こぶしの花の利用法
こぶしの花は、和名や中国名の由来を知ると体に優しい成分が多いため「生薬の原料として有名な植物」というイメージが強いですが、こぶしの花の利用は生薬以外もあります。甘い香りがこぶしの花の特徴なので、昔から新鮮なこぶしの花は香水の原料として有名ですが、そのほかにもアイデア次第でいろいろな活用法ができます。
①ポプリとして活用
甘い香りが特徴のこぶしの花は、ポプリにして活用する方法が人気です。ポプリは花を乾燥させて作るので、庭木にしている場合など大量にこぶしの花を確保できるならポプリの自作もできます。自作する際は乾燥後に加えるアロマオイルをこぶしの花を連想させる甘い香りにするのがポイントで、1か月熟成すれば完成です。
②鼻トラブルにはハーブティーがおすすめ
こぶしの花が開花時期を迎える早春といえば厄介な鼻のトラブル・花粉症があります。鼻のトラブルには乾燥させたこぶしの花のハーブティーを飲むと、癖のないさわやかな香りで鼻のむずむず感が和らぎます。さらにこぶしの花のハーブティーは、鼻詰まりや蓄膿症などの鼻トラブルにもおすすめです。
③枝は香木になる
こぶしは花に甘い香りがあることで有名な植物ですが、こぶしの枝にもほのかな香りがあるので香木としての活用もOKです。しかも庭木の剪定に便利なガーデンシュレッダーがあればチップ状のカットが簡単にできるので、チップ状にカットしたこぶしの枝を天日干しにすれば香木の自作が簡単にできます。
④ウッドチップになる
こぶしの木は成長すると木丈が10m以上になるため、庭木としてこぶしの木を植えるとこまめに剪定しなければいけません。ただしこのときに出る大量の枝や木をウッドチップにすると、こぶしの活用の幅がさらに広がります。例えば庭の雑草対策や土の乾燥対策に活用できますし、2年~3年で土に戻るので肥料にもおすすめです。
まとめ
冬は実を硬くして寒さをしのぎ、暖かくなると甘い香りとともに春を知らせるこぶしは、1年を通して変化する姿を見るのが楽しい庭木の一種です。さらに花のほかに枝などもアイデア次第でいろいろと活用できるので、毎日少しずつ変化を楽しみながら植物を育てたいならこぶしの栽培にチャレンジしてみてはいかがですか?