ツルリンドウとは?実は食べられる?特徴や基本的な育て方をご紹介!

ツルリンドウとは?実は食べられる?特徴や基本的な育て方をご紹介!

ツルリンドウ(蔓竜胆)はツルをもつ種類のリンドウです。林の中で涼しげな薄紫の花を咲かせ、花期がすぎると赤い実をつけます。この赤い実は薬効として利用されています。そこでツルリンドウの花や実の特徴、基本的な育て方と種まきや挿し木による増やし方をご紹介します。

記事の目次

  1. 1.ツルリンドウとはどのような植物?
  2. 2.ツルリンドウの特徴
  3. 3.ツルリンドウの育て方
  4. 4.ツルリンドウの増やし方
  5. 5.ツルリンドウの仲間
  6. 6.まとめ

ツルリンドウの増やし方

Photo byHans

ツルリンドウは株分け、挿し木、種まきで増やせます。株分けは植え替えの際に、根についた土をほぐして裂くように分けます。挿し木と種まきの増やし方を解説します。どちらも根がしっかり張るまで、水やりに注意し日陰で管理しましょう。

増やし方①挿し木

ツルリンドウは、茎を8~10cmほど切って挿し木にして増やします。用土は小粒赤玉土か鹿沼土が適しています。茎の切り口に発根剤をぬっておくと根が出やすくなります。乾燥させないように水を霧吹きでかけたり、ビニールで覆い湿度が高くなるようにしましょう。1カ月ほどで発根し、しっかり根が張ってから鉢か地面に植え替えます。

増やし方②種まき

ツルリンドウの赤い実は、晩秋になると熟して紅紫色に変わります。この実を揉むと小さな種がたくさん出てきます。この種をすぐ蒔くか、翌年3月に蒔きましょう。1~2カ月で発芽します。乾燥しないように水やりを行い、本葉が4枚ほどになったら鉢か地面に植え替えます。

ツルリンドウの実は液果です。この液果は新聞や布に包んで揉むと、種が取り出しやすいですよ。

ツルリンドウの仲間

上記の写真は、屋久島に自生している「ヤクシマツルリンドウ(屋久島蔓竜胆)」です。ツルリンドウの近縁種で薄紫の花がよく似ていますね。ツルリンドウの仲間は涼しい山野や高地に自生し、絶滅危惧種に指定されている種類が多いです。どの種類も、淡くやさしい花色が共通しています。

ハナヤマツルリンドウ(花山蔓竜胆)

ハナヤマツルリンドウは、標高1500m以上の場所に生息する屋久島固有の種類です。ツルリンドウよりも大きい青紫色の花を咲かせます。実が細長く、乾燥すると裂けて種子が飛び出す違いがあります。

ホソバツルリンドウ(細葉蔓竜胆)

ホソバツルリンドウは、やや湿り気の多い山地で見られる種類です。茎が細く緑色をしており、葉が長く尖った形をしています。9~10月に淡い紫色の筒状の花を咲かせます。実はツルリンドウと違い、赤くなりません。全体的に細くかよわい雰囲気をもった花です。

まとめ

ツルリンドウは、生き生きした濃い緑の葉と控え目な薄紫の花、秋には宝石のような真っ赤な実をつける山野草です。四季折々さまざまな表情を見せて、長期間に渡って庭に風情を感じさせてくれるでしょう。日陰になる涼しい場所で水を切らさないように管理するのがポイントです。

sacchi
ライター

sacchi

子育てと介護に励む主婦ライターです。信州の豊かな自然の中で、たくさんの植物に囲まれて育ちました。娘のアトピー改善のために、薬膳料理に奮闘中です。

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