シェードガーデンにおすすめの草花33選!日陰の庭に向いている植物は?

シェードガーデンにおすすめの草花33選!日陰の庭に向いている植物は?

「シェードガーデンにおすすめの植物」と聞くと種類も少なく限定されてしまいそうなイメージですが、日陰が大好きな植物は意外に多いんです。今回は、日当たり具合や和風洋風といった用途別に7つに分類して、シェードガーデンにおすすめの植物を33種類ご紹介していきます。

記事の目次

  1. 1.日陰の大好きな植物たち
  2. 2.シェードガーデン<明るい日陰に育つおすすめの草花>6選
  3. 3.シェードガーデン<明るい日陰の庭に適した低木>4選
  4. 4.シェードガーデン<暗い日陰におすすめの草花>6選
  5. 5.シェードガーデン<暗い日陰の庭づくりに最適な低木>4選
  6. 6.シェードガーデン<和風の庭におすすめの山野草>5選
  7. 7.シェードガーデン<日陰の洋風花壇にぴったりの植物>5選
  8. 8.シェードガーデン<定番・シダ類>3選
  9. 9.まとめ

シェードガーデン<和風の庭におすすめの山野草>5選

おすすめの山野草①オカトラノオ

Photo by alexvanessen

オカトラノオ【Lysimachia clethroides】
別名 丘虎の尾
分類 多年草:サクラソウ科オカトラノオ属
原産地 中国、朝鮮半島
草丈:花期 40~100㎝:6~8月
耐寒暑性 耐暑性:強い 耐陰性:強い

上品で野趣あふれる花姿

オカトラノオはとても丈夫で地下茎でよく増えるの植物ですので、広い場所でのガーデニングに適しているでしょう。上品さとたくましさが同居しているような花穂が、いっせいに同じ向きにしな垂れて咲くようすは見ごたえがあります。

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オカトラノオとは?その特徴・開花時期や増やし方などの育て方を解説!
オカトラノオは、虎の尾のように波打つ白い花序が印象的な山野草です。夏は涼しげな花で、秋には紅葉で、季節の移ろいを感じさせてくれます。日本の広い範囲に自生するオカトラノオは、育て方も増やし方も簡単。庭植えでも鉢植えでも育てられ、初心者にもおすすめの植物です。

おすすめの山野草②ホトトギス

Photo by harum.koh

ホトトギス【Tricyrtis hirta】
別名 杜鵑草、油点草(ユテンソウ)、トードリリー
分類 多年草:ユリ科ホトトギス属
原産地 日本
草丈:花期 30~100cm:8~9月
耐寒暑性 耐暑性:普通 耐寒性:強い

日陰にひっそりと咲くホトトギス

和風の花壇の一角にぜひとも配置したいホトトギス。園芸品種も多いので、シダ類と合わせてプランターで和風の寄せ植えを作ってみるのもよいかもしれませんね。花の模様が鳥のホトトギスの胸の模様と似ているところから名前が付けられています。

おすすめの山野草③エビネ(春咲種)

Photo by yto

エビネ(春咲種)【Calanthe discolor】
別名 海老根、ジエビネ、ハックリ、カマガミソウ、スズフリソウ
分類 常緑多年草:ラン科エビネ属
原産地 日本、中国、朝鮮半島
草丈:花期 30~50cm:4~5月
耐寒暑性 耐暑性:普通 耐寒性:普通

ナチュラルガーデンにおすすめ

風情ある佇まいのエビネ。蘭の仲間となると敷居が高く感じられるかもしれませんが、野山に自生しているぐらいですから見た目よりも丈夫です。出来るだけ自生と同じ条件にしてあげましょう。素朴な花姿はナチュラルガーデンのグランドカバーにおすすめです。

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エビネ(海老根)とは?春咲き・夏咲きなどの種類や特徴をご紹介!
エビネ(海老根)は、ラン科の常緑の多年草です。ジエビネとも呼ばれ、さまざまな花の色の種類が存在する人気の植物です。この記事では花の名前の由来や春咲き種、夏咲き種等の種類に分けて特徴を説明します。エビネを育ててみようという方は、ぜひ参考にしてください。

おすすめの山野草④ニリンソウ

出典:BOTANICA

ニリンソウ【Anemone flaccida】
別名 二輪草、アネモネ・フラッキダ
分類 落葉性多年草:キンポウゲ科一イチリンソウ属
原産地 日本、中国、朝鮮半島
草丈:花期 15~30cm:4~6月
耐寒暑性 耐暑性:普通 耐寒性:強い

可憐な花姿のニリンソウ

二輪草の名前の由来は一本の茎に二輪の花をつけるところから。湿った半日陰を好み、環境が合えば地下茎を伸ばして拡大します。山野草を使った庭づくりはどうしても単体になりがちですが、山野草同志を組み合わせてみるのも趣があるかもしれませんね。

おすすめの山野草⑤ユキノシタ

Photo by Naoto Takai

ユキノシタ【Saxifraga stolonifera】
別名 雪ノ下、サキシフラガ
分類 常緑多年草:ユキノシタ科ユキノシタ属
原産地 日本、中国、朝鮮半島
草丈:花期 20~50cm:5~6月
耐寒暑性 耐暑性:弱い 耐寒性:強い

葉脈のはっきりした丸い葉はグランドカバーに

丸くかわいらしい形状の葉は、花のない時期でもグランドカバーとして人気があり群生させると見事です。シダ類との相性も良いので寄せ植えにしてもよいでしょう。小さく白い儚げな花は、日陰の庭を幻想的に彩ってくれます。

シェードガーデン<日陰の洋風花壇にぴったりの植物>5選

おすすめの植物①ジギタリス

出典:BOTANICA

ジギタリス【Digitalis】
別名 キツネノテブクロ、フォックスグローブ
分類 多年草・二年草:オオバコ科キツネノテブクロ属
原産地 ヨーロッパ、北アフリカ~中央アジア
草丈:花期 30~180cm:5~6月
耐寒暑性 耐暑性:弱い 耐寒性:強い

強心剤としての役割もあるジギタリス

イングリッシュガーデンの定番ジギタリス。洋風の花壇を豪華に彩ります。1mを越える草丈があるのでガーデニングの際には後方に配置するのがおすすめです。冷涼な気候を好み暑さを苦手とします。発芽には寒さが必要なので、種から育てるのなら秋まきにするとよいでしょう。

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ジギタリスは背丈が高く、ベルのような花をたくさん咲かせて、人気がある植物です。暑さには少し弱いのですが、育て方によっては毎年花を咲かせることもできます。そんなジギタリスの育て方や、背丈が高いのでどうすれば倒れずに管理できるのかなどの手入れについてご紹介します。

おすすめの植物②アスチルべ

出典:BOTANICA

アスチルベ【Astilbe】
別名 アワモリショウマ、チダケサシ
分類 落葉性多年草:ユキノシタ科チダケサシ属
原産地 東アジア、北アメリカ
草丈:花期 20~80cm:5~7月
耐寒暑性 耐暑性:普通 耐寒性:強い

鮮やかで綿菓子のようなもふもふがかわいらしいアスチルべ

アスチルべの花色は白からピンク~鮮やかな赤と多彩です。園芸品種も非常に多く、日陰を明るく照らし出してくれるようです。夏の暑さと西日は大敵ですから植える場所には注意してください。大株になってきたら株分けをしてあげるとよいでしょう。

おすすめの植物③ゲラニウム(高性種)

出典:BOTANICA

ゲラニウム(高性種)【Geranium】
別名 フウロソウ
分類 落葉性多年草:フウロソウ科風ロソウ属
原産地 ヨーロッパ、ヒマラヤ
草丈:花期 40~60cm:4~6月
耐寒暑性 耐暑性:やや弱い 耐寒性:強い

あこがれのゲラニウム「ジョンソンズ・ブルー」

洋風の庭づくりにゲラニウムを取り入れてみませんか?イングリッシュガーデンでは定番のゲラニウムは、コンパクトな寄せ植えよりはダイナミックなボーダーガーデンなどに使用したいところです。ガーデナーあこがれの「ジョンソンズ・ブルー」の栽培に挑戦してみませんか?

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おすすめの植物④アルケミラ・モリス

出典:BOTANICA

アルケミラ・モリス【Alchemilla mollis】
別名 レディースマントル
分類 多年草:バラ科ハゴロモグサ属
原産地 ヨーロッパ東部
草丈:花期 30~60cm:5~7月
耐寒暑性 耐暑性:普通 耐寒性:強い

イングリッシュガーデンといえばアルケミラ・モリス

ライムイエローのかわいらしい花が花壇に映えるアルケミラ・モリス。直射日光は苦手ですのでシェードガーデンにはぴったりですね。個性的な形の葉は寄せ植えにしても楽しめます。前方に配置してグランドカバーとして使うのもよいでしょう。

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小さな淡い黄緑色の花を咲かせるアルケミラモリスはイングリッシュガーデンでは定番の植物です。お庭でさまざまな花と寄せ植えを楽しむほかに、アルケミラモリスの切り花はドライフラワーにも向いています。育て方のコツと花の楽しみ方をお伝えしましょう。

おすすめの植物⑤リシマキア・キリアータ

Photo by gailhampshire

リシマキア・キリアータ【Lysimachia ciliata】
別名 ファイアークラッカー
分類 半常緑多年草:サクラソウ科オカトラノオ属
原産地 北アメリカ
草丈:花期 60~120cm:6~8月
耐寒暑性 耐暑性:強い 耐寒性:強い

黄色い花と銅葉のコントラストを楽しんで

増えすぎるため寄せ植えには向きませんが、1mほどの草丈はしっかりと自立するのでボーダーガーデンの背景におすすめです。銅葉の深みのある葉色は花壇を引き締めてくれます。近くに明るい葉色のカラーリーフや黄色い花などをもってくるとお互いを引き立て合うでしょう。

シェードガーデン<定番・シダ類>3選

おすすめのシダ類①クジャクシダ

Photo by Cranbrook Institute of Science

クジャクシダ【Adiantum pedatum
別名 クジャクソウ
分類 耐寒性シダ類(落葉種):ホウライシダ科ホウライシダ属
原産地 熱帯~亜熱帯
草丈 30cm
耐寒暑性 耐暑性:強い 耐寒性:強い

日本に自生する耐寒性シダ類

和風の庭づくりにぜひ取り入れていただきたい植物の1つがシダ類です。中でもクジャクシダは寒さに弱いシダの中でも耐寒性があり、日本に自生している品種です。名前の由来はクジャクが花を広げたような葉の形からきています。小ぶりなサイズなので寄せ植えにもよいでしょう。

おすすめのシダ類②ベニシダ

Photo by jetalone

ベニシダ【Dryopteris erythrosora】
別名 紅羊歯
分類 半耐寒性シダ類(落葉種):オシダ科オシダ属
原産地 日本、東アジア
草丈 50~80cm
耐寒暑性 耐暑性:強い 耐寒性:普通

葉色の美しいベニシダ

ベニシダもクジャクシダ同様日本に自生している品種ですが、クジャクシダよりは若干耐寒性が落ちるでしょうか。新芽の色はピンクで後にオレンジ、茶色~緑と変わっていくので一年中葉色の変わる様子を楽しむことができます。

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身近でよく見かけるシダ植物は、恐竜のいた太古の時代から現代まで、ずっとずっと昔から存在している、とっても息の長い植物です。中でもベニシダは新芽の紅葉が美しいのが特徴で、初夏のお庭を彩ります。そんなベニシダの魅力について詳しくご紹介します。

おすすめのシダ類③オシダ

Photo by Starr Environmental

オシダ【Dryopteris crassirhizoma】
別名 雄羊歯
分類 半耐寒性シダ類(落葉性):オシダ科オシダ属
原産地 日本、東アジア
草丈 100~150cm
耐寒暑性 耐暑性:強い 耐寒性:普通

草丈は1mを越えることも!

シダ類は和風の庭づくりにもよいですが、オシダぐらい大きな株となるとエキゾチックなガーデニングに挑戦してみてもよいかもしれませんね。頑丈そうな外見に反し、オシダの葉はとても薄く光を通すほどです。強風には弱いので周囲を安定させてあげましょう。

まとめ

Photo by mjmalone

用途別に、寄せ植えやグランドカバーにも最適なシェードガーデン向きの植物をご紹介してきました。さあ庭づくり!と意気込んで好みの苗を揃えてみたものの、なかなかうまく育たない…という時はもう一度環境を見直してみましょう。それから市場には品種改良された新しい植物が次々と出てきています。定番の植物をキープしつつ、新しい植物に挑戦してみるのもよいかもしれませんね。

藤茶話
ライター

藤茶話

失敗の多い園芸オタク。今年はギボウシの庭をつくります!

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