シクラメンのお手入れ
開花時期が長いシクラメンは、日々のお手入れも育て方の重要なポイントです。管理の仕方や育て方は屋外・室内で変わりますが、シクラメンの日々のお手入れは屋外・室内ともに共通しています。しかも多年草であるシクラメンにとって日々のお手入れは翌年の開花にも影響する重要なポイントです。
①葉組み
日当たりの向きがつぼみや花の付き具合に関係するシクラメンなので、つぼみや花を株の中央に集めるための「葉組み」は欠かせない日々のお手入れです。葉組みはシクラメンの生育期である秋に集中して行いますが、開化時期にも行うことで小ぶりなつぼみも形よく開花できるようになります。
葉組みのやり方
葉組みは、株の内側にある茎を外側に移し全体のバランスを整えるシクラメンの手入れ法です。葉組みをする際は中央(花や茎が集中する部分)の根元に光が当たるようにしますが、茎同士を交差するときに葉柄を交差させると葉が放射状に広がり光が内側まで当たりやすくなります。
②花後の処理
球根を植えた時期や休眠期の状態などによってシクラメンの開花時期には違いも出ますが、早ければ9月下旬からつぼみが膨らみ始め10月~3月までの約半年間開花時期が続きます。そのためシクラメンの花後(花がら)の処理は、定期的に続けなければいけない大切な手入れです。
③枯れ葉の除去
通気性のよい土を好むシクラメンは、葉が密集した状態が続くと病気にかかりやすくなります。そのため少しでも風通しをよくするためにも、枯れ葉をこまめに取り除くことが大切です。また枯れ葉を放置しておくと株の根元に光が当たらず生育が悪くなるため、花後の処理とあわせこまめに手入れするようにしましょう。
花後に夏越しする場合は特に重要!
シクラメンの夏越しには2つの方法があり、どちらの方法で夏越ししても枯れた葉がついた状態での夏越しは失敗の原因となります。特に球根のみで夏越しさせる方法では、休眠期に入る前に枯れた葉・茎を取り除かないと、うまく球根に栄養が集まりません。そのため夏越しを成功させるためには枯れ葉の除去管理が重要です。
④追肥(肥料)の実施
気温の低い冬に開花するシクラメンは、晩秋~早春までの長い期間花を楽しめるのが特徴にあるため、追肥も重要な手入れです。開花中は花後の処理したすぐわきら新しいつぼみがつくため、栄養不足にならないよう定期的に追肥を施すようにしましょう。
追肥の時期
シクラメンの追肥の時期は、生育期と開花時期で違います。夏越しが終わった9月からシクラメンは生育期に入りますが、ゆっくりしたスピードで成長するため2か月に1度を目安に化成肥料を与えます。ただし開花時期は多くの栄養を吸収するので、化成肥料とは別に液体肥料を週に1回のペースで与えます。