キウイの栄養
キウイは豊富な栄養を含んでおり、特にアンチエイジングに効果的です。また、整腸作用や生活習慣病の予防といった効果もあり、健康的な生活をサポートしてくれます。そんなキウイの特徴的な成分について、5つ紹介します。
ビタミンC
ビタミンCは強い抗酸化作用をもち、アンチエイジングに役立つ成分です。キウイはミカンの倍の量のビタミンCを含みます。ビタミンCは他にも、疲労回復や風の予防、肌荒れ防止にも効果があります。健康と美容に欠かせない栄養素なので、どの年代もしっかり摂取したい成分です。
ビタミンE
ビタミンEも抗酸化作用をもち、ビタミンCと一緒にとることで、相互作用で抗酸化作用がアップします。キウイを食べると2つの抗酸化作用成分を同時にとれるので、キウイはアンチエイジングに欠かせないフルーツです。また、ビタミンEは血行促進効果や、ホルモンバランスを整える効果もあります。
カリウム
キウイに含まれているカリウムの量は、果物の中でもトップクラスです。カリウムは生活習慣病の1つである高血圧の予防に効果のある成分といわれています。高血圧はナトリウム(塩分)をとりすぎることで起こる生活習慣病ですが、カリウムはナトリウムを排出しやすくする効果があります。毎日の食卓にキュウイを取り入れることでしっかりとカリウムを摂取でき、高血圧の予防に役立ちます。
食物繊維
キウイは食物繊維も豊富に含みます。食物繊維は「第6の栄養素」と呼ばれ、整腸作用や便秘の改善、さらには食後の糖質の吸収を穏やかにして、血糖値の急激な上昇を抑えるといった効果があります。現代人の生活では特に不足しやすい成分ですので、キウイを食べてしっかりと摂取するよう心がけましょう。
アクチニジン
キウイはアクチニジンという特有の成分を含みます。名前の由来はキウイの学名「Actinidia」です。アクチニジンはタンパク質分解酵素で、肉や魚のタンパク質の分解を助け、吸収しやすくします。果肉が緑のキウイに豊富に含まれています。
キウイの栽培
では、キウイはどのように作られるのでしょうか。キウイは作物の中でも比較的簡単に育てられます。ホームセンターで雌雄の苗を1つずつ購入し、キウイ棚を用意して蔓をうまく沿わせるようにして育てると、11月頃に鈴なりに実り、収穫できます。
土づくりと植え付け
キウイを植える土は市販の果樹用の土か、赤玉土6:腐葉土4の割合で混ぜた土がおすすめです。人工授粉させるため雌雄を1株ずつ用意し、苦土石灰を混ぜて酸性度を下げた土に植え付けます。植え付けの時期は10月~12月、冬の寒さの厳しい地域では2~3月です。3年ほど育てたら収穫できるようになります。
栽培方法
鉢植えの場合、土が乾いたら水やりをします。地植えの場合は、水やりは必要ありません。肥料は植え付けのときと、年間2~3回の追肥を行います。ただし、順調に育っている場合は、特に追肥をする必要はありません。また、はじめの3年は実をつけさせず生長させることを目的に、誘引と剪定の作業をしっかりと行いましょう。樹形を整えて日当たりをよくすることが、おいしいキウイを実らせるコツです。
収穫から食べるまで
10月下旬になると枝にキウイが鈴なりに実り、収穫の季節を迎えます。キウイは収穫してすぐには食べられず、2週間ほど追熟させる必要があります、一般的にはりんごと一緒にビニール袋に入れておくことで、追熟して柔らかくなります。