シクラメンの鉢植えでの育て方！植え替え・肥料の適切な時期はいつ？

品種改良された人気のシクラメンは冬の寒さに強いため、鉢植えの場合も屋外で育てるのが基本です。ただし香りの強い芳香性シクラメンや希少価値の高い原種シクラメンの中には耐寒性がやや弱い品種もあります。このようなシクラメンの品種では、屋外よりも室内で栽培するほうが失敗しにくいのでおすすめです。

シクラメンを鉢植えして室内で栽培する場合は、球根よりも苗を植える育て方のほうがし失敗しにくいです。もともとシクラメンは暖房器具で暖められた空間が苦手なので、室内で球根から育てると株がうまく育たないことがあります。そのため株がしっかりと育った苗の植え方のほうが、室内の場合は管理がしやすいです。

シクラメンの鉢植えを室内で栽培する方法は、屋外よりも水やりの管理が難しいため、用土には通気性と保水性を兼ね備えたパーライトを加えるのがポイントです。用土のベースは赤玉土と腐葉土でよいのですが、ベースの1割をパーライトに換えるだけでシクラメンの室内栽培に適した用土が簡単に作れます。

用土に混ぜる肥料は、効果が持続しやすい粒剤を使うのがおすすめです。植え付けの時期は屋外と同じく休眠期を避けて行いますので、休眠期の前に植える場合は苗にストレスを与えないためにも緩効性の肥料を使うようにしましょう。なおシクラメン専用の培養土なら、用土に肥料を混ぜなくてもOKなので初心者向けです。

シクラメンは多年草の花なので、苗を鉢植えにする際に根株を傷つけないようにすることが植え方のポイントです。特に栽培ポットから取り出す際に球根を傷つけてしまうと花の付き方が悪くなるため、苗の植え方でも栽培ポットから取り出す時は慎重に作業をしましょう。

鉢植えでの植え方では苗植えの方が失敗が少ないためおすすめなのですが、室内で栽培する場合も球根を植える植え方は可能です。ただし球根を植える場合は球根が傷つかないように注意することが重要で、球根に傷がつく植え方をすると、植えた後の手入れや管理を徹底しても葉や花がつきにくくなることがあります。

室内でシクラメンの鉢植えを栽培する場合は、「植え付け直後」「休眠期」「休眠後」で水やりの目安が変わります。基本は屋外で栽培する場合と同じですが、室内栽培では自然の風で土の余分な水分を乾燥させることができないため、霧吹きなどを使った水やりの方法を組みあわせて水分補給するのがおすすめです。

日当たりのよい部分の成長密度が高くなるシクラメンは、成長するほど根元周辺に茎や葉が密集するため水やりがしにくくなります。このような場合は霧吹きを使うことで、表面だけでなく茎や葉が密集した部分でもしっかりと土の根元に水やりができます。

鉢植えの受け皿にたまった水を吸い上げさせて、鉢の内部に水をいきわたらせる水やり方法があります。この水やりをするのに必要なのが、保水性にも優れたパーライトです。ただし常に水がたまった状態だと過湿気味になるため、気温や土の状態を見ながら行うようにしましょう。

シクラメンは光が当たる部分につぼみや花をつける特徴があるため、室内で栽培する場合は株全体がまんべんなく日が当たるように、鉢の向きを定期的に変えるのがポイントです。特に冬は日照時間が短いため置き場も明るい部屋の窓際にし、週に1度のペースで鉢の角度を180度変えるようにしましょう。