マルベリーの育て方
マルベリーは日本の環境にぴったり合う手間のかからない育てやすい木なので、果樹を育ててみたいと思っている方におすすめです。スーパーフードとして人気のおいしいマルベリーを育てて、お茶やジャム、染料などを手作りしてみましょう。
栽培カレンダー
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
植え付け | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | |||||
肥料 | ● | ● | ● | |||||||||
剪定 | ● | ● | ● | |||||||||
開花 | ● | ● | ||||||||||
収穫 | ● | |||||||||||
挿し木 | ● | ● | ● | ● |
育て方①必要な環境
マルベリーは寒さに強く、寒冷地での栽培も問題ありません。日陰でも育つのですが、花付きが悪くなるので果実の収穫を多くしたいなら、日当たりのよい場所を選びましょう。
育て方②用土
水はけ、水もちのバランスがとれた土づくりが必要です。鉢植えなら小粒の赤玉土と腐葉土を6:4の割合で混ぜるか、市販の野菜用培養土を使用します。地植えは水はけが悪い場所なら、植え穴を掘った土に2~3割程度の腐葉土を混ぜ込みましょう。
育て方③水やり
水が不足すると枯れてしまうので、適度な水やりが必要です。土の表面が乾いたらたっぷり水を与えましょう。地植えの場合、根がつくまでの期間と日照りが続いたとき以外の水やりは必要ありません。
育て方④肥料
肥料を与える時期は3月、6月、12月です。休眠期明けの3月には成長を、6月は結実をうながすために即効性のある化成肥料を与えます。12月に与える肥料は、休眠期にある木にじわじわと植物に吸収され、春の成長期に効果を現せるように有機肥料を株元に施しましょう。
育て方⑤苗の選び方
マルベリーは種まきで育てるのが難しい植物です。種は乾燥すると発芽せず、収穫まで3~4年ほどかかることから、最初は苗から育てることをおすすめします。マルベリーの木は雌雄異株なので、収穫を楽しむなら1本で結実する自家結実性のある「ララベリー」などの品種を選ぶか、異なる品種を2本植え付けましょう。
育て方⑥植え付け
鉢植え、地植えともに植え付けの適期は3~4月ですが、耐寒性があるので10~4月の植え付けも可能です。ひとまわり大きいサイズの鉢を選んで植え付けます。地植えは日当たりのよい場所で、約50cmの株間をとりましょう。植え付け時に50~60cmの高さで切り戻しておくとその後の成長がよくなります。
育て方⑦剪定
収穫量を多くするために、果実の収穫後1回と、1~2月に1回、あわせて年2回の剪定をおすすめします。不要な古い枝を切り落としますが、新しく伸びた枝の中間~先端に花芽がつくので、花芽を切り落とさないよう注意が必要です。
育て方⑧摘果
果実が多くつくと栄養が奪われて株が弱ってしまうことがあります。また、果実の1粒の大きさが小さくなってしまうため、果実の量を調整すると、質のよい果実を収穫できます。実がつき過ぎているなら、熟す前に果実を摘み取って数を調整します。
ボタ爺
次はいよいよ収穫じゃ!