フランネルフラワーの管理方法
フランネルフラワーは、鉢植え、庭植えともに楽しめますが、湿度が高いと枯れる心配があるため、乾燥気味に管理をしてください。庭植えの場合は、雨が当たらない場所に植えるようにしましょう。冬の時期などは、庭植えから鉢植えに移し、室内で管理をすると、手入れがしやすいです。
- 乾燥気味に管理
鉢植えでの管理方法
室内での鉢植えの育て方は、日当たりのよい窓辺などで育てます。湿度が高く、日差しの少ない場所に鉢植えを置くと、弱って枯れる心配があるため注意が必要です。フランネルフラワーは、乾燥と日差しを好むため、直射日光のよく当たる場所に置くようにしましょう。
- 直射日光がよく当たる場所に鉢植えを置く
庭植えでの管理方法
庭植えでは、冬の時期は霜にあたると枯れる心配があるため、霜よけをしてください。また、なるべく軒下など、雨の当たらないところに植えるようにしましょう。庭植えでの水やりも、なるべく葉に水がかからないようにすると、枯れることなく元気に成長します。
- 庭植えでは雨や霜にあたらないように注意
剪定方法
剪定の仕方
剪定の時期は8月頃で、5cmほど枝を切り戻します。剪定をしすぎると株が弱る心配があるため、剪定の際は、枝に葉を数枚ほど残してください。切り戻しの剪定により、新芽や脇芽が成長し、花芽がつきます。枯れることなく元気に花を咲かせるためにも、夏の暑い時期に、切り戻しの剪定ををしっかりと行うようにしましょう。
- 剪定は、葉が数枚ほど残るように
剪定の仕方で、株全体の形がかわるので、育ったあとの姿を想像しながら、楽しんで剪定をしてみてください。
植え替え
フランネルフラワーの株が大きくなってきたら、一回り大きな鉢に植え替えてください。植え替えの時期は1年~2年に1回を目安に、4月頃~5月頃、または、9月頃~10月頃に植え替えます。夏に植え替える場合は、切り戻しの後に植え替えましょう。フランネルフラワーは成長が遅く、根がデリケートなため、植え替えの際は、根鉢を崩さないようそっと植え替えてください。庭植えの場合は、植え替えずにそのままの状態で育てます。
- 植え替えは、根株を崩さないように
夏越し・冬越しのさせ方
夏越し
夏越しはフランネルフラワーにできるだけ雨が当たらないようにし、こまめに花がらをつんで清潔な状態を保ってください。乾燥を好むため、水のあげすぎに注意し、根腐れを起こさないようにすると、枯れることなく、うまく夏越しさせられます。剪定をしっかりと行い、風通しをよくしてください。
冬越し
フランネルフラワーは、霜があたると枯れてしまう心配があるため、庭植えでの冬越しの際は、霜よけをしてください。心配な場合は、冬越しのあいだは庭植えから鉢植えにするとよいでしょう。室内の日がよく当たる場所で冬越しをし、その際、15℃以上の室温があれば開花をするので、冬のあいだも花を楽しめます。寒さには比較的強いですが、あまりにも寒い場合は、冬越しに注意が必要です。
- 夏は多湿、冬は雨と霜に注意
木質化の対処法
フランネルフラワーは数年楽しめますが、株が成長すると茎が木質化し、下葉が枯れて、上の葉だけがつくようになります。その際は、一度に切り戻さず、枝ごとに時期をずらしながら切り戻し、下から新しい芽が出るようにしてください。また、切り戻した後、木質化した部分まで土をかぶせて、埋める方法もあります。
主な病気・害虫
フランネルフラワーは基本的に丈夫ですが、病気は灰色カビ病、害虫はハダニに注意が必要です。病気、害虫ともに湿度の高い環境を好むため、多湿にならないようにしてください。こまめに花がらをとり、風通しをよくし、病気になったり、害虫がついた部分は、枯れる前に、すみやかに切り取るようにしましょう。
- 湿度の高い環境に注意
灰色カビ病
灰色カビ病になると、葉や花が灰色になり、枯れる心配があります。最初は花に発症し、水滴がにじんだような跡がつき、白い花には赤い斑点、色付きの花には白い斑点ができるのが特徴です。病気が進行すると、花が褐色になり、灰色のカビに覆われます。湿度の多い、春先~梅雨時期、秋口~冬の初め頃は、特に注意をしてください。
ハダニ
ハダニは0.3~0.5mmの小さな虫で、ダニという名前がついていますがクモの仲間です。植物の裏から栄養を吸い取る害虫で、葉の葉緑素が抜け白くなります。群れを作るとクモのような巣を張るため、そうなる前に、こまめにチェックをするようにしましょう。
次のページでは、寄せ植えや切り花など、フランネルフラワーを使った楽しみ方についてご紹介します。
出典:写真AC