シクラメンの鉢植えでの育て方!植え替え・肥料の適切な時期はいつ?

シクラメンの鉢植えでの育て方!植え替え・肥料の適切な時期はいつ?

彩りがさみしくなる冬の時期に色鮮やかな花を咲かせるシクラメンは、鉢植えでの育て方がおすすめの花です。ただし気温が高い夏が苦手なので、育て方や管理の仕方に特徴があります。そこでシクラメンを鉢植えする場合の育て方を、植え替えや肥料の時期などを含めてご紹介します。

記事の目次

  1. 1.シクラメンとは?
  2. 2.シクラメンの鉢植えでの育て方【屋外編】
  3. 3.シクラメンの鉢植えでの育て方【室内編】
  4. 4.シクラメンのお手入れ
  5. 5.シクラメンの夏越し
  6. 6.シクラメンの植え替え
  7. 7.シクラメンの増やし方
  8. 8.まとめ

シクラメンの鉢植えでの育て方【屋外編】

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寒さに強く秋の終わりから初春までの約半年間花が咲くシクラメンは、冬越しをしないため、鉢植えでの育て方でも屋外を置き場にするのが一般的です。なお夏越しをする多年草のシクラメンなので、植え方には一般的な園芸用植物の植え方とは違う特徴があります。

①植え付け前の準備

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シクラメンの植え付けは休眠期後が一般的ですが、球根から親球となる花なので、親球が長い開花時期を乗り越えられるように生育環境を整えることが重要です。中でも植え付け前に行う用土や肥料の準備は欠かせません。さらに冬に雪が降る地域で屋外栽培する際は、品種選びもシクラメンの育て方の大切なポイントです。

品種選び

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園芸種の主流であるガーデニングシクラメンは、寒さに強く丈夫で育てやすいため初心者にもおすすめです。ただしガーデニングシクラメンの多くは葉を大きく広げるタイプなので、雪が降る地域では雪の重みが茎や花の負担になります。そのため冬に雪が降る地域で屋外栽培をするなら、ミニシクラメンを選ぶのがおすすめです。

用土

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乾燥気味の土を好むシクラメンを屋外で鉢植えする場合は、植え付けに使う用土を通気性のよい土にするのがポイントです。自分で土をブレンドするなら赤玉土(ミニシクラメンの場合は小粒赤玉土)と腐葉土でOKですが、初心者はオリジナルブレンドにこだわらずシクラメン培養土を使った方が失敗しにくいでしょう。

肥料

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植え付け用の土が準備できたら、効果が持続しやすい粒剤の緩効肥料を土全体に馴染ませます。オリジナル配合の肥料を使用してもOKですが、栄養が豊富で新鮮な土のほうが花の付き具合がよいので、オリジナル配合の場合は肥料のバランスを重視しましょう。なお初心者は、シクラメン専用の肥料がおすすめです。

②球根の植え方

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球根の植え方は、一般的な球根植物の植え方と同じです。球根の上の部分(芽の部分)が土の表面から出るようにして植えたら土をかぶせ、上から軽く押さえます。植え方はこれだけですが、植える前に土にたっぷりと水を含ませてから植え付けたほうが初心者には失敗しにくいです。

失敗しないための植え方のコツ

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休眠期を避けて植え付けするのがシクラメンの植え方の基本ですが、初心者の場合は休眠後の秋に植え付けするのが失敗しないコツです。10月上旬から花を楽しむには7月(休眠前)に球根植え付けしなければいけませんが、夏は土の温度や湿度の管理が難しいため、夏の間に土の中で球根が枯れる(腐る)こともよくあります。

③水やり

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球根を植えた後の水やりの方法は、「休眠前に球根を植えた場合」と「休眠後に球根を植えた場合」で違います。休眠期はシクラメンの成長がストップする時期なので基本的に水やりは必要ありませんが、植えたタイミングによっては適度な水やりが必要になります。

休眠前に植えた場合

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休眠前に球根を植える場合は休眠中(夏越し中)の水やりが不要なので、植え付け前の用土づくりと植える当日の水やりでたっぷりと保水してください。植えたあとは基本的に水やりをしませんが、土の表面が乾燥したら霧吹きなどで湿らせる程度の水やりは必要です。

休眠後に植えた場合

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休眠後に球根を植えた場合は、通常通りの水やりを行います。ただし頻繁に水やりをすると根腐れを起こす原因となるので、植え付けした当日は鉢の下から水が出るまでたっぷりと水やりします。その後の水やりは、土の表面が乾いてから1日~2日後を目安にするのがおすすめです。

⑤日当たりの管理

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鉢植えで栽培する場合は、天候や季節によって置き場を変えられる点がメリットです。シクラメンは耐寒性が強い品種が多いので冬の温度管理の手間はほとんどかからないのですが、暑さと湿度に弱く、土が湿った状態だと病気になりやくなります。そのため日当たりの管理は、シクラメンのお手入れの中でも重要です。

春の管理ポイント

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3月下旬まではつぎつぎと花を咲かせるシクラメンですが、気温が上がり始める4月にはつぼみの数が少なくなり、花後の時期となる5月には葉や茎なども枯れ始めます。これは多年草のシクラメンでは夏越し前の正常な状態なので問題はなく、日当たりのよい場所に初上事移動して引き続き管理・手入れをしていきましょう。

秋~冬の管理ポイント

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シクラメンは秋に生育期を迎え、冬に開花時期のピークを迎えます。しかも日当たりのよい場所で育てると花の生育がよくなるので、花がつく部分だけでなく根元近くまで光が当たるように、日当たりのよい場所で管理しましょう。

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シクラメンの鉢植えでの育て方【室内編】

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