もみじ盆栽の作り方と育て方!初心者でもできる剪定法や仕立て方をご紹介!

もみじ盆栽の作り方と育て方!初心者でもできる剪定法や仕立て方をご紹介!

盆栽は人気のある園芸のひとつです。盆栽で注目を集めているのが、もみじ盆栽です。5月の初夏の青々とした姿、秋の赤く色づいた様子は盆栽ファンならずとも目を奪われるでしょう。初心者でもできるもみじ盆栽の作り方や美しい仕立て方、健康な育て方を詳しく見ていきます。

記事の目次

  1. 1.もみじってどんな木?
  2. 2.もみじ盆栽の作り方
  3. 3.もみじ盆栽の剪定と仕立て方
  4. 4.もみじ盆栽の季節ごとの育て方
  5. 5.もみじ盆栽の病害虫対策
  6. 6.もみじ盆栽の飾り方
  7. 7.まずはミニ盆栽から始めよう

もみじってどんな木?

フリー写真素材ぱくたそ

もみじは日本人になじみ深い植物のひとつです。5月の新緑、秋の紅葉の赤色、小さい子どもの手のようなかわいらしい葉など、もみじの美しさは日本のみならず海外でも人気です。そんなもみじは、盆栽として初心者でも育てやすい樹種に挙げられます。

もみじの基本情報

Photo by yoppy

植物分類学上、「もみじ」という分類はなくカエデと同じ仲間です。西洋ではメープルシロップを取る目的でカエデが育てられましたが、日本では葉の切れ込みの深いもみじが古くから園芸種として育てられてきました。

基本情報

分類 ムクロジ科・カエデ属・落葉広葉樹
種類 園芸種として:山もみじ、いろはもみじ、出猩々もみじ など
高さ 1〜5mくらい
耐寒性 強い
耐暑性 強い

もみじの種類

山野草店に並んでいる山モミジ

盆栽に仕立てられるもみじの種類はたくさんあります。山もみじ、いろはもみじ、野村、清姫など、葉の形や紅葉の色がそれぞれに趣のある美しいものです。どれも盆栽初心者に気軽に育てられる樹種ですよ。園芸店や盆栽園に立ち寄って、お気に入りの種類を見つけるのも楽しいでしょう。

ボタニ子

ボタニ子

特に、山もみじは丈夫で育てやすいの!初心者にぴったりのミニ盆栽が作れます。

もみじ盆栽の作り方

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盆栽の作り方は、どのもみじの樹種も同じです。小さい鉢に大きくなる木を植えて、小さく育てていくことが基本です。初心者でも楽しめる簡単なもみじのミニ盆栽の作り方を紹介します。

作り方①盆栽の道具の準備

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本格的な盆栽道具

本格的な盆栽を育てるには、大工が用いるような道具が必要です。しかしミニ盆栽であれば、100円ショップで園芸バサミなどの道具が揃います。ミニ盆栽から始めて、さらにステップアップのために必要になったときに本格的な道具を揃えれば問題ありません。もちろん、道具から入りたい人はセット一式揃えるのもよいでしょう。

初心者が必要な道具

  • 園芸用はさみ:枝や根を切るために使う
  • 割り箸:根をほぐすときに使う
  • ピンセット:苔を貼るときにあると便利

作り方②もみじの苗を入手

盆栽用のもみじの苗は、盆栽園や大きなガーデニングショップ、山野草などを扱っている園芸店で入手できます。インターネット通販でも、盆栽園や園芸店が出しているものならよい苗が手に入ります。初心者は扱いやすい樹高20cm程度のミニ盆栽から始めるのがおすすめです。

よい苗の見分け方

  • 苗全体に勢いがあって葉が生き生きしている
  • 葉焼けがなく、虫がついていない

作り方③鉢や用土の準備

盆栽用の小さい鉢

盆栽用の鉢は、盆栽園や大きなガーデニングショップで販売されています。雑貨屋に置いてあるコーディネートしやすい鉢を選んでも素敵ですね。もみじの葉が映えるような色の鉢を選ぶのがポイントです。購入した苗のポットより少しだけ大きい鉢を準備しましょう。

鉢底ネットと園芸用ラフィア

鉢底ネットを鉢底の形にあわせてカット

盆栽鉢の鉢底の大きさで鉢底ネットをカットし、鉢底穴から園芸用ラフィアを通します。園芸用ラフィアはもみじの苗を十時に固定するために2本通しておきましょう。鉢の裏に爪楊枝を通して鉢底ネットを固定します。爪楊枝が長過ぎるときは、鉢底穴から抜けない長さにカットしてください。

鉢底穴の位置に園芸用ラフィアを十時に通す

鉢の裏からラフィアに爪楊枝を通して鉢底ネットを固定

用土

赤玉土小粒7:鹿沼土小粒3の割合の用土を用意し、よく混ぜておきます。これはもみじと同様の、雑木と呼ばれる落葉広葉樹の盆栽の基本用土です。できれば粉が入らないように園芸用のザルでふるっておきましょう。大きな粒は鉢底用として分けておき、植え付け時に使用します。

フリー写真素材ぱくたそ

苔は盆栽園やネットショップで1パック入手します。山苔、砂苔、はい苔を選びましょう。苔は土の乾きや、水やり時に土が流れ出ることを防ぎます。冬、もみじが落葉して寂しくなった鉢でも、苔の緑は青々と美しい様子を見せてくれるでしょう。苔を裏返し、木屑やゴミを取っておくことも忘れないでくださいね。

作り方④植え付け

土を落として根を整理

購入したときの鉢からもみじの苗を抜き取り、割り箸で古い土を落とします。このとき、割り箸は土の中に差し込みで、つつくようにします。くしのように引くと根が切れてしまうので注意しましょう。土が乾いているほうが作業しやすいため、植え付ける前日は水やりを控えます。

植え付け

ラフィアを結んで固定

ラフィアを十字の方向に広げ、鉢底用に分けた用土をネットが見えなくなるまで入れます。もみじの苗を入れ、用土をくまなく入れましょう。用土が縁まで入ったら、割り箸を差し込み土をつつくようにして隙間をなくします。隙間なく土を入れ、ラフィアを十時に結び、苗を鉢に固定してください。

作り方⑤水やりと苔貼り

活着した苔は土が流れるのを防ぐ

鉢底から流れる水が透明になるまで、用土がこぼれないように、少しずつ水を与えます。盆栽の水やりの基本です。その後で、鉢の表面の土が見えないように苔を貼ります。ピンセットで少しずつ押さえるように、苗の根元に載せていきましょう。最後にメネデールを与えます。

メネデール

メネデール

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メネデールは、盆栽のみならず植物に栄養を与える活力剤です。肥料とは異なりますが、発根を促すことから植え付けや植え替え時に役立ちます。

もみじ盆栽の剪定と仕立て方

盆栽の仕立て方には、基本樹形と呼ばれるいくつかの樹形があります。初心者は、木のアウトラインの形が不等辺三角形になるように剪定しましょう。不等辺三角形の樹形は、見る人にリズム感や空間、奥行きを感じさせます。枝がなく1本まっすぐな苗ならば、先端を剪定し樹高を決めます。

ボタニ子

ボタニ子

手入れしないとミニ盆栽は貧相に見えてしまうわ。小さい盆栽だからこそ美しい仕立て方で、存在感を出してあげよう!

ミニ盆栽を剪定するポイント

  • 一番上の枝の高さを決める
  • 木のアウトラインが不等辺三角形になるように剪定する
メネデールの特長と使い方!発根促進剤としての効果を詳しく解説!のイメージ
メネデールの特長と使い方!発根促進剤としての効果を詳しく解説!
メネデールは弱っている植物を回復し、発芽や発根を助ける働きを持つ活力剤です。また、応用が利くので、発根促進剤としての使用など、いろいろな使い方があります。今回はメネデールの効果的な使い方や、種類と特長について紹介しましょう。

続いて、もみじ盆栽の1年間のお手入れ方法を紹介!

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もみじ盆栽の季節ごとの育て方

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