ムラサキハナナ(紫花菜)の食べ方
ムラサキハナナは、スーパーで野菜として見かけることはありません。原産国である中国では栄養価の高い野草・山菜として親しまれています。日本でなじみのある菜花と同じような調理方法で、春の若葉は食用になり、花はエディブルフラワー(食用花)になり、種子は植物油脂として利用できることが知られています。
基本のレシピ
ムラサキハナナの下処理
- 花が咲く前の柔らかい茎や若葉を摘みましょう。
- 水洗いしたあと、たっぷりの湯でさっと茹でます。
- 茹ったらザルにあげ、すぐ水にさらします。
- 水で粗熱がとれたらすくい上げ、ギュッとしぼって調理に使います。
おすすめのレシピ①お浸しやナムル
中国で山菜として利用されるムラサキハナナは、茹でて細かく(1~2cmほど)切ったあと、ごま油や醤油、ときにニンニクと和えて食べるのが一般的です。茎は甘みがあり、葉は肉厚で柔らかいため、野菜が苦手な人でもお浸しやナムルのようにして食べるとおいしく食べられます。
おすすめのレシピ②肉炒め
菜の花やホウレンソウに似た味のムラサキハナナは、肉と炒めるのもおすすめです。あっさりした味のムラサキハナナですが、肉とあわせて炒めると主菜にもなりますよ。肉に火が通ったあと、下茹でしたムラサキハナナを後から入れることで、鮮やかな緑を保てます。
おすすめのレシピ③卵とじ
季節の野草は、卵とじにして食べると小さな子供でもおいしく食べられます。茎よりも、柔らかい葉を使うほうがよいでしょう。だし汁と調味料を煮立たせたところに、下処理して刻んだ葉を入れ、卵でとじます。残った茎は、味噌汁の具として使えます。
まとめ
早春の季節を告げる花、平和の花など、古来より親しまれてきたムラサキハナナ。こぼれ種で毎年同じ場所に群生して咲くため、見たことはあるけど名前がわからない、という人が多いのではないでしょうか。季節の野菜としておいしく食べられるので、自宅で栽培してみるのもよいですね。
出典:筆者撮影