マルベリー(桑)の育て方と利用法!霊力が宿るという話は本当なの?

マルベリー(桑)の育て方と利用法!霊力が宿るという話は本当なの?

スーパーフードとして注目のマルベリーは、美容にうれしい栄養が豊富な上、育て方も簡単な植物です。マルベリーの特徴、育て方、おいしい食べ方と体にうれしい効能、桑の実色についてなど、お茶や漢方の生薬としても活躍する理由を探ってみましょう。

記事の目次

  1. 1.マルベリーとは
  2. 2.マルベリーの育て方
  3. 3.マルベリーの利用法
  4. 4.マルベリーの効能
  5. 5.まとめ

マルベリーの効能

昔から「霊力がある」と伝えられるほど効能が豊富

マルベリーの葉や果実には豊富なビタミンやミネラルが含まれ、美白をはじめ多くの効能があることで知られています。そんな注目のスーパーフード、マルベリーの美容と健康にうれしい利用法を見ていきましょう。

マルベリーの葉の栄養

マルベリーの葉には鉄やカルシウム、亜鉛などのミネラルが豊富に含まれ、糖分の吸収を抑える「DNJ(デキオシノジリマイシン)」という物質、興奮を鎮めて精神的な疲労の回復に役立つ「GABA(ガンマアミノ酪酸)」が含まれることが報告されています。お茶では抽出できないクロロフィルをとるなら、若葉をゆでて食べるといいでしょう。

桑葉には、有効成分DNJ(1-デオキシノジリマイシン)が含まれており、この成分が糖の吸収を阻害し、食後の血糖値の上昇を抑制する事が明らかとなったのです。

マルベリーの実の栄養

マルベリーの実にはビタミンCがたっぷり入っています。ビタミンCは美白、コラーゲンの生成をうながす、免疫力をアップするなど、その効能は体がよろこぶものばかりです。赤い色素のアントシアニンをはじめ、抗酸化作用が高いポリフェノールも多く含有し、美容やエイジングケアにうれしい効果が期待されます。

生薬としての利用と効能

生薬名

漢方では根の皮を剥いで天日乾燥した桑白皮(ソウハクヒ)が、生薬として利用されてきた歴史があります。民間では葉は桑葉(ソウヨウ)、枝を桑枝(ソウシ)、実を乾燥させたものを桑椹(ソウジン)と呼び、薬用として使用します。

生薬の効能

桑白皮(ソウハクヒ)は漢方薬に処方され、血糖降下、利尿、血圧降下、桑葉(ソウヨウ)はフラボノイドの殺菌作用や便秘、高血圧、補血、強壮などに用いられます。桑椹(ソウジン)はビタミン、ミネラルの他、ポリフェノールやアントシアニンが豊富で、必須アミノ酸のバランスも良い保養剤です。老化防止が認められています。

元気通信|生薬百選
桑は薬用に使用する部位が多く、「日本薬局方」には、冬に根を掘り、皮部を剥いで天日乾燥した桑白皮(そうはくひ)が収載されています。
イー・薬草・ドット・コム 薬用植物一覧表
桑白皮(そうはくひ)には、利尿、血圧降下、血糖降下作用があり、漢方薬の清肺湯(せいはいとう)、華蓋散(かがいさん)などに処方されます。

美容成分としての効能

桑の根皮のエキスは化粧品の有効成分としても使用されてきました。美白、保湿、抗酸化、血行促進などの効能が認められるといわれます。食べても、皮膚からも美白の効果が期待できるスーパーフードとして注目されるのは、ここに理由があるのではないでしょうか。

マグワ根皮エキスの色素沈着抑制は、チロシナーゼの活性を阻害することでチロシンとの結合を抑制し、メラニン生合成を行わせないことで黒化メラニンを抑制する。

まとめ

Photo by coniferconifer

漢方薬、染料、美白効果のあるおいしいスーパーフード、マルベリーをご紹介しました。葉は美白を目指すためのお茶に、果実はおいしいジャムに、根は生薬にと、利用価値の多い植物です。さまざまな薬効を持つことから、日本では霊力のある木をされてきた歴史をもつ木でもあります。そんなおいしいマルベリーの栽培に挑戦してみてください。

Frankincense
ライター

Frankincense

オーガニックコスメのスキンケアデザイナー。スキンケアは食べることからはじまると考えています。体の内側と外側からのスキンケアに使用する植物について興味があります。

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