気軽に始められるミニ盆栽!始めやすい樹種や作り方・育て方をご紹介!

気軽に始められるミニ盆栽!始めやすい樹種や作り方・育て方をご紹介!

小さな鉢で樹木を育てるミニ盆栽は、気軽に始められる園芸です。片手で持てるサイズ、少ない用土、狭いスペースで育ち、育て方も簡単なので子供でもご高齢の方でも育てることができます。四季折々の変化を身近に感じさせてくれるミニ盆栽の作り方、育て方をご紹介しましょう!

記事の目次

  1. 1.ミニ盆栽とは
  2. 2.ミニ盆栽の特徴
  3. 3.初心者が始めやすい樹種
  4. 4.ミニ盆栽の作り方
  5. 5.ミニ盆栽の育て方
  6. 6.いろいろなミニ盆栽アレンジ
  7. 7.まとめ

育て方①置き場・水やり

Photo bystux

置き場

置き場は日当たりと風通しの良い場所を選んでください。午前中2〜3時間の日当たりで十分です。同じ部分にだけ日当たりがあると生育のバランスが悪いので、1週間に1度くらいは鉢を回転させて、360度まんべんなく日当たりがあるようにしましょう。室内で育てることは難しいです。

水やり

水は乾いたらたっぷり与えます。苔や土を流さないように、はす口のじょうろを使用すると良いでしょう。夏は朝夕2回の水やりが必要になるかもしれません。日当たりがよく、どうしても乾くようなら平たい皿などに湿らせた川砂などをひき、鉢を半分くらい埋めて乾燥を防いでください。

育て方②植え替え

鉢が小さいので1〜2年に1度行います。根についた土を割り箸などで丁寧に落とし、土を全部入れ替えます。そのときに太い根や鉢の中を回るように伸びた長い根は切り落とします。根を切り、小さな鉢の中で育てることで、樹木は小さく育ちます。

育て方③施肥

肥料は固形のものを春5〜6月、秋10月〜11月に与えます。鉢の隅に配置しますが、苔が生えていたら、その部分だけ苔を剥がして配置します。液肥を使用する場合は月に1度与えましょう。

育て方④剪定

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はじめにどのくらいの樹高の盆栽にするか決めて、木の先端を切ります。木の先端を切ることによって脇芽が育ち、枝が増えて樹木らしくなってきます。枝がたくさん育ったら、木のアウトラインが不等辺三角形になるように小枝を剪定し、盆栽の形にしていきます。剪定の時期は5〜6月の枝が徒長するとき、雑木ならば落葉後です。花の咲く樹種の剪定は花芽を切ってしまわないよう、花芽がいつできるか調べてから剪定しましょう。

いろいろなミニ盆栽アレンジ

大型盆栽は飾り方や樹形に確立された伝統的な美意識がありますが、ミニ盆栽は現代のライフスタイルやインテリアに合わせ、作った人の個性を発揮して自由に楽しむことができます。ここでは伝統的な小品盆栽の飾り方と、最近楽しまれているミニ盆栽のアレンジについてご紹介します。

棚飾り

伝統的な大型盆栽には、床の間に掛け軸などと飾る「床飾り」という飾り方があります。小品盆栽にも「棚飾り」と言う飾り方があり、小品盆栽の展覧会で見ることができます。棚の上方に常緑の松柏、中段に雑木、草ものなどを飾り、棚自体を山に見立てた飾り方になります。

寄せ植え

若い木の寄せ植え

若い木は幹が細く、本格的な盆栽では「素材」と呼ばれます。飾る対象にされないのですが、若い木ならではの伸びやかさや柔らかさは自然の美しさを感じさせてくれるでしょう。数本をまとめ、背の低い草と寄せ植えにすると、見栄えのするミニ盆栽になります。

景色盆栽

鉢に樹木と苔や砂で景色を描いたものも、盆景や景色盆栽として人気です。旅先で見た景色や思い出の景色を、ミニ盆栽で表現してみましょう。また、複数の鉢を組み合わせて景色をつくることもできます。

ジオラマ風

ミニ盆栽で作った鉢の中にフィギュアを配置してジオラマ風に表現することもできます。配置したフィギュアによって小さな木が大木に感じられ、いろいろな景色が想像できます。

まとめ

ミニ盆栽は身近な植物の成長を毎年少しずつ楽しめる園芸です。小さいだけに扱いやすく、子供からご高齢の方までベランダや小さな庭で気軽に始めることができます。好きな植物の苗木を鉢に植え、四季の移ろいを楽しみつつ年月を経ると、いつのまにか細かった幹が立派に太り、風格のある盆栽に育っているでしょう。

green baggage
ライター

green baggage

マンションのベランダでミニ盆栽を20数年育てています。日本の春夏秋冬のイメージが地球温暖化で変わってきていると実感しています。そんな状況を乗り越え一緒に年月を過ごしてきた盆栽たちは人生の伴走者と思えます!

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