アキランサスとは?寄せ植えにおすすめの種類・特徴や育て方を紹介!

アキランサスとは?寄せ植えにおすすめの種類・特徴や育て方を紹介!

アキランサスは秋になると赤や黄色に葉の色が染まり、カラーリーフとして人気がある植物です。育て方はとても簡単で、初心者でも管理しやすく寄せ植えにもおすすめですよ。この記事では、アキランサスの特徴や育て方などを紹介しましょう。

記事の目次

  1. 1.アキランサスとは?
  2. 2.寄せ植えにおすすめのアキランサスの種類
  3. 3.アキランサスの育て方
  4. 4.アキランサスの管理方法
  5. 5.アキランサスと相性がよい植物
  6. 6.アキランサスでガーデニングを楽しみましょう

アキランサスとは?

出典:写真AC

アキランサスはアルテラナンテラとも呼ばれる南米が原産の植物で、寄せ植えやグランドカバーとしても人気です。名前はアキランサスのおしべの形が由来となっていて、ギリシャ語でおしべを指す「anthera」と互生を指す「alterno」から名づけられました。日あたりのよい場所で水やりを忘れずに管理すれば、初心者にも育てやすい植物ですよ。

基本情報

園芸部類 草花
形態 多年草
樹高・草丈 約90cm
耐寒性 弱い
耐暑性 強い
特性・用途 グランドカバーに向く、育てやすい
栽培難易度 ★★☆☆☆

特徴

葉の特徴

アキランサスの葉はとてもカラフルで、赤や黄色、オレンジなどバラエティーに富みます。葉は内側に巻きますが、枯れているわけではありません。草丈は90cm程度と小さく、秋が深まるにつれて葉の色も鮮やかになっていくので、コンパクトサイズで紅葉が楽しめるでしょう。

花の特徴

アキランサスの花は白色で、葉に対して小さいのが特徴的です。アキランサスは葉の色を楽しむ植物なので、花にはそれほど価値はありません。

花言葉

Photo byNietjuh

アキランサスの花言葉は「変身」「燃え上がった情熱」「熱すると冷める恋」です。アキランサスは季節が進むと葉の色が赤く変わる特徴があり、とても情熱的にみえることから「燃え上がった情熱」とつけられました。しかし冬には散ってしまうため、その変化を恋心にたとえられ「熱すると冷める恋」という花言葉もつけられています。

誕生花

アキランサスは10月14日、10月18日、10月26日の誕生花です。白いコスモスやコットンフラワーなども同時期の誕生花なので、アキランサスを加えたアレンジメントを贈るのもおしゃれですね。

風水

アキランサスのような草花は、風水では難を回避してくれる植物といわれています。赤色のアキランサスを東に植えると運気上昇、西側に黄色のアキランサスを植えると金運上昇が期待できるかもしれません。

寄せ植えにおすすめのアキランサスの種類

種類①アカバセンニチコウ

アカバセンニチコウは「レッドフラッシュ」とも呼ばれる品種で、花の形状が千日紅に似ています。はじめのうちは色あせたような赤色ですが、晩秋に近づくにつれて深い赤色に変わっていくのが特徴的です。

種類②バリホワイト

白い葉のふちが特徴的なバリホワイトは、これだけを植えても存在感があります。爽やかな印象があり、夏の寄せ植えでは大活躍するでしょう。

種類③ピンクスプラッシュ

ピンクスプラッシュは、緑色とピンクのまだら模様が特徴的です。季節が移り変わるにつれて全体的に濃いピンク色に変化していきます。

種類④須磨

須磨は種類の中でも葉が大きめで、緑とオレンジ色のまだら模様が特徴的です。秋以降はよりオレンジ色がはっきりしてくるので、ハロウィーン仕様の寄せ植えにもおすすめです。

種類⑤マーブルクイーン

マーブルクイーンは、緑をベースに黄色やピンクなどのまだら模様が特徴的です。葉はやや丸くて、横に広がるように成長します。

アキランサスの育て方

出典:筆者撮影

アキランサスは、植物学上は多年草として扱いますが、寒さに弱いため屋外の栽培においては冬に枯れてしまうのがほとんどです。長く楽しむというよりは、一年草のように短いスパンで育てるものとして管理していきましょう。もちろん、屋内に取り込むなどして冬越しさせれば、翌年も観賞可能ですよ。

栽培スケジュールカレンダー

時期1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
植えつけ
植え替え
肥料
開花時期
株分け

栽培適期は?

フリー写真素材ぱくたそ

植えつけは、暖かい時期におこないます。暖地なら5月、寒冷地なら6月頃スタートがおすすめです。9月以降も植えつけることは可能ですが、屋外は霜が心配になる時期でもあります。鉢に植えつけて管理して、本格的に寒くなる前に屋内へ取り込むのがベターでしょう。

育て方①栽培環境

Photo byPublicDomainPictures

アキランサスは日光を好みます。日が当たれば当たるほど色づきもよくなるため、直射日光や西日を避ける必要はありません。日陰でも栽培は可能ですが、色づきが悪くなるほか低温が続くと枯れる心配もあります。できるだけ日当たりのよい場所を選びましょう。

育て方②栽培方法

Photo byJillWellington

アキランサスは地植えのほか、鉢植えでの栽培が可能です。鉢植えではいろいろな植物と組み合わせた、寄せ植えが楽しめます。

育て方③用土

Photo bywalkersalmanac

アキランサスを育てる土は、草花の培養土が便利でおすすめです。自分で土作りをする場合は、赤玉土と腐葉土を7:3の割合で配合し、これとは別に1割ほど元肥を混ぜて用土を作ります。

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育て方④水やり

Photo byArtsyBee

地植えのアキランサスは降雨のみの管理で問題ありませんが、土がカラカラに乾くようなら水やりをしてください。鉢植えなら、土が少し乾いてきたら水やりをしましょう。乾燥状態が続くと成長が止まって枯れてしまうため、注意したいポイントです。

育て方⑤肥料

Photo byFree-Photos

アキランサスに施す肥料は、どのような種類のものでも問題ありません。地植えなら肥料がなくてもよく育ちますが、施肥によって葉の色が美しくなりますよ。鉢植えは月に1回置き肥を施すか、月に2~3回液体肥料を施すのがおすすめです。

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育て方⑥病気・害虫対策

Photo byFree-Photos

アキランサスはとても丈夫なため、病気に強い植物です。害虫の被害も受けにくいですが、屋外で栽培管理している場合はナメクジがつくことがあります。ナメクジは葉を食べてしまうため、早めに退治してください。

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アキランサスの管理方法

管理①冬越し

Photo byLarisa-K

アキランサスを地植えで栽培している場合は、掘り上げて鉢に植え替えてから屋内へ取り込みましょう。屋内では室温が10℃を下回らないように気をつけて、日当たりのよい場所で管理してください。再び暖かくなったころに屋外へ出しましょう。

管理②植え替え

Photo byJillWellington

アキランサスが大株になり鉢が窮屈になっていたら、6~10月の間に、植えつけ時と同じ土を用意して植え替えましょう。一年草として育てるつもりなら、植え替えは必要ありません。

管理③剪定

Photo byBru-nO

アキランサスは剪定をしなくても、比較的まとまりよく成長します。しかし伸びすぎて鉢からはあふれるようなら、剪定して形状を整えましょう。剪定することで枝の数も増えて、ボリューミーに育ちます。

管理④増やし方

株分け

Photo byJesusLeal

アキランサスが大きく育ってきたら、栽培数を増やしてみましょう。アキランサスの増やし方は、株分けが簡単でおすすめです。6~9月の間に株上げをします。根を傷つけないように、清潔なハサミなどで分けましょう。

アキランサスと相性がよい植物

Photo bycongerdesign

寄せ植えは小さなスペースでもたくさんの植物が観賞できるガーデニング方法ですが、植物の組み合わせを選ぶのに迷うケースも多くあります。アキランサスを寄せ植えに使う場合は、同じような栽培環境を好む草花を選ぶのがポイントです。もちろん、寄せ植え前にはテーマやレイアウトをあらかじめ決めておくことも大切です。

相性のよい植物①ナデシコ

Photo bysylviahsc

ナデシコは、赤やピンクなどのフリルのようなかわいらしい花を咲かせます。栽培環境がアキランサスと似ているため、秋の寄せ植えを楽しむのに相性がよい植物です。ナデシコをメインに、アキランサスで引き立てるアレンジがおすすめです。

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相性のよい植物②ケイトウ

Photo by uzuraneko

赤やオレンジなど鮮やかなカラーが印象的なケイトウは、アキランサスと同じように日光を好む植物です。開花期間も7~11月頃までと長く、ハロウィーン仕様の寄せ植えにも活躍します。

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相性のよい植物③コリウス

Photo by ニャホ

コリウスはカラーリーフのひとつで、秋に葉の色が深まることや冬には枯れてしまうことなど、特徴がアキランサスと似ています。コリウスをはじめ、カラーリーフだけを組み合わせた寄せ植えも迫力があって面白いですよ。

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アキランサスでガーデニングを楽しみましょう

出典:筆者撮影

アキランサスは初心者にも育てやすく、草丈もコンパクトでいろいろな植物と組み合わせやすい植物です。屋内に置いても邪魔にならず、インテリアの差し色にもぴったりですよ。アキランサスを使って、より美しくガーデニングを彩りましょう。

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ぺぺ
ライター

ぺぺ

ズボラ人間ですが、子育ての傍ら趣味でもあるガーデニングやDIYを楽しんでいます。日々、子どもと植物の成長を見守っています。

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