グミの木栽培のコツ
グミの木は特別なお世話をしなくても丈夫に育ち、果実を収穫できます。果樹を育ててみたい方にはおすすめの樹種です。ここではグミの木の育て方をご説明しましょう。
置き場・植え付け
常緑種
常緑種は、日当たりがよく、適度に養分のある場所であれば、乾燥やすこし水はけが悪くても丈夫に育ちます。植え替えや植え付けに適した時期は3月〜4月、または6月ごろです。
落葉種
落葉種は、日当たりと水はけのよい場所で育てると、よく発根し元気に枝を伸ばします。植え替えや植え付けに適した時期は、落葉後の12月〜3月にです。
用土
グミの仲間は丈夫なので、特別な土を用意することはありません。掘り返した土に腐葉土をよく混ぜて使用しましょう。または市販されている果樹用培養土も便利です。鉢植えにする場合は赤玉土小粒6:腐葉土3:バーミキュライト1を、よく混ぜて使用してください。
水やり・施肥
水やり
庭植えの場合は特に必要ありませんが、夏に乾燥するようなら直射日光の当たる時間を避けて水やりをします。また夕方には葉水を与えるとよいでしょう。
肥料
グミの仲間には2月から3月に寒肥を施します。落葉種には9月下旬から10月下旬まで、常緑種には開花後の10月から11月に固形肥料を施します。
剪定
グミの木は、枝に鋭いトゲをつける場合があります。若い木や成長する時期、剪定直後にはトゲを多くつけることがあります。剪定時は、手などに怪我をしないよう注意しましょう。トゲに対応した厚手の手袋をつけるのもおすすめです。
常緑種
常緑性のグミの場合は、思い切って樹形を整える強い剪定は6月~7月がよいでしょう。それ以降では切った部分から枝がたくさん伸び、樹形が乱れてしまうことがあります。また、常緑種であっても冬場は体力が衰えている時期なので、徒長した枝を切ったり、生垣のアウトラインを整えたりする軽めの剪定にとどめましょう。3月~4月や9月~10月の比較的暖かい時期に行うのがおすすめです。
落葉種
落葉性のグミの木の場合、12月~2月に剪定します。落葉している間は休眠に入っているため、枝を切っても大丈夫です。徒長した枝のみの軽い剪定であれば、3月や6月ごろでも大丈夫でしょう。落葉性のナツグミなどは、落葉期に花芽のある枝を残して、徒長枝、枯れ枝などを剪定しましょう。
まとめ
グミの木は日本にたくさんの種類が自生し、公園や浜辺の砂地、庭木として栽培されています。果実は一般に販売されることはありませんが、収穫して実は食べられ、味もおいしく栄養も豊富です。庭木として鑑賞するのか、実を食用にするのかによって育てる樹種を選んでみたいですね。