ズッキーニのおすすめの調理法
ズッキーニは、淡白な味をしているため煮物やサラダ、炒め物などどのような料理にもあわせやすい食材です。収穫後に追熟させるかぼちゃと違い、日持ちがしません。購入したらラップや新聞紙に包み、乾燥に注意して冷蔵庫の野菜室で保存し、2~3日のうちに食べ切りましょう。皮を剥く必要はなく、皮ごと蒸したり煮込んだりして食べます。また加熱調理の場合は、アク抜きは必要ありません。
調理の際の下処理
- 流水でよく洗い、べたつきを落とす
- ヘタを切り落とす
- 皮に少し切れ目を入れる
- サラダにするときは、アク抜きをする
調理法①蒸す
ズッキーニは、蒸すと実がトロトロになり皮も柔らかくなって食べやすいです。皮に含まれている水溶性ビタミンを失わず、生で食べるのと同じように栄養をしっかり摂れます。かぼちゃのような甘味が感じられ、香りもよくおすすめです。蒸し器を使うのが手間な場合は、電子レンジを使いましょう。
調理法②焼く
ズッキーニに含まれているβカロテンは、油と一緒に調理すると吸収率が上がります。特にオリーブオイルとの相性がよく、ズッキーニの淡白な味に油の濃厚な味が染みつき旨みが増します。薄く切ってフライパンで焦げ目がつくまで焼いたり、ピザやグラタンの具材として一緒に焼いてもおいしく食べられるでしょう。肉と一緒に焼けば、ボリュームのあるおかずになります。
ボタニ子
ズッキーニを焼くと、ナスのような柔らかな食感を楽しめます。
調理法③煮る
フランスの「ラタトゥイユ」は、ズッキーニを使った代表的な料理です。トマト煮込みやカレーとの相性がよいため、パプリカなど数種類の野菜と一緒に煮込んでみましょう。洋風のイメージが強いですが、しょう油や味噌と煮込んでもおいしいく食べられます。ズッキーニは、あっさりした味をしているため、濃い目の味付けがおすすめです。煮汁に水溶性ビタミンが溶け込み、栄養たっぷりのおかずになります。
調理法④揚げる
油と相性がよいズッキーニは、天ぷらやフライにしてもおいしく味わえます。てんぷら粉にカレー粉や香草を混ぜると、スパイシーな味を楽しめます。ズッキーニは水分が多いため、塩を振って水分を拭き取ってから揚げてください。肉のはさみ揚げにすれば子供も喜んで食べてくれるでしょう。
ズッキーニを皮ごと食べるときの注意点
ズッキーニは、皮ごと食べられる野菜です。しかし、ズッキーニを切っていると手にぬめりを感じる場合があります。このぬめりは、たんぱく質と糖質の複合成分で、オクラなどネバネバした野菜にも含まれています。食べても問題ありませんが、調理するときはしっかり皮を洗いましょう。肌の弱い方は、滑りによって赤くなったり痒くなったりするため注意が必要です。
ボタニ子
ぬめりは、水よりも酢で洗うときれいに落とせます。気になる場合は、酢洗いしてみましょう。
食中毒に注意する
ズッキーニやスイカなどウリ科の植物には、「ククルビタシン」という苦味成分が含まれています。その含有量は微量ですが、稀に含有量が多く渋味や苦味を強く感じるものがあります。食べると腹痛や下痢など食中毒の症状を引き起こすといわれ危険です。苦味成分は加熱しても消えません。ゴーヤ以上の強い苦味を感じたら、食べずに捨てましょう。
ズッキーニを皮ごとおいしく食べよう!
ズッキーニは、皮を剥く必要はありません。アク抜きをすれば、生のまま食べられるためサラダにもおすすめです。ズッキーニには、美容と健康に役立つ栄養がたっぷり含まれています。食べるだけだけではなく、鮮やかな皮色も楽しめるのがズッキーニの魅力です。煮込んだり揚げたりして、皮ごとおいしく食べましょう。
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出典:写真AC