チンゲン菜の育て方マニュアル!種まき・間引きの仕方から収穫方法まで解説

チンゲン菜の育て方マニュアル!種まき・間引きの仕方から収穫方法まで解説

中国野菜の1つ、チンゲン菜を種から栽培する方法をご紹介します。土づくりのポイント、種まきの間隔など基本からしっかりと解説。種まきから行う栽培に欠かせない間引きのポイントも。初心者の方でもチンゲン菜を収穫できるマニュアルです!

記事の目次

  1. 1.チンゲン菜を栽培してみよう
  2. 2.チンゲン菜の栽培方法①土づくり
  3. 3.チンゲン菜の栽培方法②種まき
  4. 4.チンゲン菜の栽培方法③間引き
  5. 5.チンゲン菜の栽培方法④病気・害虫対策
  6. 6.チンゲン菜の栽培方法⑤肥料
  7. 7.チンゲン菜の栽培方法⑥収穫
  8. 8.まとめ

チンゲン菜の栽培方法①土づくり

Photo by __U___

チンゲン菜の土づくりは比較的簡単です。用土の性質などあまりこだわらなくとも栽培できる野菜で、プランターでの栽培も可能です。チンゲン菜は日当たりのよい環境を好むので、露地栽培の場合はその点も配慮して場所を選びましょう。

種まきの2週間前に苦土石灰

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露地栽培を行う場合は、種まきを行う2週間前に土に苦土石灰を混ぜ込みます。苦土石灰は1平方メートルあたり100g程度とします。そこから1週間後にはさらに土に化成肥料を混ぜ込み、畝をたてましょう。畝の幅は70~80cm、畝の高さは10cmあれば十分です。

プランター栽培の用土

プランターで栽培する場合は、底石をひき、その上から野菜用の土などをいれてやります。栽培期間が短いので、あらかじめ土に腐葉土などが混ぜ込まれている土を選ぶと、追肥の必要もなく管理が楽にできます。

チンゲン菜は連作障害に注意!

短い栽培期間で次々に収穫できるチンゲン菜ですが、連作障害を起こすリスクがあります。連作障害を起こさないために、種まきする際は収穫をおこなうごとに場所を変えるのが簡単にできる対策です。

連作障害について詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧くださいね。

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チンゲン菜の栽培方法②種まき

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用土の準備が整えば、種まきを行います。1年を通して収穫できるチンゲン菜ですが、家庭菜園で育てる場合はどのような時期が適しているのでしょうか。種まきのポイントをご説明します。

種まきは春か秋

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チンゲン菜の発芽温度は20~25℃前後といわれています。そのため、露地栽培を行うのであれば、寒冷地では5月ごろまたは9~10月、それ以外の地域では3~4月ごろまたは9~10月が最適です。

夏と冬の種まきは条件次第

夏の栽培も可能ですが、高温による生育障害を起こしがちなので夏まきに適した品種の選定が必要です。冬は霜に当たらず、発芽温度をキープできる環境であれば種まきできます。

種まきの間隔

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畝を平らにしたら、種まき用の穴(直径3~4cm)を15cm間隔であけていきます。穴は深さ1cm、1つの穴あたり、種は4粒程度とします。まいた後はうっすらと土をかけ、水をたっぷり与えます。ミニチンゲン菜といった品種もあるため、種のパッケージ裏の条件を確認するとより正確に行えるでしょう。

チンゲン菜の栽培方法③間引き

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種を直接畝にまいて育てていく育て方の場合、避けて通れないのが「間引き」です。隣りあう株の成育をお互いが阻害しあわないように、大きく育ちがよいものを優先して残します。間引きした後には、残したチンゲン菜の株元に土を寄せて根を覆っておきます。間引きを行うタイミングを見ていきましょう。

間引きのタイミング:双葉が展開

最初の間引きは、発芽をし、双葉が展開したころです。株と株の間隔が3~4cmになるように間引きします。あらかじめ水で地面をぬらしておくと抜けやすく、残した株を傷つけるリスクを減らせます。

間引きのタイミング:本葉が3~4枚に展開

続いては成長し、本葉が3~4枚になったところで行います。この時期は株の間隔が5cmになるように管理しましょう。

間引きのタイミング:本葉が6~7枚に展開

最後は本葉が6~7枚に展開した時期に行います。最終的な株同士の間隔は15cm程度になるように間引きしましょう。

チンゲン菜の栽培方法④病気・害虫対策

チンゲン菜の栽培で問題となるのが病気と害虫被害です。農薬などを使わない家庭菜園などの場合は特に、害虫たちにすべての葉を食べられてしまうといった壊滅的な被害を被ることもあります。ポイントを見ていきましょう。

対策:防虫ネットや不織布で覆う

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物理的な害虫の侵入を防虫ネットや不織布で覆うことで防げます。特に暖かくなると虫の活動も活発になってくるため、春まきの時期は要注意です。

対策:マルチングする

マルチングとは畝を藁やポリエチレン製のマルチシートで覆うことを指します。こうすることで土壌中に潜む害虫や病原微生物の侵入を物理的に防げます。さらに、マルチングすることで土壌内を高温にし、殺虫・殺菌もできます。

マルチングのタイミング

今回のチンゲン菜のように定期的に間引きを行いながら栽培する場合は藁よりもマルチシートでのマルチングが作業が簡単でおすすめです。マルチシートでのマルチングのタイミングは畝を立てた後です。そのあと、種まきの場所だけマルチシートに穴をあけ、種をパラパラとまくとよいでしょう。

マルチングで雑草対策も

必要な場所以外はマルチングしてしまうので、雑草の発生も抑えられます。雑草管理、病害虫対策の面からもマルチングをうまく活用すると無農薬家庭菜園も十分可能になるでしょう。

病害虫対策を無農薬で行いたい場合、コンパニオンプランツの利用も非常に有効です詳しく知りたい方はこちらの記事もどうぞ。

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順を追って栽培のポイントを確認してきました。続いてはおいしいチンゲン菜を作るのに大切な肥料についてご説明ます。

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チンゲン菜の栽培方法⑤肥料

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