを防いでくれるでしょう。
ユーカリを育てて素敵な空間をつくろう
高樹であるユーカリを観葉植物として育てるには、日当たりや風通し、剪定などの管理のコツをつかむのがおすすめです。ユーカリは置く方角によって違う風水的なパワーがあり、香りはリラックスや虫よけなどの効果もあります。通販サイトでも購入できるので、よい香りがする可愛い葉のユーカリを観葉植物として育ててみましょう。
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乾燥気味に育てるといっても、栽培し始めたばかりのころは完全に用土が乾いているかどうかわかりづらいわね。